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活性酸素①【サビるとは?活性酸素の役割と酸素】

2018.10.30 00:00

こんにちは('ω')




よくテレビなどの美容や健康の話題で「身体がサビる」という言葉を聞きませんか?


身体が?サビる?・・・私金属でできてないのですが・・・(´・ω・`)?




よく聞くわりにあんまり解らない「身体がサビる」ということを勉強してみましょう(^-^)!





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「身体がサビる」というワードとセットで出てくるのが「活性酸素」




どうやら「活性酸素」が身体をサビつかせる原因ということですが、「活性酸素」とは何でしょう?




活性酸素ってなに?


「活性酸素」とは・・・「活性」化した「酸素」・・・いわば「選ばれし強い酸素!」です。




「酸素」は、呼吸によって身体の中に摂り入れられ、血液に運ばれて各臓器に供給され、頭脳の活動や運動エネルギーに利用される、動物が生きていくのになくてはならないものです。



そして、体内のでんぷんなどをエネルギーに変換する際に、摂りこんだ酸素の約2%から「活性酸素」が作られます!





活性酸素には、


・スーパーオキシド

(人間の体内で最も多く発生するが、身体に与える影響は比較的少ない。しかし、ヒドロキシラジカルなど強い活性酸素に変化する可能性が高い)


・過酸化水素

(酸化力は弱く安定しているが、ちょっとしたきっかけで不安定になりヒドロキシラジカルに変化してしまう。消毒液「オキシドール」としても有名)


・ヒドロキシラジカル

(最も酸化力が強く、あらゆる化合物と反応してしまう最恐活性酸素。しかし、スーパーオキシド、過酸化水素からのみ発生するので、摂りこんだ酸素から直接発生することはない)


・一重項酸素

(安定しているが酸化力は強力)



などがあります(^-^)






活性酸素の役割



この「活性酸素」、身体に害になるもの!!!!という認識が強いですが、副産物でうっかりできてしまった有害物質ではもちろんなくて、きっちりと身体のために働く大切な物質でもあります(^-^)




もともと酸化力の強く影響力の強い酸素ですが、「活性酸素」に変わることによって、


「他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素」になります・・・




いわば「スーパー酸素」なのです(`・ω・´)!




主な役割は、


殺菌力(酸化力)が非常に強いことを利用して、外から体内に侵入してくる菌などの異物を撃退する「生体防御システム」です!




これは「免疫」にとても関わってくるのですが、簡単に言うと



↓ ↓


免疫の要である白血球が異物を攻撃するときの「武器」のような役割です。



活性酸素の強い「酸」で異物を死滅させるわけです。頼もしい。





その他にも、体内で損傷した細胞を速やかに分解して新しい細胞の入れ替えを促したり、


体内に存在する酸素を活性化させて、細胞を元気に活動させる働きもあります!







活性酸素が増えすぎると


しかし、2%で留まっていてくれれば「身体を助けるスーパー酸素」である活性酸素ですが、



それ以上に増えてしまうと、強い酸化力が仇となって正常な細胞も攻撃(酸化)してしまいます!!


また、DNAを破損し構造をかえてしまうので、遺伝子を変異させる原因にも・・・



(これも「免疫」機能の暴走である自己免疫疾患と同じような、いわゆる生体機能のバグのようなものですね💦)





体内の酸化が進むと、臓器や皮膚などの老化や、免疫力が低下してガンや動脈硬化、生活習慣病などを引き起こす原因となります・・・これが「身体がサビる」ということ。



(活性酸素が関係する主な疾患)

動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞、ガン、糖尿病、胃潰瘍、認知症、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障 など





疾患までいかなくても、酸化が原因とみられる日常の変化は・・・


●シミ・シワ・くすみなどの肌荒れや老化

●白髪や抜け毛など

●風邪をひきやすい(免疫低下)

●思考力や記憶力の低下(脳神経細胞の損傷)




など・・・思い当たる節がありますね(´・ω・`)




しかし、なんで増えてしまうんでしょうか?


その根本的な理由を理解するには「酸素」の性質をお話しなければなりません。






「酸素」は淋しがり屋(ちょっとメンヘラ)


そもそも「硫酸」や「胃酸」「塩酸」など、「酸」の分子を持っている物質は


溶かしたり死滅させたりなど強く危険な印象がありますが、




「酸素」も例外ではなく、もともと強い「毒」にもなる要素を持っています。



それは、「酸素原子」のもともとの構造が不安定で、酸素原子が2つくっついた構造の「酸素分子」も不安定なので、安定を求めて必死にほかの化合物と反応したがる性質であるというう事。





酸素原子は核の周りに8個の電子を持つ構造ですが、この8個で5つの軌道を巡らなければなりません。


しかし、酸素に限らず「電子は2つ対で持つと安定する」という性質があるため、電子は2個のペアを作って軌道を巡回しようとします・・・



でも、8個で5軌道・・・となると軌道上でペアを作れない電子が2個でてきてしまいます(>_<)





そこで、酸素原子の中のペアになれないそれぞれの電子が2個結合して「酸素分子」になります。


それでも、まだペアになれてない電子が各1個ずつ残っている・・・というのが酸素分子の構造。(ペアを組んでいない電子を「不対電子」と言います。とても不安定。)





しかし「他の電子にはペアがいるのに私にはペアがいない!!( ;∀;)」という淋しがり屋の電子は他の物質の分子の電子とペアを組むために、



近くにいる分子から電子を奪ったり、またその分子を壊して強制的に電子を自分のものにしてりしてしまいます(´;ω;`)



これが「反応力」というもので、いろんな分子と結合したがるので影響力が強く「酸化力」が強いということになります。





彼氏がいないと不安定になってしまう「若干メンヘラ女子」が、他のカップルの彼を奪って周りを含めて修羅場になる・・・みたいな感じを想像してもらうと分かりやすいかも(*‘∀‘)💦





それが、選ばれしスーパー酸素である「活性酸素」になると、もっと強力に多大な影響力で分子を奪いにやって来ます!


そして、脂質・糖質・たんぱく質など近くにあるあらゆる化合物と反応し、体内に影響を及ぼします・・・これが「身体がサビる=酸化する」ということ。





また、活性酸素に電子を奪われた他の物質の電子は、ペアを強制的に解消されてしまったために「不対電子」となり、新たなパートナーを得て安定するために他の物質の電子を奪う・・・という負の連鎖反応が起きていくのであります・・・




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ただ「活性酸素」は良くも悪くも諸刃の剣であり、生物がエネルギーを作るときに酸素を利用する!というシステムである以上活性酸素をゼロにはできません!



「必要悪」である以上、「毒」の部分を制御してうまく付き合っていく必要があります(^-^)







次回は、活性酸素が増えてしまう原因と対策、除去を助けてくれる食べ物などをお伝えしていきたいと思います☆




では、また(´▽`)ノ