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Sapporo Catholic Mass Community

2023年12月24日 主のご降誕(夜半のミサ)

2023.12.30 02:42

ケン神父のメッセージ:

 カトリック月寒教会の信者の皆さん、クリスマスおめでとうございます。今晩のクリスマスミサのためのテーマは「神様は私たちに近づきたい」を選びました。それを説明するために、表紙のページで、4つの古い絵画を貼りました。近くで見ると、幼子イエス様の手が誰かを触りたいという雰囲気が表れています。この絵画は、クリスマスの重要なポイントを表します。神様は私と近い関係を希望しています。おそらく、私たちを触れたいと考えています。イエス様を通して、天のお父様は、私たちを触れるために手を差し伸べています。2000年前の今日の夜、羊飼いたちがイエス様の馬小屋に天使を通して呼ばれました。それと同じように、自分の守護の天使が、私たち一人一人の心を照らして、この教会に導かれたと信じています。イエス様は、皆さん一人一人を触れたいと思っています。イエス様のメッセージは「心配しないで、皆さんを提供するために、この世に来ました。」ということです。

 私は2年間ローマで生命倫理を勉強しました。休みの日は、あちこちの美術館に行って、絵画の勉強をしました。もっとも好きな場所は、バチカンの隣にあるシスティーナ礼拝堂です。皆さん、ご存じだと思いますが、ミケランジェロがその礼拝堂の天井に、人間の救いの歴史の絵画があります。真ん中には、神様とアダムが出て来ます。神様がアダムの手に触れています。それによって、アダムが生きていることが分かります。そして、絵画を見ると神様とイメージと人間のイメージは同じです。聖書によると、私たちは神様とそっくりに似ているそうです。私たちも永遠の命、愛、自由意志があります。ですから、私たち人間は、神様の子供たちです。今晩、私たちの素晴らしい人間性を思い出す夜です。

 この情報は、信者たちにとって、当たり前のことですが、原罪を通して、人々がこの尊い背景を忘れてしまいます。その代わりに、アダムとイヴの影響で、神様無しで新しい人間性を創造しました。アダムとイヴは神様の息子、娘でしたが、人間性は十分ではありませんでした。それはわがままの態度ですね。彼らから、個人主義の運動が始まりました。神様と関係はいらないと考え、他の人間も必要ないと考える習慣が出来ました。もちろんそれは、嘘の人間性です。この態度を通して、色々な問題が始まりました。例えばウクライナとガザの戦争、妊娠中絶、家庭内暴力、孤独、自殺、依存、無関心の問題などです。実は、それは悪魔の誘惑ですね。私たち人間のファミリーをバラバラにするための悪い活動です。

 そのために、馬小屋でイエス様は生まれました。今、私は馬小屋を見てロマンティックでクリスマスだなと思いますが、実は大事な意味があります。原罪を通して、人間性が悪くなり、神様の訪問のためにおもてなしをしないで、馬小屋に泊まるように言いつけられたという意味を表しています。汚いですし、においもありますし、とてもおもてなしをしている雰囲気はありません。この汚い場所は人間の心を表しています。この雰囲気の場所で、神様の息子イエス様はデビューします。これから、人間を生まれ変わらせるために、その汚い心をあらためるための救いの運動をイエス様は馬小屋からスタートさせました。残念ながら、イエス様の短い人生の中で、不親切な態度によくぶつかりました。しかし、その時彼は不満を言わずに、我慢しました。彼の模範は私たちの模範です。私たちは皆、同じ不親切な出来事が日々の生活の中でたくさんあるでしょう。それはイエス様の有名な格言で「あなたの右のほほを打つなら、左のほほも向けなさい。」それはイエス様の非暴力の態度です。どうぞ皆さん、私たちも見習いましょう。イエス様は、愛の革命のために、この世にいらっしゃいました。彼の目的を実践いたしましょう。

 ローマ帝国の全領土の住民を登録するために、マリア様とヨセフ様はベツレヘムに向かいました。偶然ですが、その旅のおかげで、ヨセフ様の尊い祖先を思い出されました。彼の家族は、ちょうどダビデ王様の家系でした。ですから、生まれた幼子イエス様も、その系図の中にはいることになります。兄弟姉妹の皆さん、今晩私たちもこの馬小屋を訪問することによって、私たちの尊い祖先を思い出しましょう。私たちは、人間として生まれましたので、神様の息子と娘です。そして、洗礼式を通して、私たちはイエス様の兄弟姉妹たちです。ですから、今晩私たちは、イエス様、マリア様、ヨセフ様の親戚として、馬小屋に訪問しています。素晴らしいことです。私たちは神様の聖家族の一員ですね。

 占星術の学者たちが馬小屋に訪問した歴史を通して、クリスマスの時に、クリスマスの時にプレゼントの交換が始まりました。私たち日本人とアメリカ人は、その文化を続けていますね。実は、今晩神様からの一番素晴らしいプレゼントは、幼子イエス様です。しかし皆さん、イエス様へのプレゼントは何を渡しますか?私にとって、馬小屋の場所は、リサイクル回収場所に似ています。イエス様は私たちの心のごみを収集するために、この世にいらっしゃいました。そのゴミは、私たちの嘘の人間性の内容です。どうぞ皆さん、今年のクリスマスは生まれ変わるために、今晩、馬小屋を訪問して、心のゴミを捨ててください。その代わりに、幼子イエス様があなたに、もっと美しい心と人間性と生きるための恵みを与えてくださいます。これはクリスマスの奇跡です。待降節の中で、私たちは洗礼者ヨハネの話を多くしたと思います。彼の目的は、私たちのために神様の小羊を見つけるための役割をしました。今晩、馬小屋の中で、神様の小羊がいらっしゃいます。彼は私たちの罪を取り除くために、この世にいらっしゃいました。罪の交換を通して、イエス様との距離が近くなります。

 イエス様の人生の話は2000年前から実在している話です。しかし、馬小屋のセットは、ちょうど今から800年前に始まりました。それはアッシジの聖フランシスコのおかげです。彼は1219-1220年までの間、聖地を訪問していました。なぜなら、十字軍の戦争があったからです。彼は平和の雰囲気を戻るために、アラブ系のリーダーたちと相談しましたが、残念ながら十字軍たちの心がかたく、平和を実現できませんでした。しかし、聖地の訪問を通して、イエス様の有名な場所を、全て巡礼しました。イタリアに戻って信者たちがイエス様の生まれた場所をもっと深く感じることができるように、馬小屋のセットを考えました。私たちの教皇様フランシスコは、聖フランシスコの馬小屋セットをほめられます。それは素晴らしい福音宣教の道具と言いました。どうですか、皆さん。私たち現代の信者たちもイエス様の存在を周りの人々をもっと理解するために運動をしましょう。色々な方法があると思いますが、一番簡単な活動はイエス様の優しさと愛の態度を日々の生活の中で実践することです。どうぞ兄弟姉妹の皆さん、イエス様の素晴らしい救いの運動を忘れないために、愛の生活を続けていきましょう。メリー・クリスマス!