[全日本駅伝企画 vol.7]史上初2度目の大学駅伝3冠へ、譲れない2冠目 勝利の立役者となるか…青学大・𠮷田圭太
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11月4日、大学3大駅伝のうち2戦目の全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本駅伝)の号砲が鳴る。青学大は10月の出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)において見事1位でゴールテープを切った。それに続く全日本駅伝で選手たちはどんな走りを見せるだろうか。2つ目の冠を手にするべく、選手たちはトレーニングを積み重ねている。
エントリーメンバーの中でメキメキと力をつけているのが、𠮷田圭太(地2)だ。名門である世羅高校出身で、スピードに定評がある選手。高校時代に出場した全国高校駅伝では2度も優勝を経験した。大学に入学後は同級生の神林勇太(地2)とともに青学大の未来を担うルーキーとして成長を続けてきた。
昨年度は3大駅伝への出走には1歩届かなかったものの、出場するレースでは自己ベストを更新することも多く、各所からの期待も高まっていた。また、昨年度末の神奈川マラソンでは、実力のある多くの上級生などを差し置いて学内トップでゴール。しかし本人は「学内トップはうれしいが、目標には届かなかったのでまだまだ」と喜びながらも冷静にレースを振り返った。
そして2年生となった今年度、𠮷田は徐々に調子を上げていった。6月の国士舘大学競技会と日本学生個人選手権ではともに5000㍍で13分台をマークし、安定して結果を出せるようになった。9月の日本学生選手権では5000㍍に出場し、日本人トップ(全体では3着)でゴール。見事入賞を果たし、駅伝シーズンに向けて走りや、コンディションにおいても抜群であることを印象づけた。
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迎えた10月の出雲駅伝。出走が叶わなかった昨年度とは異なり、今年度は4区に抜擢。3大駅伝初出場ながらも、冷静な走りを見せる。一時は後ろを走る東洋大に差を縮められるも、焦らず自身のペースで走り続けた。後半は大きく後ろとの距離を広げ、トップでタスキ渡し。見事区間賞を獲得し、チームの優勝へ貢献した。
11月に入り、いよいよ勝負の全日本駅伝が目前となった。昨年度は3位でゴールし、悔しさをにじませたこの大会。今年度は史上初となる2度目の大学駅伝3冠を目指しており、何としてでもこの冠を手にしたい。好調ぶりを発揮する𠮷田は初の伊勢路にどんな風を巻き起こすのか。彼が勝利の立役者として注目される日はそう遠くない。
(青山スポーツ新聞編集局・小島早織)
プロフィール
𠮷田圭太(よしだけいた) 2年 地球社会共生学部 172㌢ 51㌔ 1998年8月31日生 世羅高校出身