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Michiko en México

アメリカ旅行:Corpus Christi(コーパスクリスティ)

2024.01.04 04:45

お久しぶりです。明けましておめでとうございます。

日本は元日に地震、2日に飛行機事故、3日には山手線内での殺人未遂と、非常に大変で重苦しい年明けになってしまいましたね。今年は重大事件はもうこれだけで、これからはみんなに素晴らしい年になるように祈っています。私もいい年にできるように頑張ります。


さて、約2週間の年末休暇がありました。特に予定は立てておらず、釣りと料理とタイタニックのプラモデル作りをしながらのんびり過ごそうと思っていたら、師匠から空母とロケットを見に行こうという1泊2日の旅行のお誘いがありました。いつか行こうと思っていたけれど、結局行かずにいた場所です。せっかく誘ってもらったので、ちゃっかり旅行に行ってきました。まずはCorpus Christi(コーパスクリスティ)という場所です。

恒例の位置確認をしましょう。

レイノサからは約3時間の場所にある港湾都市です。この湾岸には油田が多くあり、石油精製工場、化学工場が多くあります。また船の修理をするドックもあるなど、まさに港湾都市といった感じの街です。ビーチ、水族館、科学歴史博物館などもある街です。

そんなコーパスクリスティへ行った目的はアメリカ海軍の航空母艦であるUSS Lexignton(USSレキシントン)の見学です。現在は博物館となっています。ここにあるレキシントンは5代目で1943年に就役し、第二次世界大戦からベトナム戦争まで活躍し、1991年に退役しました。大戦中は日本と数々の戦いをしてきました。私の父方の祖父が送られたトラック島への攻撃、サイパン攻略作戦、レイテ沖海戦、硫黄島攻略作戦支援、日本空襲まで数多くの戦いに参加しています。愛称はレディ・レックス、もしくはブルー・ゴーストです。日本ではレキシントン撃沈と間違った報道が4回されたため「また青い幽霊があらわれた」とも表現されました。

退役後に訓練基地のあったコーパスクリスティで博物館として開館することになりました。毎年25万人~30万人が訪れるスポットです。


そんなレキシントンを見ていきましょう。

私が行った日は天気も最高に良く、青い海と青い空に映えるブルー・ゴーストを見ることができました。20ドルの入場料を支払い、格納甲板から入館します。入館すると目の前にいきなり飛行機です。ここはシアター、ミュージアムショップ、各種展示物がありますが、大規模なイベントも開催可能です。さすが全長約228m、最大幅約45mの航空母艦です。

甲板へのアクセスは矢印案内に従い、船内を進んでいきます。階段がいくつかあるのですが、急で狭くて「まさに軍艦」という感じでした。

飛行甲板へ行くと数々の飛行機とブリッジ(艦橋)がお出迎えしてくれます。

ここから戦時中に実際に日本を攻撃するため、もしくは日本人を殺すために数々の飛行機が飛び立っていきました。戦闘機、戦艦、銃火器は非常にかっこいいのですが、その使用目的を考えると単純にキャッキャしている場合ではないと思えてきます。


そんなことを思いながら見学しているとこの飛行機に出会いました。F-14トムキャットです。特定の年代以上の映画好きもしくは飛行機好きはピンとくるのではないでしょうか。

そうです!! あのカッコイイしか詰まっていない映画「Top Gun」でトム・クルーズ達が飛ばしていたあの飛行機です。しかもここに展示されていたのは実際に映画の撮影で飛ばされた機体です。キャノピー下部にしっかり“Maverick”と“Goose”と書いてあります。いやー、これには興奮しました。旅行から帰った後は興奮が冷めやらぬうちに映画をみました(続編も。笑)

そしたら思いっきり出ているんですねこの114番のF-14が!!!!!

ぜひ皆さんもどこに出ているか確認してください。結構出ていますよ。

また、このレキシントンは映画「パールハーバー」でも日本の空母を演じています。わかりにくいかもですが近いうちに映画を見て探してみようと思います。


そして、日本人にはこのUSS Lexignton Museumをぜひ訪れて欲しい理由があります。

それがこちらです。

艦橋に日章旗があります。もっと近くで見てみます。

なぜアメリカ海軍の空母に日章旗があるのかというと、

ここに日本軍の特攻機が突っ込んだからです。

1944年11月5日13:38分、2機の神風特別攻撃隊の飛行機が突入してきました。1機は撃墜されましたが、もう1機が火を噴きながらこの部分に激突しました。船の機能に影響はなかったものの幾つかの装備や部屋を破壊し、レキシントンの乗組員約50名が死亡、132名が負傷しました。

先ほど、レキシントンからは日本人を殺すための飛行機が発着していたと述べましたが、戦争に参加しているレキシントンが無傷な訳がありません。日本もアメリカ人を殺すために飛行機を飛ばし、爆弾を落とし、特攻まで仕掛けているわけです。レキシントンは48年の就役期間があります。数々の戦いに参加し、攻撃をし、攻撃をされていたことはわかっていました。

しかし、この

「命が失われた現場」

を目の当たりにすると何かこみ上げるものがあります。(もちろん現代ではどこでも誰かが

亡くなってはいますし、戦時中は日本は空襲や原爆でとんでもない被害を受けていますが、言いたいことをわかってもらえると助かります)

特に「特攻機が突っ込んだ」という場所を実際に見ると日本人としては手を合わさずにはいられません。約80年前に自分よりも遙かに若い人がここで命を落としたと思うと何とも言えない感情が湧いてきます。

平和な時代に生まれて来れたことに感謝です。



甲板の見学後はブリッジにも行くことができます。

どうもCaptain Mitchです(笑) 船舶免許は持っていませんが漁船は運転できます。

甲板見学後はミュージアムショップです。かなり色々なものが売っていて、飛行機、ミリタリー、船等が好きは人は注意です。ボヤっとしていると散財してしまいます(笑)

最後にトイレに行って博物館を後にしようと思いましたが、トイレも実際の船の設備を使っていて、行くまでにも狭くて急な階段を降りなければなりません。ここでは余裕をもってトイレに行きましょう(笑)

また「トイレ中に攻撃を受けたら大変やろうな」「ここで亡くなった人もおるんやろな」とも思ってしまいました。


博物館を出た後は海と空とレディ・レックスを見ながら、自作の唐揚げと玉子焼きと師匠作のおにぎりで昼食です。食いすぎた(笑)


アメリカ南部の端っこにある空母レキシントン博物館ですが、日本人にはぜひ行って欲しい場所です。ヒューストンからも約3時間と近いのでぜひ訪れてみてください。

今回はヒューストンへの寄り道で訪れたので、駆け足での見学でした。絶対にもう一度行きたいと思います。数回行く価値はあると思います。


ではまた。