「天盛長歌」第五十四集(大結局前編)
鳳知微は孫弘と会う。孫弘は妹に会えて嬉しいと目を潤ませるが、鳳知微は自分は大成王朝の復興に関わる気はないと告げる。
そこへ赫連錚がやってきてやはり戻ってきて欲しいと言うが、鳳知微は自分の運命と向き合うため戻ることはできないと答える。
辛子硯は寧霁を呼び、皇帝が後継者に指名したこと、そして彼が寧霁を立派な後継者に育て上げることを仰せつかったと拝礼する。だが寧霁はその礼を受けることを拒み、昔から後継を継ぐのは長子と決まっているのに二人の兄を差し置いて後継者となるのは同義に反しているし、辛子硯が青溟書院で指導してきた内容と全く矛盾していると指摘する。辛子硯は魏王が今回の事を不満に思い反逆しでかすかもしれず、そうなったら国を託せる皇子はあなただけだと言うが、寧霁はもし国のためを思うのなら自分を後継争いに巻き込むのではなく六兄を呼び戻すべきだと言って去っていった。
ついにこの時がやってきた…月冷は青龍寺へ行き孫弘に全て準備が整ったと伝える。孫弘は愛する月冷を寧世征に差し出すことになったことを詫びるが月冷は大成王朝のために自ら望んでしたことだと答える。
慶后主宰の夕食会はとても気まずい空気が流れている。寧霁は兄弟そろって父上の健康を祈りたいといって魏王と寧弈に乾杯を促す。皇帝は魏王と寧弈にこれ以上いがみ合うなと叱りつける。だがそれでも二人は互いに死んだ母に詫びろと言い合い、皇帝は怒って立ち上がるが酒を飲み過ぎたのかふらつき慶后や寧弈が慌てて支えた。慶后は皇帝が酔ってしまわれたようなので宴はお開きにしようといって彼を支えて連れていく。
帰ろうとする寧弈を慶后が引き留め、皇帝が呼んでいると言う。寧弈は中へ。慶后は二人だけの大切な話があるようだと言って趙淵をも外へ出した。
と、そこへ魏王が手配した兵がやってくる。そして宮殿内は内側から鍵がかけられ魏王の手配した暗殺者が皇帝を襲う!寧弈に父帝殺しの罪をなすりつけるつもりだった。寧弈は必死に父を守り戦うがついに暗殺者の投げた剣が皇帝の胸に突き刺さり皇帝は仰向けに倒れる。そこへ衛兵らが扉を押し破ってやってきた。寧弈は父の手を握り必死に助けを呼ぶ。皇帝はまだ息があった。寧弈に、お前が跡を継ぎ、けっしてひるむことなく立ち向かっていけ…そう告げて意識を失った。
孫弘の元に赴いた鳳知微。孫弘は彼らが天盛王朝と戦ってきた中で死んでいった者達の位牌を並べた礼拝堂へ鳳知微を連れて来る。今更大成王朝の復興など望むべくもない、ただ、散っていった彼らの無念を晴らさずにはおれないのだと孫弘は涙を流す。孫弘は鳳知微と寧弈の関係を知っており、寧世征を殺すことはすなわち寧弈の敵となる、そのため鳳知微はこの戦いに手を出さなくていいと言うのだった。
姚英に預けられた遺書を手に事が終わるのを平然として待つ魏王に、寧霁は剣を抜き突きつける。邪魔をする奴は生かしておけん、魏王は彭沛に寧霁を殺せと命じる。
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カウントダウンが始まった。一体誰が生き残るの?