University College London(UCL)留学記:中国のリハビリ事情
おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
先日中国人のクラスメートと昼ご飯を食べながら、その後図書館でも、中国のリハビリの話をしました。いつかの記事でも書きましたが、中国人の若い人(20代前半)は『リハビリテーション』という言葉を知らなかったりします。
中国の脳卒中リハビリに関する話になりました。
中国では脳卒中後に安静期間がありそ の間は離床させてはいけないらしいです。話の感じでは1週間以上安静にさせる様な印象でした。
日本では、症状が落ち着いていれば発症後2、 3日で離床が始まることが多いという旨を話したところ、驚いていました。
ボバースコンセプトやPNFなどのいわゆるファシリテーションテクニックを行っているセラピストもいるとのことでした。
CI療法に関しては知らなかったです。webサイトを見せながら簡単に説明をしたところ、『中国のセラピストも麻痺側の上肢を使うように指導はしているよ』と言わました。私の説明があまりにもイマイチすぎてトランスファー・パッケージのコンセプトのニュアンスが伝えられなかったです( ;∀;)。
中国の病院でも体幹のコアを 鍛えるというのは大事と考えられていて、寝返りの練習をベッド上で行うことがよくあると言っていました。そこで
倉『よりアクティブに動く方向に脳卒中のリハビリのトレンドは変わったよ』というような話をしました。
また、中国のリハの講習会に関しても話をしてくれました。講習会は非常に高価で、長さにもよるんだと思いますが多くは彼女の月収の半分弱位の値段に設定されているとのことでした。彼女は20代前半なので、日本のPTに当てはめて考えてみると講習会が12,3万円位の感覚ですかね??( ゚Д゚)
なので、職場にサポートしてもらい、自費で講習会に参加したことはないとのことでした。
彼女が働いていた病院では、脳卒中患者に対してロボットを使ったリハビリが行われているとのことでした。中国政府が主導して、その病院にロボットを導入したようです。
もちろん、これは彼女だけの話なので中国の平均的な病院の様子なのかはわかりません。ですが、少し古い理論から最新のロボットまで同じ職場に混在するのもなんだか中国っぽくて興味深かったです。
・・・中国っぽいというのは完全に私の主観ですが。。。いいと思うものは新旧を問わずに躊躇なく取り入れてしまうというノリが私の中国へのイメージです。。。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
理学療法士 倉形裕史
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