敏感肌は世界の女性の3人に1人が悩んでいる。
敏感肌は世界の女性の3人に1人が悩んでいる。
そもそも敏感肌というものは存在しないです。
肌が弱いと思えば敏感肌です。
世界中でもあるのかなって調べたら。
"fragile skin"弱い肌と言われているものがありました。
In response to the question “In your opinion, do you have fragile skin?”, 24.44%, 29.71%, 52.67%, and 42.20% of subjects in the Caucasian North, Caucasian South, Asian, and Black skin type groups, respectively, responded positively. Of the subjects responding positively, most were females.
和訳と要約
「「あなたの意見では、弱い肌ですか?」の問いに、白人北部24.44%、白人南部29.71%、アジア人52.67%、黒人42.20%が積極的に答えた。積極的に回答したのはほとんどが女性でした。」
ここでは意外な結果ですね。
白人はヨーロッパの方々ですがお肌に意識が高いものと考えていました。
積極的にお肌に関して答えたのはアジア人と黒人です。
イメージと事実が異なりました。
女性の方が積極的というのは予想と一致していました。
Indeed, although the proportions differed between the different skin type groups, the higher prevalence of “fragile skin” in the age category of 15–34 years occurred regardless of skin type. The reason for this observation is not clear, although one can speculate that it could possibly relate to hormonal changes in the age category of 15–34 years linked to a perception of fragile skin.
和訳と要約
「どの皮膚のタイプのグループでも15~34歳で「敏感肌」と答えた人が有意に高かった。理由は明確ではないが15~34歳でホルモンの変化によるものだと考える。」
どのタイプでも15~34歳は思春期から青年期と大人になる。
女性であれば妊娠をする時期でもありますね。
この時期に肌トラブルが起きやすいのも理解できます。
An interesting clue is provided by the fact that subjects having experienced dermatosis during the year preceding the survey were more prone to describe their skin as “fragile” when compared with those who had no history of skin disorders.
和訳と要約
「興味深いのは調査の前年に皮膚疾患を患った人は皮膚疾患をしていない人よりも敏感と記述する傾向が高い。」
一度皮膚疾患を経験したら意識が高くなる。
それはそうですよね、困ってから意識するようになる。
Injury or weakening of the skin barrier can result in local and systemic infection, increased morbidity, negative psychosocial implications associated with skin disorders, and increased cost of care, eg, in neonates and the elderly.
和訳と要約
「皮膚障壁の傷害または弱化は、局所および全身感染、罹患率の増加、皮膚障害に関連する負の心理社会的影響、および新生児および高齢者などの介護費用の増加をもたらし得る。」
皮膚は体で最大の臓器なんです。
そして最大の防御機能が皮膚。
皮膚が弱いというのは、ただ美的にというだけではないのです。
思春期を迎えて肌が荒れ始めたなって思ったご家族は早めに対処を促してくださいね。
どうして家族かって。
肌荒れくらいと本人は我慢してしまうことが実に多い。
実際、家族連れで受診されることが多い。
世界中で困っている人がいることを知っていただきたいです。
今回引用した論文
Epidemiology of “fragile skin”: results from a survey of different skin types(海外論文サイトへ飛びます)
日本語題:「敏感肌」の疫学 異なる皮膚タイプの調査結果
著者:Marek Haftek,Christine Coutanceau,Charles Taïeb