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The Weekend Traveler

烏來タイヤル族見聞

2024.01.07 03:52

1学期が終わって休みに入って2週間、ようやく台湾を散策してみようという気力が戻ってきた。


思い立って烏來に行ってみた。

台湾には原住民族としてたくさんの少数民族が暮らしている。烏來にはタイヤル族という、台湾では3番目に人口規模の大きい種族の場所。ちなみに、ウーライという地名はタイヤル語で「温泉」を意味する通り、温泉地でもある。

烏來は台北の隣の新北市にある。

台北からはMRTで緑の線の終点、新店からバスで30分くらい。

今日は天気が良くて台湾人観光も多くて、バスには詰め込むだけ人を乗せて出発。


立ったまま箱根の山道みたいなヘアピンカーブを右に左に振られる体幹トレーニングな30分。

着いたら快晴でこの景色!山からの水で川もきれいだし気持ちいい。

烏來は、温泉、トロッコ、ロープウェイ、タイヤル族っていう見所多めの観光地。

さて、まずは烏來老街なる出店だらけの道を通過。

街というか出店が並ぶ道なんだけど、まずは民俗資料館を目指して進む。

烏來で軽井沢に出会う。

バブル期にはさぞかし日本からの観光客で賑わっただろうに、という施設もたくさん。

タイヤル族の模様をあしらった橋。この民族模様がたまらなく好きなんです。

警察署の壁にもタイヤル模様。かわいいよぉ。

台湾に暮らして5ヶ月目。夜市で出店は見慣れたもんだけど、違う土地に行くと出店も微妙に違って面白い。

とでかい芋の揚げ物。芋頭丸っていう漢字のインパクト。

川のそばだからか川エビと川魚を揚げたやつもたくさん売ってた。

タイヤル族は昔から粟をよく食べてるようで、これは粟を潰した餅らしい。

色んな味は全部魔法の味粉が叶えてくれる。

温泉卵も揚げちゃう台湾。

なんなら卵はピータン。

たまねぎ、なのかネギの玉なのか、たまーに見かける謎野菜。

タイヤル族の家は竹が多く使われていて、烏來名物も竹筒飯。


隣は焼肉。美味しければ何でもステージに上がれるのが台湾屋台のいいところ。

タイヤル族史料館は無料なわりに勉強になる。撮影禁止だから写真はなし。

とにかくこの原住民族の模様が大好きでうっとりしてしまう。麻を糸にして織物を作っているそうなんだけど、中には青森のこぎんざしに似てるものもあったり、顔の刺青はゴールデンカムイで見知ったアイヌのものに似ていたり、どこかで繋がってるのかしらと想像するのも楽しい。

お昼ご飯に竹筒飯を食べてみた。

中はもちもちの餅米で薄味のちまきみたい。

せっかくなので謎野菜も一つ。

芹の一種ぽいけど苦味も雑味もない葉っぱ。強烈にニンニクが効いている。

炒麺としかメニューには書いてない主食が台湾にはよく登場する。白飯と同じ分類なので味は薄くておかずと一緒に食べる麺。

ルーロー飯の頭がうっすい味で乗ってる感じ。麺は給食のちゃんぽん麺とほぼ同じ。

タイヤル族で飲まれている小米酒という発酵酒。女子が好きそうな甘い日本酒に似ていてとても美味しい。いいね、タイヤル族。

出店には数々のアレンジちまき達が。

G肉って何だよ。


とにかく山の恵みを小米と一緒に大事に食べている様子が分かる。

資料館とお昼を堪能したら次なる楽しみは乗り物たち。橋を渡って更に山側へ。

台北の汚めな川を見慣れてしまっていたけど、まだまだ台湾は綺麗な川が近くにあったんだ!と感動。

台車、というのはトロッコの事で子供騙しみたいなサイズのトロッコに乗りに行く。

トロッコ駅までのお土産道の土産物たち。

くまモンはここにもいる。

スーパーマンとバッドマンのクオリティを鑑みるにくまモンはかなりの上出来。

乗り場に来た!かわいい、トロッコよ。

このトロッコ列車は日本統治時代の1928年に三井合名株式会社が作って、木材の運搬を主としていたそう。戦後からは観光の目玉として活躍している働き者のトロッコ。

内装にはタイヤル族の模様が使われててかわいい。

トロッコ駅から見下ろす渓谷。

滝壺から流れる川はめちゃめちゃきれい。

フォトスポットではごりごりマッチョなおにい達がわいわい自撮りしてる。

台湾人はとにかく自分が大好きでそこは見習いたい。

個性的がすぎる壁面を横目に、次はロープウェイを目指す。雲仙ってこれまた長崎を思い出させるフレーズ。

2分強の乗車で往復300元は高いようで価値がある事を先に言っておこう。

中では中川家(弟)似の乗務員さんが景色の説明をしてくれる。中国語わかんないから多分たけど。

かなりの急勾配をぐいぐい登る。

日本ではたぶんNGだけど窓が開いてるので風も感じながらのロープウェイライド。

山の中腹の駅に着いてしばし休憩。

ここから先はリゾートホテルもあるしトレイルもあるけど、今日の体力は使い果たしたのでこの日はここまで。

夏は暑すぎるかもだけど、秋冬の台湾にはぴったりの日帰り旅先。


今回は温泉もトレイルもできなかったけど、ずっと興味があった台湾原住民族への第一歩が踏み出せてとても良かった。

多様性とか数々の侵略の歴史の根本にこの原住民族文化があって、今もそれをちゃんと伝えてる台湾社会に敬意。

学校が休みの間は旅人に戻るつもりなので、また次の旅へ続く。