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氷上の軌跡 -#1 吉野訓平-

2024.01.07 10:00

中央大学スケート部のブログをご覧の皆様、こんにちは。


今回の「氷上の軌跡」を担当します、背番号1番の吉野訓平です。


先日行われたインカレを最後に今シーズン全日程が終了しました。そして、ついに自分に氷上の軌跡を書く時が来て、大学4年間があっという間であったなと実感します。


真面目なブログを書くことは苦手ですが、今回は最後のブログということで、私の人生を振り返りながら、頑張って書いてみようと思います。


僕は、元々アイスホッケーをしていた父親や兄の影響で小学1年生の時にアイスホッケーを始めました。自分からやりたいと言ったかは覚えていません。どちらかというとアイスホッケーをやりたいと始めたよりは、流されて始めたに近かったかもしれません。しかし、アイスホッケーは僕が初めて熱中することができたものでした。


アイスホッケーを始めたての頃は、朝早くに起きて練習に行くことが嫌いで、泣きながらよく駄々をこねて両親を困らせていたことは今でも覚えています。しかし、練習に行くと楽しくてまた行きたいとなっていたため、本当に手のかかる子どもだったと思います。


小学生の時の練習は、1時間半ある練習のうち基本的に1時間はスケーティングであることが多く、稀に1時間半フルでスケーティングをすることもあるほどスケーティングをやらされました。スケーティングは基礎的練習であるため、小学生の自分にとってはとても退屈に感じていたのを覚えています。しかし、アイスホッケーをする上で、最も基本となるスケーティングをここまで突き詰めて練習したことで基礎が固められ、大きく上達することができました。


中学校は、地元でも強いチームであった八戸第二中学校に進学しました。

この3年間は、自分のアイスホッケーに対する価値観が1番大きく変化しました。練習や陸上トレーニングは吐きそうになるぐらいきついものでした。正直、高校でアイスホッケーをするならもう少しゆるいところでもいいかなと思ったこともありました。

しかし、この厳しい練習を乗り越えたこともあって、3年生の頃には全国大会準優勝をすることができました。それをきっかけに、自分自身もっと上手くなりたい、レベルの高い環境でアイスホッケーをしてみたいと心の底から思うようになりました。


高校は、地元でアイスホッケーが1番強い高校に進学しました。ここではとにかく練習量が多く、ホッケー漬けの毎日でした。両親にも練習や試合の送り迎えで大きな負担がかかってしまったと思います。しかし、文句の一つも言わずに送り迎えしてくれたことはとても感謝しています。試合では、1年生の頃から試合に出していただき、この3年間は自分でも1番成長できた時期だと思います。


そして、大学に進学するにあたりプレーに惹かれたことから中央大学進学を希望し、多くの人の支えもあり中央大学に入学することができました。

入学してみると、これまで自分が身を置いてきた環境とは別世界であり、つらいと感じるようなことばかりでした。自分のプレーが全く通用せず、基礎的な練習でもついていくのが精一杯でとても試合に出場することができないと思いました。

また、自主練習をしても上達が感じられず、周りとの差は縮まらない、試合にも出場できないという期間が1番つらいものでした。このまま4年間試合に出場することはできないのではないのかとすら思ったこともありました。


しかし、そんな中でも私生活で私のことを気にかけてくれた先輩や、切磋琢磨する同期の存在から懸命に練習に打ち込んでいたこともあり、2年生のインカレで関西大学や東洋大学に得点できたことは今でも鮮明に覚えています。先輩の長岡翼さんや、小原匠麿さん、渡邊大さん(2021年度卒)が自分のことのように喜んでくれたのはとても嬉しかったです。

そこから徐々に出場機会にも恵まれて、3年生ではインカレで得点王と一生分の運を使ったのではないかと思いました。


そして、迎えた最後の4年目。

1年生の時に優勝を経験し、自分たちの代も優勝目指して取り組んできた中での夏の大会、優勝はこれまで感じたことのないような喜びを体験できました。しかし、最後の大会であるインカレは準々決勝敗退という悔いが残る結果となりました。これまで支えてくれた方々や応援してくださった方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。


夏の大会で優勝できたこともあり、このメンバーならインカレも優勝できると思っていた中での準々決勝敗退という結果は、これまで感じたことのないほど悔しいものでした。大会が終わって数日が経ってもふと思い出すと悔しい気持ちでいっぱいになります。本当に最後の大会がアイスホッケー人生の中で一番後悔が残る大会となってしまいました。

後輩たちには、自分たちのように最後の大会で後悔の残らないように、1日1日の練習を大切に有効的に活用してほしいです。


最後にこの大学ホッケーの4年間でお世話になった方々への感謝を書いて僕の氷上の軌跡を終えたいと思います。


中央大学スタッフの皆様へ

走ることしか取り柄のない僕でしたが、その強みを活かすプレーをすることの大切さを教えていただき本当にありがとうございました。最後の最後に結果で恩返しすることはできませんでしたが、これからは卒業生として中央大学アイスホッケー部に応援や差し入れなどで少しでも恩返しできるように頑張ります。


部屋の後輩たちへ

僕の部屋の後輩たち、#23陸#34久晃#4輝はみんな明るくて誰からも好かれる性格であり、部屋にも沢山の人が集まりいつも賑やかでとても楽しい私生活を送ることができました。小さい頃から知っていたこともあり、良い意味で上下関係もあまりなく、後輩よりも兄弟に近い感覚でくだらない会話でふざけあうのは本当に楽しかったです。ホッケーも上手く明るい性格の3人なら来年もチームを引っ張る存在になると思います。


同期のみんなへ

この学年は本当に仲が良く、4年間一緒に学生生活を過ごすことができたこと、一緒にアイスホッケーができたことは本当に楽しかったです。みんなが同期で良かったと思います。あまり感謝を書きすぎると後でイジられそうなので、残りはみんなで集まった時にいっぱい話したいと思います。


両親へ

16年という長い間アイスホッケーを続けさせてくれて本当にありがとうございました。両親には練習の送り迎えやホッケーをするために必要な費用など、とてつもない時間やお金を費やしてもらいました。感謝してもしきれないくらいです。

中央大学に進学して親元を離れても、父は試合の度にホッケーにおいてアドバイスをくれたこと、母は僕を気にかけて定期的にメッセージをくれたことはこの4年間精神的にも大きな支えになりました。

この16年間はアイスホッケーを通じて、僕にとってかけがえのない友人や人々と出会うことができました。これは僕とって一生の財産になったと思います。アイスホッケーを始めさせてくれたこと、最後まで嫌な顔ひとつせず応援してくれたこと本当にありがとうございました。


気づいたらとても長くなっていたので、ここで僕の「氷上の軌跡」を終わらせていただきます。


長く拙い文章になりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。


最後になりますが、これまで支えてくださった皆様本当にありがとうございました。


そして、これからも中央大学アイスホッケー部の応援をよろしくお願いいたします。

#1 吉野訓平