斧型から斧型
なんのこっちゃ?と思われるでしょう。
斧型クランクを組み込んであるマシンに斧型を取り付け。
普通では???となりますよね。
実はこのクランクシャフト、パフォーマンスは◎なのは間違いないのですが
振動がちょっと出ました。(いやちょっとじゃないか)
今回、さらに軽量化した斧型クランクシャフトへコンバートとなりました。
決して今までの斧型が悪かったわけではなく、更なるパフォーマンスアップと制振性が狙いです。
ご存知の方もいるかもわかりませんが、単気筒のエンジンの場合、クランクのバランス取りは物理的に非常に難しいのです。
多気筒の場合は、双方もしくは各ピストンとのダイナミックバランスを取る事が出来るわけですが
単気筒の場合、その相対比較する相手が居ないわけです。
従ってダイナミックバランスは取れないことはないですが、実質取ることはできません。
スタティック(静止)バランスを取る事は可能ですが、これにも計算式を用いて行う場合がほとんどであり、
カンタンニ言えば、ピストン+付帯(リングなど)と、コネクティングロッド及びクランクウエイトの1/3を足した重量と残りのクランクウエイトの部分の重量でバランシングをとることになります。
言葉で言えば簡単ではありますが、これを計測するにはとても大変です。
ちなみにノーマルクランクであっても、社外ピストンなどを導入した場合、このバランスが崩れますので
振動が出る方向になる場合もあります。
闇雲にピストンを軽くすれば良くもなく、(4気筒とかなら軽い方がいいんですが・・・)
このあたりが単気筒の難しさと言うか、奥深さですかね。
その辺を言いますと、トレッセルさんのピストンはすごいんです。重量がノーマルと一緒もしくはほぼ一緒。
という事はクランクバランスがほとんど変らず、振動も出ない方向の味付けになっているのです。
さ、うんちくはこのへんで終わりにして、
ついでにミッションシャフトからのオイル漏れを修理。シールベアリングが終わってましたので打ち換え。
こういうときについで修理できると工賃がグっとリーズナブルになります。
あ、ここに関しては裏にロックプレートがおりますので、ここを交換する場合は
100%全バラです!
あ、そうそう。15日に定例のお参りもキチンと行っておりますよ~