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循環小数

2016.02.04 21:08

 分母が素数の分数で小数の部分が偶数桁で循環する場合、例えば、


1/7=0.142857142857......


の142857を見てましょう。


 実は、前半の数と後半の数を足したものは、


142+857=999


のようになります。なぜでしょうか。


142857×1=142857

142857×2=285714

142857×3=428571

142857×4=571428

142857×5=714285

142857×6=857142

142857×7=999999


並び替えると、


142857×1=142857

142857×3=428571

142857×2=285714

142857×6=857142

142857×4=571428

142857×5=714285


のように、数がぐるぐる回っています。これらの掛け算は、


1/7=0.142857......

2/7=0.285714......

3/7=0.428571......

4/7=0.571428......

5/7=0.714285......

6/7=0.857142......

7/7=0.999999......


ということを意味しています。循環する数の一部を切り取って計算した訳です。1/7を計算すればわかると思いますが、途中の余りに1から6までが出てくるので、2/7から6/7までの計算は1/7の計算を途中からしたようになります。これが数がぐるぐる回る理由です。ここで、


1/7+6/7=2/7+5/7=3/7+4/7=7/7=1=0.999999......


です。少し分かりづらいですが、最後の9は無限に続くので厳密に1です。実はこれが999になった理由です。先ほどの、


142857×1=142857

142857×3=428571

142857×2=285714

142857×6=857142

142857×4=571428

142857×5=714285


を見ると、1と6を掛けた数、2と5を掛けた数、3と4を掛けた数はそれぞれ数が半周していることが分かります。なので、


142+857=999


は、


142857+857142=999999


のことであり、


1/7+6/7=1


と同じようなものなのです。


 これを知って、私は分数の計算が少し好きになりました。