モノクロ写真家の日記:193
【神はいない】
能登半島地震で被災された皆様。心よりお見舞い申し上げます。
私も阪神淡路大震災を経験しております。事件を見る度に、「ああ。阪神淡路でも強盗や詐欺が横行した。」と思い出します。
私も、カセットコンロのガスボンベを1000円で買ったことがあります。悔しいけど仕方がなかった。
まだまだ苦難は続きます。でも、元通りの日常生活はきっとやってきます。負けずに力を合わせて頑張って下さい。
震災は一瞬にして人の人生を破壊します。その方々がどれだけ素晴らしい人かとか、善行を積んだとかは全く関係ありません。私の親しくしている工芸士さんが、私以上に無神論者で
話の結論に「だから神はいないんだよ。」と言います。ケアマネをしていた時に、地域のために私財を投じて頑張ってきた高齢者の方がとても安らかな最期を迎えた話をしても、「それは、長谷川さんが、そうであってほしいと信じたいものだけを覚えているだけ。」と言われます。
その人曰く、鬼畜の様な悪人が孫に囲まれて素晴らしい最期を穏やかに迎えることもある・・・と。でも、そう考えるとなんだかやり切れませんよね。最近うちの雲水(禅寺の修行僧)のような息子が、長年付き合ってきた友人に裏切られ、大金をだまし取られました。その友人は自分が悪いとは自覚していない様で、騙しとった後も「お金は返す。」と言いながら、具体的な返済については話をはぐらかしていました。結果、息子は縁を切りました。
騙した伊東司(仮名)君。気分はいいですか?彼女はできましたか?お正月は楽しかったですか?同じ手口でまた誰かを騙していますか?
悪行は必ず我が身に帰ってくると言われていますが、神様がいないのなら帰ってきません。
でも、私も息子も、人を傷つけるようなことは絶対にしたくありません。
たとえ、神様がいなくても。