復活する力。
Naoyaです。
2024年になりました。今日は二十四節気の23番目、小寒です。二十四節気のサイクルは、いよいよ次の大寒でおしまいです。小寒は「寒の入り」と言われるタイミングです。小寒から立春の前日までのひと月を「寒の内」と呼び、一年でもっとも寒い時期へ突入しました。
大晦日、思い立ってビヨンセのライヴ映画「Renaissance:A Film by Beyoncé」を急遽観に行きました。大晦日は外出せずに家でのんびりしたかったのですが、限定公開の最終日ということだったので外出する決断をしました。
これはビヨンセのルネッサンス・ツアーのステージと舞台裏を収録したもので、とにかくすべてに愛とリスペクトと感謝が満ち溢れた3時間。単なる煌びやかなライヴ映像ではなく、ビヨンセの生き方が詰め込まれたドキュメンタリーです。Renaissanceとは日本語で復活や再生、復興という意味で、コロナ禍からの復興や人生で何度も傷ついてきたビヨンセが再生してきたという意味合いが含まれているんだと思います。
なんだか物凄いパワフルな神社に参拝したかのようでした。強烈な浄化力とご利益を授かったようです。映画を観ていて感じたのは、ビヨンセは常に闘っているし、自己責任もきちんと取っているし、身を持って傷つくことや痛みを知っている人なんだということ。ネガティヴな要素をすべてポジティヴに転換して、人生の糧にする感じはお手本にしたいところです。
とにかく衣装の数が凄くて圧巻でした。Destiny’s Childでのデビュー時、黒人差別によってハイブランドから衣装製作を断られ、ビヨンセの母親と叔父さんが衣装をつくっていたというエピソードが出てきましたが、エンドロールの衣装のクレジットには有名なハイブランドの名前がずらり。闘い抜いたビヨンセが勝った証なんだと胸が熱くなりました。挫けずに諦めずにやり続けることで得られるものを、ビヨンセは見せてくれているかのようでした。
生きている以上、人はいろんな障害や挫折にぶち当たります。ある日突然、まったく予想もしていなかった辛いことにぶつかることもあるでしょう。もう立ち上がれないと思うくらいに落胆することもあるかと思います。でも、時間がかかったとしても、復活や再生の力を宿しながら前に突き進むしかありません。復活しようとする人には、誰かからの手が差し伸べられ温かい声がかけられるでしょう。それを心の支えにして諦めることなく、さらに復活のプロセスを歩めたときに大きな成長を遂げられるでしょう。そして次に障害にぶち当たっている誰かを見かけたとき、その人の支えになることができるのです。