提案『手仕事の魅力3』
手先を使うことの効果について『手仕事の魅力1』2024年1月8日、『手仕事の魅力2』同年1月15日で述べてきましたが、今回はどのような働きかけをしたら良いのかを大きな柱分けをして説明をしていきます。
1、子供自身が自分のために手を使う手仕事を獲得する
スプーンやフォーク、箸を使って食事をし、歯磨きや顔を洗い、髪を梳かし、着替えをし入浴し爪を切るなど自分自身のことを行うことも手仕事に入ります。先ずはこの自分自身のことができるようにするための手仕事を練習し身につけるようにします。この自分自身の手仕事については、親や周りの家族がしていることをしっかりと見せて真似させることからスタートしましょう。また年齢が上がるとともにその手仕事の難易度も上げ靴紐を結ぶ、髪を編み込む、耳掃除をするなどじっこしましょう。これらの身支度に関しては必要最低限に子供が身に付けなければならないと考えなるべく早めに実践させるようにしましょう。
2、幼稚園や学校で必要とする手仕事を獲得する
クレヨンや鉛筆を使用することはあらゆる手仕事の基本となる動作です。最低限その手仕事をマスターさせつつ、折り紙を折ったり、粘土をこねて造形物を作る、消しゴム・ハサミ・糊・テープ・ものさし・コンパス・分度器などの使用に加え、学校生活で必要となる掃除当番に関わる雑巾・箒・モップの使用、給食当番に関係する配膳やご飯やおかずをよそうなどの手仕事も必要になります。
3、家庭内のお手伝いは場所で決め実践を促します。
子供達にどのような手伝いをさせたら良いのか、またどのような手伝いがあるのかなどを明らかにするためには家の部屋ごとにお手伝いを考えることがベストです。代表的なお手伝いを場所ごとに明記しましたが、子供達の手先を鍛えるためにはこれ以外にも微細な動きの手仕事があります。それらについては準備が整い次第週一回のペースで記事アップを予定しています。開始時期についてはまだ明記できませんが今しばらくお待ちいただきたいと思います。
① 玄関・・・靴を揃える、靴を磨く、たたきを掃除する、靴を洗う
② 廊下・・・掃除機をかける、床を拭く
③ トイレ・・・トイレを掃除する
④ バスルーム・・お風呂掃除と湿気とり、洗面台磨き、ボトル補充
⑤ 脱衣所・・・洗濯、洗濯物干し、洋服の摘み洗い、洗濯物の畳みと片付け、アイロンかけ
⑥ リビング・・・リビングを整える、床の掃除と拭き掃除、観葉植物の水やり、窓拭き
⑦ ダイニング・・・テーブル拭き、食事のセッティングと片付け
⑧ キッチン・・・食器洗いと拭き片付け、米とぎ、ご飯をよそう、料理の盛付け、果物野菜の皮剥き
⑨ ベランダや庭・・・植物の水やり、庭の掃除
⑩ 自室の掃除・・・おもちゃの片付け、机の片付け、ベットメイキングと布団干し、本棚の整理