紬 自分らしさを貫く
2018.11.03 23:10
何度も訪れたことのある築地本願寺カフェ、築地本願寺カフェで通じますが、
正式名称は築地本願寺カフェTsumugiと言います。
Tsumugiという言葉は今までどうも思わなかったのに、その日はざわざわと気になっていました。
帰宅して一息ついて、カフェで久しぶりにお目にかかった人のことを思い浮かべ、
漢字で「紬」と調べると、気になった理由がわかったような気がしました。
「紬」の着物としての性質から派生して、様々な願いや想いを考えることができます。たとえば、絹織物なのに素朴な風合い、独特の質感をもつことから、「美しいけど気取らない」「自分らしさを貫く」といった想いを込めて名前に使われることもあります。不揃いの紬糸を丁寧により合わせて作る必要があるので、「根気強く努力する」というイメージをもたせることもできますね。
また、糸をつむぐという動詞としての意味で「言葉をつむぐ」「夢をつむぐ」「希望をつむぐ」といった使用例があることから、「自分らしく大切なモノを築きあげてほしい」という願いにつなげられそうです。
「美しいけど気取らない」「自分らしさを貫く」「言葉をつむぐ」「夢をつむぐ」「希望をつむぐ」
「自分らしく大切なモノを築きあげる」
このような意味を持つと知り、“あぁ〇〇さんらしい言葉だなぁ”と納得しました。
このTsumugiという場所で、その人と何度も会って、そしてこの日急に会うことになった…、
それは決まっていたことなのだと思わずにはいられませんでした。
その人からはさみしくもあり、うれしい報告がありました。
ここからまた、新しいことが始まりそうです。
自分の心にある、形のない想いや気持ちを、伝筆(つてふで)という見える形にして、
大切な人へ、大切に伝えます。
文字を描くのに年齢制限はありません。
50の手習いと言われるように、50歳からでも60歳からでも「生涯の技術」として、
伝筆をはじめていただけます。