仲間のために体を張り続ける
~帝京大、天理大に勝利し決勝進出を決める~
▽全国大学ラグビー選手権 準決勝
帝京大 22-12 天理大(1/2・国立競技場)
◆相馬朋和監督/江良颯
-相馬監督-
本当に天理さんのパフォーマンスは素晴らしくて、終始プレッシャーを受け続けた試合だった。ただ、江良キャプテンはじめ選手たちはそれにしっかりと立ち向かい、最後には勝利でゲームを締めくくり、決勝進出を果たした。本当に嬉しい。
-江良颯-
天理大学さんの圧力を常に受け続けたっていうのがすごく印象にあって、僕たちの思っているプレイが出来なかったし、僕たちも、引いてしまってる部分たくさんあった。ほんとに課題が多く見つかった試合だった。決勝前に、このような試合をできたこと、すごく天理大学さんに感謝したい。また決勝に向けて、チーム一丸となって、また僕たちは目指してるワンハートになって、 日本一を取りに行きたい。相手ゴール前で何度もスクラムチャンスはあったが、あと、本当に1つのところで、我々のスクラムのセットアップだったり、そこのところが崩れてしまった。本当に天理大学さんのプライドはすごく感じた。あの決勝に向けて、あの80分間、良質のスクラムを組み続けられるように頑張っていきたい。
相馬監督、岩井先生にハーフタイムで、なぜ体を張らない? 誰のために戦ってるんだ? と言われた。"仲間のために体を張り続ける"そういうプレイヤーになろうという話をしてくれた。もう一度、その原点に対して、しっかり戻れた。我々の今までやってきた1年間のプロセスをしっかり思い出して、仲間の分も体を張ろうよっていうように、考えがまとまったと思われたので、後半、常に全員が体を張り続けて、天理大学さんを後半、無失点に抑えれたかなと思っている。
1年間、本当にレフリーさんに対して、何を言ってもレフリーさんが正解なので、そこに対して、常にフラストレーションを溜めずに、自分たちのラグビーをやり続けようと話していた。みんなの顔を見ても全然焦っていなかったし、大学選手権は、決勝以外TMOがないということで、そこは1年間考え続けながら練習を進んできたので、フラストレーションをためることなく出来たと思う。人にはミスっていうのは絶対ある。僕たちもそうであり、そこに関してレフリーさんにリスペクトしながら、ゲームを運んでいくことが選手としてやるべきことだと思っている。そこに対して、フラストレーションはたまらなかった。決勝はTMOがあるので、レフリーさんとコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思う。
-相馬監督-
つくづくラグビーっていうのはメンタルなスポーツだなと思う80分間だった。立ち上がり、彼らが本当にハードワークしながら取った素晴らしい2トライ。その影響で急に人任せにみんながなる。きっと決勝戦が見えたのかなと思う。突然タックルに踏み込まなくなる選手たちがバタバタと出てきて。そんな中、天理さんはその2トライで吹っ切れたのかなと。あの2年前の準決勝も確か立ち上がりポンポンと取って、そんな展開のゲームをしたなっていうことを試合見ながら、岩井先生と話をしながら過ごした前半40分だった。 そんな中でもキャプテンと奥井副将はすごく質高くプレイし続けてたので、ゲームが崩れることはないだろうと思いながら前半見て、ハーフタイムにどういう風に話をするのか、そんなことを前半中、先生と話しながら試合を見ていた。で、彼らの心に火をつけて、芯の部分をきちんと作り直してハーフタイムを過ごせたので、後半は落ち着いて試合を見てることができた。
後半ゴール前のスクラムで、あそこでもうワントライ取れていたら、もう少し動けたのかなと思うが、ああいう展開の中で動くことが、バランスを崩すことになると思って、動けなかった。ベンチの選手がどうこうとか、そういう話よりも、動くことでバランスを崩したくなかった。キッキングゲームは、そんなに良かったとは思ってなくて、もう少しボールを持って走ることも選択すべきだったんじゃないかな思う。この辺りは決勝戦に向けて良いバランスを取りながら、キッキングゲーム、エリアマネージメントしていきたい。 江良選手のキャプテンシーや振る舞いについては、本当に素晴らしいなと思っている。プレイしていて、判定が明らかに間違ってるっていうことをオーロラビジョンで見てしまうと、心はざわつく。でも、キャプテン始め学生たちがそんな素振り少しも見せずにゲームに集中してる姿っていうのは、本当に誇らしかった思う。
今日の明治さんと京産大さんのスコアを見ると、 我々が想像してないような明治さんがきっと決勝に来ると思っている。時間はそんなにないと思うが、 できるだけいい準備をして決勝戦に臨んでいきたい。
-江良颯-
しっかり準備して、今までやってきたこと全て出すだけ。1週間、明治に対してしっかり準備して決勝をやりたい。
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