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「宇田川源流」 弾道ミサイルを持った北朝鮮の「強気」の挑発

2024.01.10 22:00

「宇田川源流」 弾道ミサイルを持った北朝鮮の「強気」の挑発


 北朝鮮は、2023年9月にウクライナに軍事的な作戦を展開しているロシアとの間で首脳会談を行っている。その首脳会談で北朝鮮は、ロシアに対して砲弾や通常兵器、および輸送部隊を拠出している。この砲弾に関しては不良品であるとのSNSうえなどにこうかいされているが、この砲弾のおかげで、ロシアは戦線を維持できているということになる。欧米からの武器供与が滞っていることから、2023年の年末にはロシアが幾分優勢になっている。

 その北朝鮮は、ロシアから大陸間弾道弾のシステムとエンジン技術を受けている。このことによって2023年11月には北朝鮮は「軍事偵察衛星の打ち上げ」が行われた。

 このことによって、北朝鮮は「偵察衛星」と「大陸間弾道弾」の技術を得ることになり、北朝鮮は念願の核兵器を手にすることになった。同時にその核兵器は北朝鮮からアメリカまたはヨーロッパを攻撃できる能力を得たということになったのである。

 このことによって北朝鮮は「積極的な軍事作戦」を行うことになる。もちろん、その作戦は必ずしも日本に影響があるものとは限らない。当初その矛先は、韓国に向かうことになると考えられるが、ロシアが日本に侵攻をした場合には、北朝鮮とロシアの実質的同盟関係に基づいて北朝鮮も日本に対して攻撃をする可能性が存在する。多くの人は北朝鮮が中国の影響下にあるというように、日本の多くのマスコミは報道しているが、しかし習近平国家主席と金正恩総書記はそれほど親密な関係ではなく、また北朝鮮労働党の「組織指導部」及び「北朝鮮人民解放軍」において、中国同盟派とロシア同盟派(このほかに北朝鮮独立派と親米派が少数ながらいる)の主導権争いになっている。その動向を見ていれば基本的には「中国は経済」「ロシアは安全保障」」というような色分けになっており、現在の中国の経済低調な状況を見れば、徐々に北朝鮮の中国離れが始まっており、イランなどの中東諸国と直接の交渉が行われていることが見られる。

北朝鮮 黄海で約200発の海岸砲射撃=韓国軍が対抗射撃へ

 【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍が5日午前、黄海上の韓国の北西島しょ付近で海岸砲射撃を行った。砲弾は海上緩衝区域に落下した。北朝鮮が海上緩衝区域で砲射撃訓練を行うのは1年1カ月ぶり。

 韓国軍合同参謀本部の李誠俊(イ・ソンジュン)広報室長は同日午後に開いた緊急記者会見で、北朝鮮軍が同日午前9時ごろから11時ごろまで、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い白○島(○=令に羽)と延坪島の北方で200発以上の射撃を実施したと明らかにした。射撃よる韓国国民や軍の被害はなく、砲弾はNLL北側の海上緩衝区域に落下したと説明した。

 合同参謀本部は北朝鮮軍の砲弾が海上緩衝区域に落下したことから、今回の射撃を挑発行為とみなしている。海上緩衝区域は2018年に南北が締結した軍事合意により設定された。海上での偶発的な武力衝突などを防止するため、砲弾射撃と海上機動訓練を禁じている。李氏は「北が緩衝区域内での砲射撃を再開したもの」として、「朝鮮半島の平和を脅かし、緊張を高める挑発行為」と非難した。

 北朝鮮が海上緩衝区域で射撃を再開したのは、軍事的な緊張を高める狙いがあるとみられる。李氏は「危機を高める状況の責任は全面的に北にあることを厳重に警告し、即時中断することを強く求める」とし、「軍は緊密な韓米の連携下で関連動向を追跡・監視しており、北の挑発に相応する措置を実施する」と警告した。

 韓国海兵隊が北朝鮮の射撃に対抗した射撃訓練を実施する予定だ。

2024年1月5日 14時54分 聯合ニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/25649742/

 中国離れをしている北朝鮮から見れば、当然に、「中国に頼らなくても北朝鮮は国家として十分に成立する」ということを見せなければならない。しかし、実際のところは、様々なところとうまく接しなければならないし、また、孤立主義は基本的にうまくゆかないということになる。単純に見れば、古代で移動手段がまともになかった時代は別にして、縄文時代にも黒曜石などの流通があったことから、その時代以降、完全なる鎖国というのは、歴史上江戸幕府が行った内容以外は存在しないし、その鎖国も中国とオランダと朝鮮というようにいくつかの例外を持っていた。

そのような意味で、現代の北朝鮮を見てみれば、ハマスのイスラエル襲撃で北朝鮮のパラグライダーやロケット砲が使われていることなどから、北朝鮮が中国だけに依存していることではないということになる。中東は北朝鮮との間に直接的な貿易や交流を行っていると考えるが、しかし一方で貿易を行うためには中国の領海・領空・領土を通らなければどこにも行けないということもあるのである。

そのような事情を考えれば、中国と北朝鮮の「静かな対立」が起きた場合、東アジアの安定はもう一つの危機を迎えることになる。

 なお、弾道ミサイルの開発は、まずは実験、そして実験の成功を複数行うことになり、そのうえで量産化、そして正式採用、通常配備という形になる。そのような意味で、今回「一回目の実験」になり、そして今後衛星を複数打ち上げるという宣言は実験を複数回行うことを宣言している。その後、正式採用ということになり量産化する。2024年は、正式採用までの過程が行われる。そのうえで、2025年以降に通常配備ということになるのであろう。

 その間に、核実験なども行うことになるのであり、その核ミサイルの実験を頻繁に行うことになるのであろう。同時に、その内容を隠ぺいするために、韓国に対しての攻撃や挑発を行うことになると予想される。そして予想通りに物事が始まっている。しかし、一方でその挑発は「韓国に対して挑発」を行いながら、「中国に対して勢いを示している」ということになるのである。その内容が、お互いに理解しながら知らないふりをする外交が、今年は続くのであろう。逆に言えば、北朝鮮は中国との間に問題が生じても挑発行為が出てくるということになるのである。