2024年 代表菅原より新年のご挨拶
皆様、新年明けましておめでとうございます。
令和6年(2024年)の年明けです。
新年早々能登地震、羽田空港では滑走路での飛行機の衝突と不穏な年明け
となりました。地震のへの備え、また羽田の事故は人災のような気がします。
慣れの中で、慢心の心があったのではないでしょうか。
日本全体で、再度社会の仕組みや業務の仕組みを見直そう、という1年なのかもしれません。
この年末年始の休みですが、昨年同様カレンダー通りの休みで短い年末年始でした。
皆さんの有給申請をみていると、これにプラスして帰省等長い休みを取られる方も
多いようです。実家に帰省をして親御さん、親戚を囲み食事をされたり、地元や学生時代の
友人と会い旧交を温められたのではないでしょうか。
我が家は、妻の母親が昨年11月に亡くなりましたので、新年は旅行等外出を控え、
家族だけで静かに過ごしました。恒例の神田明神も少し早目の大晦日にお参りを行い、
無病息災、商売繁盛を祈願しました。
正月は、基本、家でスポーツ観戦をしておりました。
箱根駅伝は駒沢大学有利の中、青学が調整に成功して3冠を阻んだ他、日本代表のサッカー、
高校サッカー、ラグビー等を観戦しておりました。
2024年の年末年始は、カレンダーを見てみると9連休ですので、それを楽しみに
またこの1年がんばりましょう。
さて、2024年の年頭にあたり、一言ご挨拶をさせていただきます。
2023年はウクライナ侵攻が継続し、またイスラエルとパレスチナでも紛争が起き、
痛ましい戦争になっております。
東アジアでも北朝鮮がロシアと近づき朝鮮半島でも緊張が継続しております。
台湾情勢も、今年の総統選挙により中国との関係がどうなるのか見守らないといけません。
長い歴史の中で、人間は領土の拡大、経済の反映と節目で戦争を繰り返してきて
おりますので、人間として成長と進化のためにも、平和的解決が必要になりますが、
各地域、地政学上の問題、宗教等、文化の違いを受け入れるというのがなかなか
大きな課題です。
他にも、地球規模での気候変動も解決しないといけない大きな問題であります。
気温上昇は南欧、米国、豪州で山火事他を引き起こし、日本でも夏には熱中症問題が
起きています。海水温度の上昇で北極、南極の氷も解けて水位も上昇するようで、
日本はこの先、海に沈む地域もでてくるような報告もされています。
本来、日本が平和を希求し、環境を守るためのリーダーシップを発揮しなければ
ならないですが、なかなか国際社会での発言力のあるリーダーが出てこないのは
寂しい限りです。
政治では年末にかけて自民党の政治資金のパーティ券の問題でごたごたしており、
岸田政権は最低の支持率になっていますが、後任の目ぼしい人材も見つからず、
このまま泥沼の政権が続くように思います。来年度の予算をみると、原資を確保せずに、
子育て支援や教育費の補助等、また防衛費はこの東アジアの緊張を考慮して積み増し等
されていますが、収入に国債の比率が増えてきているのも気になります。
少しインフレ基調で物の値段は上がっております。給与も、大手は改善していますが、
我々中小まで還元されるまでには景気が良くなった感はありません。
一方外交に目を向けますと、先に話をしました台湾の総統選挙、米国の大統領選挙が
国の運営にとっては大きなターニングポイントになるように思います。
日本は米国の属国でどこまでいくのか?
台湾の生末と米国の出方のはざまで外交のコントロールは大変ではありますが、
若い世代がこの状況を理解し、国を導いてくれるリーダーを選ぶ覚悟も必要ですので、
選挙にはかならず行き、自分の意見を示して欲しいです。
経済的には、日本国内はというとコロナがほぼ収まり少しづつ回復基調ですが、
まだまだ諸外国と比べれば成長率は低いです。円安で、輸入品を中心とした値上げの
物価高で、少しインフレ基調に推移しています。
秋以降は、インバウンドで外国人観光客が増えて、昼間の電車の3分の1は外国人の
ような感じがします。それくらい日本はものが安く、安全で過ごしやすい国なのですが、
先進国と同じような稼ぐ力は見劣りをします。
やはり、魅力ある国を作り、子供を増やし、産業を見直し、再度成長基調に乗せないと
いけませんね。
年末のIBMの講演を聞くと、今後はAIと半導体、量子コンピュータを保有し、
それを活用した企業が、経済を制するということで、昨年も紹介しました日本の主要企業
8社が出資し、先端半導体の国産化に向けた「Rapidus(ラピダス)」の工場も千歳に
建設中で、今後は自動車に続く主要産業になるものと期待がされます。
その中でITを核としたDX化を様々な企業でも取り組み、この流れについていくべく、
各社はIT投資を積極的に行っており、当業界は人手不足もあり、今のところはまだ先が
あるように思えますが、ソフトウエアの開発に関しては、基本、派遣や常駐ベースの
SESであり、ひとつのビジネスモデルとしてもう少し世界で通用するモデルにしないと
いけません。
働き方に関しては、各社リモートワークが当たり前となりつつありますが、ここにきて、
企業の業績を上げ、社員がスキルアップをしていくことに関して踊り場というか
限界にきています。
コミュニケーションとしてはWEBが当たり前になりつつありますが、やはり対面を
中心としたコミュニケーションが重要ということで、米国の西海岸でも会社への回帰が
始まっております。その理由は、目をみて話すということがリモートではできず、
またリモートでは自分の興味のあることしか目を向けず、価値観を拡げる、受け入れる
ことが難しいことが挙げられます。
リモートで、お客様や会社の仲間との間で相手のことを理解をしてスキルアップを
していくことはなかなか難しいです。
「ジョブ型雇用」が今後定着すると話しましたが、これはすでにスキルのあるベテランは
可能でありますが、若手で仕事やスキルがついていない若者にとっては、企業内のOJTでは
なかなか業務やスキルを身に付けるのは難しいのが実情ですので、わが社も新年から
基本対面に舵を切る予定です。
他、ベテランの方も今までの業務スキルがAi等にとって代わられる時代になります。
その先にいくには、クリエイティブを発揮するスキルとそれを発揮させる環境が今後は
大事になってきます。そのためには日本は今までの教科書的な教育と社会の評価だけ
ではなく、芸術性等も大事にしてその感覚をデジタルにしないと生き残れないと
思っています。そう、Aiをどう使うが求められます。
次に、業界や当社の状況をみてみると、より一層クラウドファーストになり、
また業務システムの構築に関しては、スクラッチからSAASベースに移行をしています。
前年同様salesforceやAWS、GCPまたその周辺に整備されているAiやコミュニケーション
ツール他、データレイクを構成するツール類も今後学習し、理解してお客様に提案して
いかないといけません。
そして昨年突如としてでてきた生成Aiも、我々の業務にもう数年すれば活用され、
コーディングについては代用される可能性も秘めております。
昨年来、全社会でも話をしておりますように、常駐でのSESサービスから、持ち帰り業務、
教育+コンサルティング、そして新規事業をお客様といっしょに進められる共創の
パートナーになるべく、技術力、ビジネスの構築力、そしてマーケティング力を更に
つけていきたいと思っております。
教育事業については、採用エンジンにするべく内容とターゲットも変更すると同時に、
エンドユーザー向けのDXを推進するメニューも見直したく思っております。
IFA事業については、今のところは微増で、顧客も増え預かり資産も増やしておりますが、
なお一層顧客と預かり資産を増やすために営業の強化が必要と考えております。
採用に関しては、現在24年入社の内定者は6名です。
この年末より25年卒の採用をはじめました。
さて、年末にも話しました思考アルゴリズムについて少し補足をしたいと思います。
いくらスキルがあっても結果(お客様に喜んでもらう、その前に上司やチームのために
なる)を出すのは難しい、それは、結果はスキルと思考アルゴリズムの掛け合わせで
実現されるものだからです。
まずは、今年は
1.すぐにやる
特に先送りしない、面倒なものほど早めに取り組む
2.納期を守る
みんなが残業をせずに生産性高くするには、納期を全員が意識をして欲しい
仕事を頼む方、頼まれる方
3.1発1中を狙わない
問題解決にはいろいろな案を用意して臨む、色々な案を出すことで思考力があがる
他色々な人の案を取り入れることで参加者意識を出す
4.上司やお客様のクレーム
それはもしかしたら自分本位なのかもしれません
企業はお客様に受入られて対価としてのお金をいただかないと成り立ちません
納期を守れずに、業務に関係ないスマホ操作する社員も散見されており、これはリモートの
悪しき習慣になっているのではないかと思いますので、今一度、業務時間中は集中して
時間内に仕事を終わらせていただきたいです。
そして、人生で一番大事な健康についてです。
いつも言っていますが、スキルややる気はフィジカルがあってのことで、そのためには
適性な筋力、柔軟性が必要です。毎朝セレトニンを浴びて運動(特にウォーキング)、
適度なバランスの良い食事、そして十分な睡眠です。
いつも言っているとおり、生産性を発揮するには、このフィジカル、コンディションが
あってのことです。
喫煙者は禁煙を、お酒もコロナ禍でウエイトオーバーになるので、運動や仕事の対価、
ご褒美でお願いします。
喫煙、お酒は仕事でストレスがかかっているので逃げているだけ、それが依存症に
繋がっているので、目の前の欲ではなく、少し先の健康、幸福な人生を過ごすためにも、
短期より長期視点で考えて止めましょう。いい習慣の積上げが人生を作ります。
睡眠、運動、食べ物、そして周りとのコミュニケーションで利他の心を養うように
してください。
自分本位にならないように、周りとの関係で自分があることを死ぬまで維持することは
大事です。
皆様、2024年はコロナで少し緩んだいつもの行動を、羽田を教訓に。
原点に返り、当たり前のことを、時間を遵守し、業務遂行をお願いします。
以上、簡単ではありますが2024年の年頭の挨拶とします。
2024年1月4日
エイ・フォース株式会社
代表取締役
菅原 俊哉