胃腸の不調や下痢におすすめの漢方:真武湯
薬剤師ライターの柳田みきです。
今回は真武湯という漢方薬を紹介したいと思います。
女性は比較的便秘で悩む方が多いのですが、お腹が弱いという方も少なくはありません。ちょっと体調が優れないと下痢を起こしたり、胃腸の不調を感じる方におすすめなのがが真武湯という漢方薬です。
真武湯ってどんな漢方?
真武湯は「しんぶとう」と読み、この名前は中国の神話に出てくる神に由来していると言われています。
真武湯は全部で5つの生薬で構成された漢方薬です。
●茯苓(ブクリョウ)
●白朮(ビャクジュツ)
茯苓と白朮は脾臓を健やかに保ち、身体の水分を出す働きがあり、また動悸を抑える働きがあります。
●芍薬(シャクヤク)
お腹の痛みを緩和する働きがあります。
●附子(ブシ)
腎臓を温めて冷えや痛みを取り除きます。
●生姜(ショウキョウ)
身体を温めて冷えを取り除きます。
味は辛みがあり、独特のにおいがあります。
漢方薬が苦手な方には少し飲みにくく感じることもあるかもしれません。
どんな症状に使う漢方?
真武湯は新陳代謝が落ちている人の胃の症状や下痢の症状に使う漢方薬です。
胃の具体的な症状は消化不良や慢性胃炎、お腹の冷えや腹痛などの症状がある場合におすすめです。また、めまいや立ちくらみ、身体のだるさにも使われることがあります。
この冷えを改善したり、痛みを和らげるのは真武湯の成分の附子の働きによるものです。附子は身体が冷えていない人や体力のある人には不向きな生薬なので、注意が必要です。
この漢方薬が適している人は?
真武湯は比較的細いタイプの人や高齢者などで新陳代謝が活発でない方におすすめの漢方薬です。症状としては、手足や腰が冷えて疲れや倦怠感を感じる場合や尿量が少なく、下痢を起こしやすいといった状態です。また、動機やめまいを伴う場合もあります。このような方の身体を温め、身体の余分な水分を出す働きがあります。
副作用は?
真武湯には附子という生薬が含まれています。
附子は身体を温める働きがあり、体力がある方が飲むと副作用が起こりやすくなるので注意が必要です。具体的には暑がりでがっちりタイプの方です。このような方が服用した場合、真武湯の副作用である動悸や舌のしびれ、のぼせ、気分が悪くなるといった症状が出やすくなります。症状がでた場合はすぐに飲むのを中止して病院を受診するようにしてください。
また、漢方薬は味やにおいも考慮に入れて処方されます。タイプがあっていても味やひおいが気になって飲めないのであれば、真武湯のタイプではない可能性もあります。
まとめ
真武湯という漢方薬。あまり聞きなれない方もいるのではないでしょうか。
真武湯が適しているタイプの人は比較的カラダが弱い方へ向けての漢方薬です。細身で新陳代謝が滞り、むくみやすいというタイプの方は現代でよく聞くタイプと感じます。真武湯は附子が入っている分、自分のタイプをきちんと見極めて使う必要がありますが、タイプが合う方が下痢や胃腸症状で辛いであればぜひ試して欲しいおすすめの漢方薬です。
これからの季節、外で飲食する機会が増えてきますね。胃腸の調子が良くないと食事もおいしくありませんよね。もし、真武湯が向いているタイプなのであれば一度試してみてください。