百年戦争2-炎の女ブルターニュのジャンヌ
2018.10.29 01:37
イングランドがフランスに戦いを挑むなど大人と子供と思われた、かっこ良く言えばダビデとゴリアテ、相撲でいえば舞の海と子錦?ところがそうでもないのであるよ、これが。1336年、英はフランドルに羊毛の輸出をストップして反乱を煽りつつ、37年に上陸。ところが仏が本格的に応じなかったので40年に即位式をやって撤退。
40年6月、英軍が再上陸するところを仏軍は2万の軍勢を大艦隊に乗せて迎え討つが、海戦で英軍に勝てるはずがなかった。しかし陸戦では仏軍が優位で英は連敗。そしてフランスはスコットランドにディビッド2世を帰還させてスコットランドの乱を起こすとこりゃたまらん。9月に休戦を結び撤退を与儀なくされた。
ところがフランスも盤石ではない。フランドルに続いて、ブルターニュで乱が起きた。ブルターニュというのはフランス北の海に突き出した2つの角の半島の一つで、昔から仏王家とは半独立の関係にある。ブルターニュ公が子供を残さず亡くなった後、仏王はかねて縁戚にしておいた自分の甥を指名、ところが公の弟が承服せず、1342年反乱を起こし、ブルターニュ継承戦争が始まった。
反乱を起こしたジャン・ド・モンフォールは捕えられたが、妻ジャンヌはエンヌボン城に籠城。落城寸前を英軍に救われた。女傑ジャンヌは「炎の女ジャンヌ」と呼ばれている。英仏は教皇の仲裁で2年間の休戦をしたが、英軍は堂々とブルターニュに軍を駐留してしまった。
下はアンヌボン作「炎の女ジャンヌ」