産後ママによくあるトラブル『だるい・疲れやすい』
産後の体に起こる「だるさ」や「疲れやすさ」は、そのすべてが慣れない育児によってだけ起こるものではありません。
産後の「だるさ・疲れやすさ」には、妊娠中に増えてきた女性ホルモンの分泌量が分娩を期に激変することが大きく関わってきます。
出産では、胎児と胎盤が体内から出てしまうため、どんな女性でも女性ホルモンが激減します。
女性ホルモンが妊娠前の状態に戻るまでには2〜3ヶ月ほどかかると言われており、母乳育児中(に相当する育児期間中)のママは、女性ホルモンが低下状態に近い体で過ごしています。
そのためしばらくは生理的な不調がありますが、子宮が回復するにしたがって次第によくなっていきます。
〜ケアの方法〜
妊娠や出産で肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けている産後の時期に無理は禁物です。
この時期に無理をしてしまうと女性ホルモンの調子がなかなか戻らず、月経の再開の遅れなどを引き起こす可能性があります。
もちろん無理をしないためには配偶者等の協力・サポート等が必須となってきますが、日常生活に支障が出るほどの疲れやだるさを感じた時は、迷わずに産婦人科を受診しましょう。
気分が塞ぎ込んだ状態が数日〜数週間続く場合は、産後うつや女性特有の甲状腺の病気が潜む可能性もあります。
産後は育児でとても忙しいため、自分の体や心のケアを後回しにしがちな時期ですが、特に乳児期は生物学的にママが必要な時期です。
ママが疲れて倒れてしまわないように、気になる症状があれば産婦人科や女性外来で相談しましょう。
〜当院での対応〜
当院では、産後の育児で忙しい時期だからこそ、ママが子供から離れて少しでも自分の時間を過ごすことも重要だと考えています。
当院では、少しでもリラックスして休みやすい体になれるように「頭部のリラクセーション」や「微弱な電流を使った自律神経の調整」を行います。
産後の体に大きな負担をかけないように、慎重に丁寧な施術を心がけています。