2023年の振り返りと2024年に向けて
早いもので間もなく2023年もカウントダウンの季節になりました。今年度、ひときたしゃべるの新規事業のひとつとしてfootcaregiverBASIC講座を開講いたしました。(フットケア事業部)全国各地からの受講生と各介護事業所のトップの皆さまのご協力をいただき無事講義と実技演習を終えることができました。そして新たなベースとなる高齢者へのフットケア、並びにご家族や自分自身のセルフケアの知識を習得した介護士さん等も増やすことができました。
今までの畑や竹を活用した多世代交流等のボランティア側面の活動は法人として継続していくにはお休みさせていただいた年でもありました。
来年度はfootcaregiver BASIC講座のステップアップ講座も開講予定でおります。そして、また新たな分野への挑戦も始めていきます。少子高齢化、独り暮らし世帯の増加。そして仙台市もこれから先、人口の減少が見込まれている状況です。歳を重ね。いつか介護が必要になる時がくるかもしれません。その時に最期を迎える場所を施設と考えているシニア世代も多いのではないでしょうか。お世話をしてくれる介護士さんの数は施設においてもご自宅で暮らす人を介護してくれる訪問介護のヘルパーさんも全国的に不足しています。学校の進路指導で介護の仕事は3Kだということを伝えているところもあるようです。私も特別養護老人ホーム等で長年勤めて参りましたが3Kと思ったことは一度もありませんでした。人それぞれ価値観は違いますので。大人が最初から3Kだと言ってしまったら自分たちの老後。介護が必要になったら誰にお世話をしてもらうつもりなのでしょう。私は今もですがお年寄りがより笑顔になったらそれで満足という考えですし贅沢などせずに最低限の暮らしが営めればと思っています。しかしながら介護士のお給料が上がるには国の理解がなければ一向に進みません。国に働きかけている全国の同業の仲間を応援することしかできません。
これから皆さんも介護が必要になっても満足な暮らし、満足な介護を受けることができない人生の終盤期を迎える可能性は高いのかもしれません。私たちは少しでも定年後のお元気なシニア世代が好きなことや得意なことを活かして社会貢献ができるように。そして希望する人には仕事として。後にそれが運動や社会参加等に自然と繋がり俗にいうフレイル予防や介護予防といった『介護のいらない暮らし(ピンピンコロリ)』となるようにサポートできたらと私たちは想うのです。
そして私たちは介護保険サービスの訪問介護では制度外となるサービスに着目し困っていることに、より寄り添えるように。そして住宅型有料老人ホームや高齢者住宅に暮らしているシニアにも有意義な人生の終盤の暮らしを送っていただけるように2024年介護保険外自費サービス『コミュニティサポートケア仙台』を開設いたします。
介護保険制度適応外のサービスになるためご利用料金が高いと感じられることと思います。常に私たたちはより質の高いサービスをご提供するため。そして新たな若い世代にとっても、社会的に見ても少しも3Kとは思えない高齢者の暮らしをサポートする仕事となるように。高齢者をこれからの若い世代とともに支え、そして逆に私どもも支えられながらお客さまはもちろんのこと、働き手も活き生きと生きられる働き方と支えられる関係の構築。そして子どもから高齢者まで病や生き辛さがあっても互いに楽しめる場創りを生まれ故郷仙台のために先ずは貢献できればと想い、高校生の頃からの家族介護と特別養護老人ホーム等での介護福祉士としての経験も踏まえながら新たな取り組みを始める次第でございます。
何かと忙しい年末年始ではございますが皆さまお身体にご自愛いただき、良い年をお迎えください。本年も誠にありがとうございました。
一般社団法人ひときたしゃべる
代表理事 阿邊 里恵