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「強い店舗」イコール「本当に楽しい店舗」の筈。

2018.11.03 04:24

 朝起きてコーヒーを飲んだりして、自室で今日の仕事をあれこれ考える。自分の職場に行って、メンバーとあれやこれやをやりたい。おそらく達成はもう間近だ。そんなことを考えながら、歯を磨いて、朝の中、燃えたぎる気持ちで仕事に向かう。

 いっぽうで、

 朝起きて、コーヒーを飲んで昨日の上司の嫌味を思い出す。仕事は山積みだが、それに対して楽しみを見出せない。暗い気持ちで歯を磨き、背を丸めたまま仕事に向かう。


 この2つは、私自身の経験だ。いろいろな場所の店舗や職場を行った際、1番目のような気持ちになったこともあるし、また後者のような気持ちになったことがある。

 当然、1番目の気持ちのほうが、個人としての成績も良かったし、組織としての数字も良かった。


 また私は中学校の時、野球部だったが、私の1つ上の学年の先輩たちの体力や技術は、地域ではトップクラスだった。どこか大人びていて、とても憧れる先輩たちが多かった。しかし大人びていたが故に、あまりチームとしてのまとまりがなかったような気がする。

 私の学年は全員体が小さく、あまり個性が突出していないメンバーばかりだった。しかし、笑顔が絶えず、かつ練習を懸命にしていた。

 結果は、先輩の代では、予選落ちをしてしまったが、私たちの代のチームは県大会まで勝ち進み、選抜大会まで選ばれた。


 つまりは、店舗や組織の強さとは、そういうことだと思う。楽しく目標に向かうことは、最強のやり方だ。

   長い間、様々な店舗や組織を見続けると、瞬時、とまではいかないが、「良い組織」、「悪い組織」がすぐにわかるようになる。


 しかし、それがなかなか言語化できなかったが、おそらく「楽しく働いているか」、「楽しくなく働いているか」がチームを左右するということだと思う。


 では、その「楽しく働く」チームと、「そうでないチーム」は、何が違うのだろう。

 

 思うにこれは、「チームの承認する力」に起因していると感じる。強い組織は、メンバー個人をしっかり個人として承認する。良いメンバーは勿論だが、悪いメンバーでも、彼らの強みを見出し、しっかりと、存在と、仕事自体を承認している。そうすることで、目標に向かって強いコミット力を生み出すことができる。しかし、承認力が弱いチームは、できないメンバーを槍玉にあげ、バカにし、彼らの存在を「消して」しまう。


 生産性といえども、結局は人が人に依頼をし、人に対してサービスを提供する。この前提を忘れてはならないように思う。


 面白いもので、生産性を上げる手法は、そんな承認されている現場のメンバーからアイデアが上がることが多い。経営陣、幹部陣が頭を悩まし、どのように効率良く成果を考えるかのいっぽうで、現場でやる気のあるメンバーが瞬時に効率的なことを考えつくケースがある。

 それは、彼らがしっかりと自分の仕事に対し、認められているからこそ出てくるアイデアかもしれない。


 人間の欲求のなかで、承認欲求は高い割合を占めている。食欲や睡眠欲などを満たされているのに、未だに心が病んでしまう人が多いのは、彼らの承認欲求が満たされていないことも原因のひとつかもしれない。

 メンバーを承認し、尊重することが、圧倒的にチームに影響を与えるのは間違いないようだ。


 勿論、この時に、全員が向かうべき共通の目標を認識しなければいけない。楽しい、を履き違えてはいけない。ただ、逃げるだけの一瞬の楽しみにフォーカスする組織は、当然、すぐに破綻する。あくまで、共通の目標を向かうこと、そしてその過程を全員が楽しめるかが大事だ。


  働いているなかで、痺れる程の達成感は、そうそう味わうことができない。

 しかし、そんな楽しいチームが目標を達成した時、それは自分自身の人生において大きな宝となる。そんな宝のような経験が、辛い時も、また目の前の課題に対し、奮い立たたせ、前に向かう原動力となる。


 私自身も、そんな経験を笑いながらまだまだ積んでいきたい。


 

 


不動産店舗の店長に必要なスキルとは?

 

 集団にも様々な特性がある。