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Vitpilen 401の積載を考える話

2024.01.05 07:49


ツーリングライダー諸君は正月休みをいかがお過ごしか、

筆者も例外なく初日の出ツーリングを行った


そこで見かけるは超絶過積載のバイク達

年末年始のロングツーリングだろうか

中には恐らくキャンプツーリングを実施中のライダーも見かけた


冬といえばバイクもキャンプもオフシーズンであるが、一部ライダー達は外気温が氷点下でもツーリングへ出かけてしまうのである


BMWのGSやハーレー、国産アドベンチャーから原付まで、

皆、思い思いの積載方法でロングツーリングやキャンプを楽しんでいる


さて、筆者の周辺の人物を見てみよう

まずはアドベンチャー乗りのM川君

車両はスズキ・Vストローム250

ロングスクリーンを装備してどこまででも突き進めるTHE快適バイク

サイドパニアにシートバッグ、タンクバッグを装備

極力バックパックを背負わずにバイクに積むことでライダーへの負担を軽減している




そしてカフェレーサーのK山君

車両はヤマハ・SR400

シングルシートでリアキャリアも存在しない車両、積載には非常に不向きだが、

サイドバッグ2個重ねとクソデカバックパックを背負うことで解決している


力 is パワー


遠目から見ると何かの塊が動いているように見える

セパハンにバックパックは体への負担が半端ない、恐らくは快適を追求するM川君へのアンチテーゼではないか




さて筆者の場合はどうか、

愛車のVitpilenは、まず積載性が皆無な上に謎におしゃれバイクイメージがある


なのでクソデカバックパックを背負うのも少し気が引けるのである

3年ほど前の納車時点では、下記のシートバックを取り付けていた

(僕のVitpilenにもこんな時期があったなと思いつつ)


こちらはHenlyBeginsDH-708という製品

容量はわずか4リットル、最低限のものしか入らない


なので結局バックパック背負う羽目に

流石にシートバッグが欲しい


バイクの積載性とかっこよさは反比例すると言うのは定石である


そこでなるべくかっこいい形にまとまり感のあるバイクの積載について考えてみようと思う


参考までにTwitterで探していたところ、

キャンプ仕様のSvertpilenを見つけた

これはかっこいいしロマンがある


更に自分で探してて、俊逸だなと思った例がいくつかある


まずは、こちら

積載性とは、真逆の存在であるスポーツタイプのパターン

TANAXのMFK-273という製品、装着車両はスズキ・KANATA

シェルはシルバー色でボディともマッチする、刀をイメージする直線的なデザインにうまく馴染んでいる


同じ製品で塗装する方もいらっしゃる

こちらも遠目で見ると大型のリアカウルに見えなくもない、うまく纏まっていると思う

お次はこちらの製品



最近、TANAXから登場したレザータイプのクラシックシートバックで、サイズの展開も多い

製品名はMFK-311

装着イメージはこちら

こちらもまとまり感のある見た目に仕上がっている

やはりネイキッドバイクはレザー製品を使うと全体にまとまり感が出てくる気がする


現実的な策

さて、筆者のVitpilen 401について考えてみよう

取り付け可能箇所は、下記の通りで

・タンク上

・サイドパニアケース

・シートバッグ

箇条書きにしてみたが、おそらく大体のバイクはこの3つの積載ポイントが通常だと思う


まず、初めにVitpilenの兄弟車種である Svartpilen純正でタンクバックキャリアが装備されている

もちろん、純正でもタンクバックがラインナップされており、その一体感は、さすが純正と言ったところ、

バッグ未装着時のキャリアもデザインの一部になっている


埋め込まれた磁石によって固定されているので簡単な脱着が可能


Vitpilenでシートバッグを使用する場合はSvertpilen用のタンクバッグを使用するのが最も良いだろう


シートバッグ

Vitpilenに似合いそうなシートバックを2個ほど買ってみた

TANAX MFK-266という製品


謎のカーボン柄しか在庫がなかったので自分でグレーに塗装して使用していた

容量は25ℓ、日帰りツーリングなら余裕でこなせる

また、撮影の場合でもカメラレンズ、三脚、ライトなどの機材をすっぽりことができる


この写真を撮影する機材一式がこのケースに全て収納できる

25ℓは伊達ではない



ちょっと脱線してMFK-266にベストサイズなインナーカメラケースのご紹介

LoweproのCS80である


MFK-266に横並びで2個ぴったりサイズに納まる

一個のCS80にはCanonの70-200やLeica M10が収納できる

蓋にはケーブル類の収納も備える


ハードタイプなので重ねて使用することも可能

MFK-266では縦重ねしても蓋がギリギリ閉まるので、最大4つのCS80が収納できる



筆者はCS802個と三脚やヘリノックスの椅子などを収納している



MFK-266はベルトループがあるのでケース上部に長物を括りつけることも可能

三脚やバーライトを運搬する際に役立つ




お次はTANAXのMFK-307

容量は19〜27ℓの可変タイプ

この製品はサイズ展開が豊富で、

最大75ℓのMFK-310も存在する



MFK-307はMFK-266よりも容量が大きい上に、上部、側面からメイン収納部へアクセスできる


サイドポケット2箇所、ボトルホルダー2箇所、ベルトループなどMFK-266よりもはるかに利便性が高い


下記写真は27ℓに拡張した際の写真

横幅がやや大きくなっているのが確認できる



27ℓ状態ではCS80を2個横並びにしても隙間が出来るので追加の収納が可能だろう



MFK-307も266同様に上部に長物の収納が可能


MFK-307は荷物量に応じて小型化出来るのが最大のメリットだろう

また、レザーが使用されているのでVitpilenのシートとの相性も良い


266と307の取り付けハーネスは兼用できるので必要に応じてクイックな付け替えが出来る

また、266は開口部が1箇所しかないので、ツーリング先で素早く施錠出来るが、307は開口部が3箇所もあるので3箇所それぞれ施錠するか、ワイヤータイプの鍵を使用する必要がある


サイドパニア

さらにダメ押しでサイドパニアケースも検討してみる

純正でもサイドケースが発売されている

型番28512027000という製品でサイズは5ℓ


片側タイプでソフトケースのもの

少し車体イメージから浮く気がしたので今回はスルー



先ほど紹介したのTANAX MFK-273を購入して塗装しても良かったが、形状がややに気食わない

片側16ℓx2なので、そもそもサイズが大きすぎる

HenlyBeginsのDH-708と同じぐらいの5ℓタイプのハードタイプケースがないものか


夜な夜なアマゾンを彷徨っていたところこちらを発見

この製品は鍵穴つきで、サイドパニアケースと車体との隙間に装着するもの


私が購入したのはBMW GS1250用なのだが、その積載性とアイディアには恐れ入るし、こんな製品が複数存在するということは需要が高いということ、GSオーナ達が何を求めているかよく分かる


この製品をサイドパニアとの隙間ではなく、通常のサイドパニアとして使用している人も多く存在するので、筆者も真似してみようと思う


本体が結構安っぽい黒プラなので自分で塗装することにした

塗装にはHoltsの特注色トヨタ、レクサス純正色である1M2アッシュを選んだ


届いて速攻ヤスリがけ、プライマー吹いて本番塗装

もう一点問題があり、

サイドパニアを装着する際はキャリアと呼ばれるサポートが必要になりる


Vitpilenなんてマイナーな車種で選択できる製品は2と国産1のみ

今回は最も見た目がスマートで国産のキジマ・HQ-08001を使用する

こちらは2018年〜2029年式の場合はタンデムバー取り付け部、2020年式〜はウィンカ取り付け部を利用する製品


リアシートの幅を拡張し、剛性確保、小型ではあるがサイドケースサポートにも使用できた

装着にはホームセンターで買ったライニングクリップを使用した


サイド2箇所ではやや不安だった為、上部にも穴あけを行ってボルト固定

隙間にはグルーガンでネジロックとコーキングを施す


これでサイドパニアケースは完成


簡単に外れるシートバッグとは違い、車体にリジットしてしまってるサイドケース

上記写真の状態で走る事が殆どだろう

正直、この状態での見た目に1番気を遣った

社外のロケットカウルがあるのでリアとフロントのバランスが取れるようになった

色味も大きくズレていないのでまとまり感があって大変カッコいい


完成

MFK-266との装着イメージ

総容量は35ℓでまあまあ大型

車体のイメージとも微妙にマッチしている(気がする)

筆者の場合、この状態でもギリギリタンデムが出来る


そしてMFK-307との装着イメージ

総容量はちょっと増えて37ℓ

やはり複数口からのアクセスやサイドポケット、ドリンクホルダーはやはり便利

ベルトループもあるので更なる拡張性が見込める



307にカメラや椅子、バーナーなどを詰め込んで元旦ツーリングへ行ったが、307自体がハード外装なので机になるのは便利だった

(初日の出を眺めながらのカップ麺は死ぬほど美味しかった)


まとめ

今回はVitpilenの積載について考えてみた

利便性は確実に向上し、リュックを背負う事が無くなった

そもそも積載性を求める車両ではないが、なるべくカッコよく荷物が積めるなら良い妥協点だと思う


航続距離も短く、ロングツーリングには全く向かないバイクだが、ここまで荷物を積める可能があるなら、今年はキャンプにでも行こうかと思う


最後に、

元々Vitpilenはマイナーな車両であり、積載について情報は少なかった

まだまだ改善の余地があると思うが、このブログが何かの参考になれば御の字である