『ソン・ランの響き』レビュー【こばん】
こちらはベトナム映画‼️
ベトナム映画なんて普段めったに観ないですよね。これぞ東京国際映画祭の魅力🎬
🎥アジアの未来🎥
🇻🇳『ソン・ランの響き』
監督▶︎レオン・レ
出演▷リエン・ビン・ファット アイザック
【あらすじ・感想】
男の熱い「友情」に乾杯。
1980年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。主人公は、借金の取り立てをしているズン。彼氏は暴力も辞さないその強引さで恐れられていましたが、取り立てに入ったカイルオン(ベトナム南部の大衆歌舞劇)の貧しい劇団で、主演俳優のリン・フンと出会います。
当初は反目し衝突するふたり。しかし、実はズンはかつて同様の歌舞劇団を運営していた家の生まれでその道を志したこともあり、リン・フンと接するうちにその記憶がよみがえってきます。やがてふたりの間に友情が芽ばえるが、予期せぬ出来事が迫っていて…。
この映画、やはり見所はズンとリン・フンが友情を築き上げていくところでしょう。初めての出会いではズンがリン・フンの衣装を燃やそうとするなど、最悪な関係だった二人。そんな二人が初めて心を通わせるきっかけとなったのは、なんと「ファミコン」。そりゃあねぇ、男の子ですから。一緒にゲームしたら仲良くなるんです。昔ファミコンをやっていたコバヤシ的には胸熱でした。
これをきっかけに徐々に友情が深まり、最後の方ではもはや恋愛関係にさえ見えるような心の通じ方をしちゃうんです。しかもどちらも美男。これにはコバヤシも男ながら、観ていて胸が高まりました。
そんでもって映像と音楽が素晴らしい。
フィルム調の映像はとにかく美しいですし、歌舞劇団のシーンやズンが演奏するシーンの音楽は、ぜひ大音響で聴きたいもの。
素晴らしい映像と音楽に彩られた美男の熱い友情物語をぜひ大スクリーンで観ていただければと思います。