そらいろメルマガバックナンバー '20 Jan vol.1
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
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新しい一年が始まりました。
年始にあたり、今年の抱負や目標を考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一年の始まりには、今年をどんな一年にしたいか、どんな風に過ごしたいかと考える機会も多くあります。
世間では、何かをしていること、何かを成すこと、実があることを良しとされることが多いです。
仕事が忙しかったり、何か大きな目標に向かってがんばっていたり、成果を上げることがある種免罪符のようになる場合も少なくありません。
ネットスラングであった「リア充」という言葉が一般にも広がるくらいには、「充実していること」に価値を置く考え方は一般的であると言えるようです。
だからこそ、年始には何か実のある抱負や目標が求められるのかもしれません。
一方で、何もないこと、何もしないことに対しては、成果がない、怠けているというようにネガティブに捉えられることも少なくありません。
休みに予定がないこと、目標とするものがないこと、人間関係が希薄なことなどが周りから残念なことと思われる、自分でも残念なこととして感じられる。
自分より「充実している」ように見える他者に対して、引け目に感じたり肩身が狭く感じたりして、自分も充実しているように見せたくなってしまう、という経験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実際には、どんな過ごし方をしたとしても、そこに「実」があるかないかを判断するのは他者ではありません。
外から見てどんなに怠けているように見える時間であっても、その人にとっては英気を十分に養うために必要な大切な時間かもしれません。
中身がつまった箱にはそれ以上何も入れることができませんし、入れられるとしてもとても小さなものしか入りません。
より大きくよりたくさんのものを詰めたければ、一度箱をできる限りからっぽにする必要があるのです。
可能性は余白に宿ります。
「何もない」からこそ、さまざまなことで時間を埋めつくしている人には得られない「実」を得ることができるかもしれません。
たいして大切ではないもので埋めつくしてしまうくらいなら、自分にとって本当に価値があると感じる物事ができるまで、何もない余白を大切にするのもいいのではないでしょうか。