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Naoko Kotaniguchi Official Blog

うれしいクリスマス

2023.12.24 21:48

ガラスケースの中にパンが並んでいて、その向こうにいる店員さんに「コレとアレが欲しい」とお願いしたら取ってくださるスタイルのパン屋さんにて。


ひとつ好きなパンがあるのでそれは決定していて、もうひとつ、どれにしようかなぁと並びながら考えていて、野菜、たんぱく質、うーん…と、ニンジンが山ほどパンに挟まったソレにしよう!、と思ったその時


「次のお客様…」


と呼ばれたので、思わず


「あ、あの、その…(ニンジンの…!)」


と言いかけながら、パンの名前の書いたプレートに目が泳いで


「…ハ、ハニーマスタード…チキ…」


と言いかけた頃には店員さんがニッコリ笑っていたのでお任せしました。


ハニーマスタードチキンバインミーサンド。


長ぇ。

《ニンジン》がどこにも無い笑。

出かけた変な汗を汗腺に再び納めながら安堵していたら、次に並んでいたご婦人の順番が来て


ご婦人「あの…私も…コレ…あの…ニンジンの…」

私「ハニーマスタードチキンなんとか!」

ご婦人「それ!ありがとうございます!」

店員さん「ハイ承知しました!」

私「ねー美味しそうですよね、ニンジン」


わははは。ニンジンサンドですよニンジンサンド。ねぇ。…と、小さな納得と安堵にホッとしていたら、今度は私の前に並んでいたお姉さんが


「あのーすいません。追加で私もこの…パクチーの」


《パクチー!!!!!!》


…確かに、ニンジンとともに緑のソレがワサッと挟まっていました。パンの名前の下の説明書きを見たら『たっぷりパクチーと…』とシッカリ書いてありました…

わたしパクチー苦手でした…という冷や汗もちょっと汗腺にひっこめて


私「ねー、美味しそうですよネー(にっこり)」


…というわけで、長い名前を誰も見ていないという話でした、ハニーマスタードチキンバインミーサンド。売り上げに貢献してしまった笑、と思いながら自分の番が来たので、次はレジのお姉さんのところに行きました。デパートのポイントがつくのでカードを出して、…と思っていたら、レジのお姉さんが


「えっ…」

「あの…」


と戸惑っているので、プキー!!!また間違えてヨソのカード出してる?私?と自分に呆れながらカードを引っ込めようとしていたら


「違ってたらすみません、もしかして、小…」


!!!!!!!!!!!!!!!!!


…以前に吹奏楽部を教えてた元生徒ちゃんでした!

師走のデパートは慌ただしいので再会の喜びは控えめにしましたが、カードとパンとレシートのやり取りをしながらカウンター越しに大急ぎでワーとひと通り喋り、再会を確約してから失礼しました。

嬉しいクリスマス。

ところで、ハニーマスタードチキンバインミーサンドの前に、早々と決めていたのは、コーンブレット。The City Bakeryのコーンブレットが大好きです。たぶん、ポリデントが必要な年頃になったら食べたくなくなるやつだろうな、と思いつつ、あぁ歯を大事にしようと誓いながら、今回も食べました。あーおいし。ご飯としては、ハニーマスタードチキンバインミーだけでお腹一杯になったので、またおやつの時間に食べました。


そんなわけで、クリスマスの週末は、くるみ割り人形のバレエ公演でした。

くるみ割り人形、普段よく演奏する組曲に入っている曲はまぁ慣れているので大丈夫というかドキドキし慣れてはいる(大丈夫と言い切りにくい汗)のですが、クラリネットは全体にわんぱくなソロが多いので、なかなか油断なりません。

くるみ割り人形も、第九と同じくらいの頻度で演奏できるような環境にいたら、もうちょっとワチャワチャしないで吹けるんだろうなーと、第九を演奏し慣れない国の方々を勝手に労いながら、吹いていました。年に何回もはイイけど、毎年コンスタントに演奏できるような感じだったら嬉しいなぁ。くるみ割りをワチャワチャしないで「すん」と吹ける自分。憧れます。


チャイコフスキーの音楽には本当に夢があって、美しくて楽しくてワクワクして、演奏しているだけで心がクリスマスのキラキラで一杯になります。クリスマスがお休みだったらもっといいかもしれないけど、クリスマスにくるみ割りの仕事があるのはとっても嬉しい。バレエを習ってるのかな、と思うような小さなお嬢さんたちが、おリボンやお出かけ着でおめかしをして、嬉しそうに会場にやってくる姿なんかを見かけると、本当に幸せの光景そのもので、世界じゅうのこどもたちが、くるみ割り人形を楽しめるようなクリスマスだったらどんなにかいいのに、と、戦争や貧困やさまざまな状況に置かれているこどもたちのことを思わずにいられませんでした。


今回は、オーケストラピット内の配置が、木管楽器が正面後方に置かれるパターンだったため、我々は舞台の下(舞台がせり出した部分を屋根のようにして、その下)に居たので、バレエや舞台のキラキラは1mmも見えず、ただダンサーさんたちの足音だけが共演を認識できるものでしたが、代わりに、客席が真正面に見えたので、開演前や休憩中にピットを覗きに来るお客さんを楽しく眺めることができました。ちいさなお嬢ちゃんたちが何人か一緒にピットを覗きに来てたので、ワーと手を振ってみたら、楽しげにワーと振り返してくれたので、嬉しくて、調子になって振り続けていたら、いずっち(コンマス)が通りかかって


「またー。どうせ知らない子に手ェ振ってるんでしょー笑」


って。バレてる笑。