JP3-7 Judgeの5大「能力」②「猫への深い愛情」(4)
2024.01.07 11:37
猫への「愛情」があれば(=「愛情」能力としても高ければ)、審査のあらゆる場面において好影響を与えることは間違いありません。
深い「愛情」があるJudgeであればハンドリングはスムーズで滑らかであり、猫もそうしたハンドリングに安心して身を委ねるケースが多くなるでしょう。
Judgeに深い「愛情」があれば、審査にまつわる全ての動作が丁寧になり、その丁寧さは愛猫を審査に委ねている出陳者にも手に取るように分かることでしょう。
ことわざに「●●●●は七難隠す」というものがありますが、猫の審査に当てはめれば「猫への愛情深いは七難隠す」と言っていいかもしれません。
仮に審査に疑問や不満、クレームを感じた出陳者がいても、そのJudgeが自分の愛猫に深い「愛情」を持って審査していることを肌で感じられれば、表立って不満やクレームを口にすることはないでしょう。
逆に猫への深い「愛情」に欠け、そのJudgeの審査を通じて出陳者が猫への深い「愛情」を感じられなかったら、審査に対する疑問や不満、クレームは必要以上に膨らんでしまい、先鋭的な言動につながりかねません。
ただし、猫への「愛情」においても依怙贔屓や差別があってはならず、もし懇意とするブリーダー/オーナーやクラブ員の猫にだけ深い「愛情」を持って接するとしたら、それは真の猫への「愛情」とは言えません。
誰の猫であっても、どのような猫であっても、どの猫種であっても依怙贔屓や差別なく、深い「愛情」を持って審査して初めて、超一流Judgeと言えます。
TICA Asia East Regionにおいて「人財」と言える超一流Judgeの育成が喫緊の課題である理由も分かっていただけるかと思います。