20年以上ぶりの船戸与一作品
2023.12.30 06:18
おそらく大学生の時だったと思いますが、親父から勧められて読んだのが船戸与一さんの『猛き箱舟』でした。
海外に行っている日本人がひょんなことから地域の紛争や犯罪に巻き込まれ、自分だったらこの状況は耐えられないという状況にハラハラしながらも、ページを捲らずにはいられないという、、、手に汗握る本でした。
そして当時、その世界観が好きで何冊も読みましたが、久しぶりにあの感覚を味わってみたくなり、先住民の武装蜂起に揺れるメキシコ辺境を舞台にした『午後の行商人』を読んでみました。そして、一気に読了!!
船戸テイストに満ちた本でした。そして、相変わらずハラハラドキドキで、自分は絶対に身を置きたくないシチュエーション。
ところで、本小説の舞台になっているチアパス州の街のひとつがサン・クリストバル・デ・ラス・カサス(San Cristóbal de las Casas)で、昔、メキシコとグアテマラを一周した旅の途中に寄りました。旅人的には居心地の良い街だったなー