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中山治美の”世界中でかき捨てた恥を回収す”

謹賀新年!ということで2023年のテツ旅・5選

2023.12.31 13:02

 あけましておめでとうございます。

 2023年は全国商工新聞で乗りテツの連載が始まったこともあって、いつも以上に旅をした1年でした。せっかくなので、我がテツ旅5選を振り返ります。


【小倉工場鉄道ランド・ツアーで鉄道界のレジェンドと会う】

 特急「ソニック」や「ゆふいんの森」などのデザインで知られる工業デザイナーの水戸岡鋭治先生。小倉工場鉄道ランド内に水戸岡イラストレーションパースミュージアムや先生が代表を務める「ドーンデザイン研究所」まであって、「いつか行きたい」と思っていたところに、予約サイトのJR九州トラベルデスクにポーンと出た鉄道ランド開業1周年記念特別ツアーの案内。水戸岡先生も来場して、サイン会も行うというじゃないですか!この機会を逃したらイカンと、速攻予約しました。

 4月23日。集合場所の小倉駅にやってきたのは、水戸岡先生のデザインで、残念ながら2023年10月に運行が終了した「いさぶろう・しんぺい」です。この日のために熊本からやってきたとか。これだけでも参加した甲斐があったというものです。

 ほとんどの参加者のお目当ては水戸岡先生です。工場ランド到着後、水戸岡先生の集大成「デザイン&イラスト図鑑」を購入して、サインの列に並びました。

 日頃ハリウッドスターやバリバリのアイドルも取材しているというのに、いやぁ、緊張しました。

緊張しすぎて「私、水戸出身なのですが、水戸岡先生は水戸にゆかりはありますか?」と愚問を投げかけてしまいました💦 

 ちなみに先生は岡山出身。水戸岡姓は岡山に結構いると、呆れることなく答えてくれました。ツアー最後には、スタッフと並んで客のお見送りまで!

 先生、良い旅になりました。


【念願のストーブ列車で一献】


 これがやりたかった! 

 津軽鉄道のストーブ列車に乗りながら、雪見酒を一献。

 目の前で炙ってくれるスルメも美味しいの、なんの。

 偶然乗り合わせたおじさんと乾杯したのも良い思い出。

 そして今年もストーブ列車の季節が来ましたね。雪の中を力強く走っている姿が目に浮かびます。



【五能線に乗ってしゃこちゃんに会いに行く】

 縄文ファンの間では有名な、遮光器土偶の”しゃこちゃん”が駅舎に張り付いている青森県木造駅。


 列車が近づくと目が光る瞬間を見たくて、山形国際ドキュメンタリー映画祭の取材後に青春18きっぷで行ってきました。本来なら奥羽本線で弘前まで行って、五能線に乗り換えて木造駅に向かうのが最適ルート。ですがせっかくなら日本海側を行きましょうと、奥羽本線で新庄→陸羽西線がトンネル工事で不通なので代替バスで酒田→羽越本線で秋田→奥羽本線で東能代(ここで1泊)→五能線で木造へ。

 なかなかの長旅です。でもこの日は天気も良く、海沿いを走る五能線を満喫。ずーっと、ずーっと青い海を眺めながらののんびり旅。

 途中、映画『男はつらいよ 奮闘編』のロケにも使用された轟木駅も当時のままで、胸アツ。

 五能線といえば「リゾートしらかみ」が人気ですが、個人的には鈍行の旅の方がオツですな。


【山形新幹線から見たでっかい虹】


 山形国際ドキュメンタリー映画祭は隔年開催。2023年は4年ぶりのリアル開催となりました。

もう何度となく乗った山形新幹線つばさですが、今年は車窓に釘付け。

福島あたりでざーっと雨が降って、山形の天気は大丈夫やろか?と外を見ていたら、山間にカラフルな色が。

ん? 虹?

おぉ、虹!

 うぉー、きれい!

 こんなに大きな虹を見たのは人生初かも。

 というわけで、5選入り。


【東海道本線・静岡鉄道】


 あちこち乗って、改めて気づきました。

 なんだかんだ言って、車窓から富士山が見えたことで得られる多幸感ってすごくない!?って。

 そう実感したのは東海道本線で移動した時。

 東海道新幹線ならあっという間に過ぎ去る富士山が、ずーっと目の前にあるのです。通勤・通学で利用しているみなさんには見慣れた風景なのか、下を向いてスマホをいじっているけれど。筆者はなんだかありがたくて、車窓から目が離せませんでした。

 友人の実家に遊びに行くために乗った静鉄電車からも富士山がばっちり。

 やはり、鈍行の旅じゃないと出会えない景色がありますよね。

 2024年も日本の良さを改めて知る、そんな旅をしたいものです。