2018.10.28~29 外宮夜間参拝と古殿地清掃奉仕レポート<前編>
伊勢神宮崇敬会の会員研修で、外宮の夜間参拝と古殿地清掃奉仕をさせていただきました。今年は八朔祭(八月朔日)の前日に内宮の夜間参拝、そして今回は外宮です。外宮の夜間参拝は崇敬会の研修でも初めて実施するとのことで、良い経験をさせていただきました。
伊勢神宮は夜間の一般参拝はできないため、閉門後の境内には神社職員の方しかいません。自分たちの足音だけを聞きながら参道を黙って進み、観光客がいない正宮で静かに参拝できるのは、とても貴重なことであり、外宮の神様としっかり向き合えたような気がします。
翌朝、四時半に起床して、開門直後の内宮へ。宇治橋を渡り、日の出前で薄暗い境内に足を踏み入れます。
月曜の早朝というのに、参拝客が少なくないのが驚きです。特別参拝をしようと正装で来たのですが、正宮に着くと、白い御幌(みとばり)のかけられた外玉垣南御門は閉まったままで、神職の方が詰めている宿衛屋も閉まっています。ここで特別参拝ができるのは日の出からということを思い出して、日の出まで三十分ほど待つことになりました。
小声で祝詞を奏上し、瞑想をして、日の出を待ちます。日の出の時間が近づき、衛士の方に順番に並ぶように案内されて待っていると、神職の方が外玉垣南御門を開けるギィーという音が響き渡りました。天の岩戸の前に集まっていた八百万の神々の気分です。ようやく天照大御神にご挨拶できることに静かにテンションが上がります。順番待ちをしていた数人で一緒に御垣内で参拝し、その後、荒祭宮ではお人払いしてもらえたので、気持ちよく祝詞とアワ歌を奏上させていただきました。
宇治橋を渡り終えると、十数名がスマホやカメラを手に持って、何かを待っている様子でした。振り返ると、太陽が山から顔を出そうとしていたので、日の出待ちの方々でした。冬至の前後、宇治橋からの日の出を拝むことができ、鳥居の中に朝日が収まった写真を撮ることができます。
朝食後、今回の研修のメインである、外宮の古殿地清掃奉仕へ。神宮では二十年ごとに式年遷宮が行われ、遷宮前に正宮があった敷地を古殿地と呼びます。外宮でいえば、現在の正宮の手前にあり、五年前の式年遷宮のときには、遷宮直後の御殿がまだある状態のときに、特別参拝をした後、決められたルートではありましたが、見学させてもらったことがあります。
今回は御殿がなくなり、ほぼ更地となった古殿地(もちろん禁足地です)の清掃奉仕をさせていただきました。遠くから見るとキレイに見える古殿地ですが、枯れ葉や枯れ枝がたくさん落ちていました。一時間ほどの清掃で、大きなものはほとんど拾い集めることができ、スッキリとしました。よく晴れて、神様に歓迎された二日間でした。
研修のあとは、気になる神社へ。
続きます。
いつもありがとうございます。
光の龍マスター 市口哲也
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