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ボージョレ ヌーヴォーってなに?

2018.11.07 07:51


ボージョレは、

フランス、ブルゴーニュ地方の南にある地区の名前です。

ヌーヴォーとは、フランス語で「新しいもの」という意味があり、

ここでは「新酒」という意味になります。


ボージョレ地区で認められている赤ワイン用品種はガメイなので、

ボージョレ ヌーヴォー=ガメイ種ということになります。

ガメイは、色は赤い色味で明るめ、フレッシュな酸味、果実味豊か、

タンニン(渋み)は控えめ、軽快な味わい、

いちご等の赤い果実みたいな特徴を持った品種です🍇


皆様が、毎年 注目する「解禁日」というのは、

フランス政府が定めたもので、11月の第3木曜日。

かつて、品質安定の為、

早く出荷する競争を食い止めるのが目的だったようです。


日本では、

ボージョレ地区だけが有名なヌーヴォーですが、

実は、ほぼフランス全土で新酒は造られ、同じ日に解禁されています。

ただ、

新しいワインなら、何でも「新酒解禁!」と言って良いのかと言うと・・

そういう訳ではないんです🙅

この地域は、この品種から造ったこの色のワインならOK!

という決まりがあります。

ちなみに、長期熟成で有名な銘醸地・ボルドーでは、

新酒販売を目的に、醸造・販売してはいけないことになっています。


色々と書いてきましたが・・

ワインを楽しむ上で、とっても大切な知識があります。


ワインはもともと、唯一、何も加えずに出来るお酒。

簡単に説明すると、

葡萄果汁に含まれる糖分を、皮に付着した酵母が食べて、

アルコールと炭酸ガスに化学変化させ、ワインになります。

要するに、「葡萄の出来=ワインの出来」ということです。

その他、

大地や天候、人のチカラが加わって製品となる訳ですが・・

最速で醸造を行う新酒は特に、熟成など手間をかけられない為、

葡萄の味がダイレクトに出てしまうのだと思います。


私は、かつて働いていたお店で

毎年、同じワイナリーの同じ新酒を販売していました。

同じ畑、同じ造り手、だからこそわかる葡萄の出来の違い。

「今年は甘みが強いから、オススメの温度帯はこのへんにしよう」

「今年は渋みがシッカリしてるから、オススメ料理はこれ!」

「今年は不作だと聞いたけれど、造り手さん苦労したんだろうな」

ながくお付き合いするからこそ、

更に愛着がわいて大切に思ってきました💕


ワイン好きの方も、ゆるりファンの方も、

解禁日は、その年の葡萄の出来をはかり、

神様や造り手さんたちに感謝し、

今年も、みんなで乾杯できることを喜びましょう😄