継続は力なり
大田区南馬込のピアノ教室
すがピアノ教室です。
今日は生徒さんのレッスンの様子をお伝えしたいと思います。
お教室では、ピアノレッスン時間内に必ずソルフェージュの時間を設けています。
ピアノを演奏する上で、楽譜を読む、歌う、聴く、書くは必須です。
Rくんもソルフェージュを取り入れつつ、レッスンを進めてきました。
高学年になり最近忙しくなってきましたが、
自分なりに出来る範囲で練習をして通ってくれています。
彼は最近、調性の感覚がついてきたようです。
自分でシャープ♯やフラット♭のつけ忘れに気が付けるようになりました。
例えばト長調の音階
【ソラシドレミファ♯ソ】で作られている曲を弾く時、
楽譜にファ♯が書いてあるからそう弾きます。
これらは調を知らせる記号で、【調号】と呼びます。
始めのうちは書いてあるからファ♯を弾くのです。
シャープ♯をつけ忘れて弾いても気が付きません。
それはあたりまえの事です。
その調性が感覚として身体に入っていないからです。
時間がかかることなので、慣れるまでは細かくファ♯を書いてあげるようにしています。
レッスン内で音階を歌ったり弾いたりして
調性を身体に染み込ませるように意識してレッスンしていきます。
Rくんもそのように進めてきていましたが、
音階を歌ったりすることに疑問を抱いているようで
「先生~、なんでこんなの歌うの?」
と、聞かれることもありました。
そうですよね、皆、一度はそう思うと思います。
私も昔はそうでした。
ですが、先日のレッスンで、ついにRくんは気がついたのです。
長調や短調の違いに。
いつものように音階を歌ったり弾いたりしてからピアノに入りました。
ト長調の曲でした。
弾き始めて数小節後、ファ♯が出てきましたが♯をつけ忘れて弾きました。
その瞬間、ピタッと手を止めて
「あれ?なんか違うよね?」
といって、♯をつけて弾きなおしました。
「あ、コレコレ!合ってる?」と、聞かれたので、
「合ってるよ!よくわかったね!!天才~!」
二人で喜びました。
その後のレッスンでも、
何度も他の長調や短調でもシャープ♯やフラット♭のつけ忘れに気が付きました。
毎週のレッスンで積み重ねてきたからですね。
Rくんは継続することで、調号を感覚でわかるようになりました。
最初はなんだかよくわからない事でも、
少しずつ積み重ねていくことで身についていきます。
継続していけば、理解できる時が必ずやってきます。
一歩一歩、頑張っていきましょう。