【ドライレイヤー秋冬編】寒さ対策はまず一枚目から
登山をするうえで、大事になってくるのは一枚目のアンダーウェア。コットン100%のTシャツでは汗冷えをしてよくないというのは、もう皆さんご存知だと思います。
ファイントラックの革新的なドライレイヤーの「スキンメッシュシリーズ」の登場より、多くの方が一枚目にドライレイヤーを着用しています。
今回はそのドライレイヤーの秋冬仕様になったシリーズを紹介します。
finetrack アクティブスキンシリーズ
ドライレイヤーシリーズの中で最も濡れ戻り防止力が高く、雪山やバックカントリーなどの汗冷えが深刻な問題になる低温環境下や、沢登りやカヤックなどの水でずぶ濡れになるため保温力が必要となる状況下で頼れるアイテム。
(上写真引用:ファイントラック公式HP)
これが不思議なんですが、着た瞬間にほんのり温かさを感じます。いままで冬の登山は勿論、沢登りの時にも積極的に利用してきました。とてもしなやかで高いストレッチ力。運動性もばっちりです。
スキンメッシュ同様に速乾性のベースレオイヤーとあわせれば、汗をかきすぎた時も乾きが早く汗冷えを感じさせません。
アクティブスキンは、スキンメッシュと違いメッシュ感はなく肌はやや透けて見える程度。
消臭効果は抜群です。雪山の縦走登山で4日間着っぱなしでしたが全く臭いは気になりませんでした。
大満足なアイテムなんですが、ひとつ気になったのが効果が弱くなってきたところ。初めのころは汗をかいても肌はドライな状態を保てたのですが、3年目は少々汗が肌にべたつく感覚に。
厚みはかなり薄いので、前回紹介したメリノのベースレイヤーなどに重ねても相性抜群です。
これはスキンメッシュシリーズ同様に、ポリエステル100%の素材に強力な撥水加工を施しているため。しかしそれを余りあるドライ感(撥水力)は断トツで、自信を持ってオススメできるドライレイヤーです。
ONYONE BREATH TECH PP merino シリーズ
次にご紹介しますはオンヨネのブレステックPPメリノ。メリノの使っていないブレステックPPシリーズ(以下PPアンダー)は、望月将悟さんや山本健一さんなど著名なトレイルランナーが使用しています。
PPアンダーは素材自体が水を全く含まない「ポリプロピレン」を使用しています。ファイントラックは撥水、そしてこちらが疎水という素材そのものの性質の違いがあります。
今回は秋冬仕様でメリノウールを掛け合わせたシリーズです。
(上写真引用:オンヨネ公式HP)
水を全く含まないポリプロピレンを芯部分に配置、その周りをメリノウールと速乾性のポリエステルのハイブリッド素材。ポリプロピレンが素早く外側へ水分を逃し、ウールとポリエステルが拡散・乾燥させる仕組み。
またウールの温かさとポリプロピレンの優れた断熱性の相乗効果で一定の暖かさをキープできるようになっています。ウールがもつ天然の防臭抗菌効果も期待できますよ。
厚みは2種類あって、今回紹介するのはこれからの寒いシーズンに使いやすい厚手タイプです。
(上写真:大菩薩嶺にて)
11月の大菩薩と白馬岳で使用してみました。本格的な冬山の気温・環境ではなかったですが保温力とドライ感のバランスはとても良かったです。
(上写真:白馬岳にて、パタゴニア R1フーディの下に着用)
厚みはファイントラックのアクティブスキンの方が薄く、重ねやすいつくりになっています。メリノPPアンダーの場合はこの上にフィット感のあるミッドレイヤーを重ね着をするくらいが、動きやすく調子が良かったです。
サイズ感は173cmのスタッフで上がMサイズ。もう少しピタッと着たい場合、サイズを下げてSサイズでも良かったかも。すごく伸びる生地なので、ぴったりと着たい方はサイズダウンしてもOKです。
タイツはSサイズで正解でした。メリノが入っていて着心地がいいので、普段使いに使用もおすすめです。その場合はあまりぴったりフィットにしなくてもよいのかもしれません。
じんわりと温かく汗冷えを感じることはほぼなし。冬期登山だけでなく、冬のランニングにもおすすめできます。
これからの冬シーズンの登山などのアウトドアスポーツは、とにかくウェアの性能が夏よりも大事になってきます。アンダー一枚を高機能アンダーにかえることで、快適性を高め遭難のリスクを低くします。
圧倒的ドライ感の「アクティブスキン」、じんわり暖かい「ブレステックPPメリノ」。どちらも汗冷えを感じにくいおすすめできる冬のベースレイヤーです。ぜひこの冬にお試ししてはいかがでしょうか。どちらのモデルもメンズ・レディースございます。