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退屈と惰性と 改

メガミデバイス Chaos & Pretty クイーン・オブ・ハート レビュー

2024.01.12 11:36

 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス より、

“メガミデバイス21 Chaos & Pretty クイーン・オブ・ハート” です。


 ファンタジー要素を盛り込んだメガミデバイス、Chaos & Prettyシリーズより、

“女王型 クイーン・オブ・ハート” が発売されました。


 赤ずきんからのグランマは同勢力(?)への流用でしたが、今回のアリスからのクイーン・オブ・ハートは敵対勢力への流用という、ちょっと珍しいパターンかも。

 Chaos & Prettyもこれで6人めになるわけですが、1人だけなんか仲間外れにされそうな・・いや、そんなことないか。

 そもそもアリスの物語でアリス以外の女性キャラというとハートの女王以外とくに思いつきませんし、しっかり存在感のあるキャラという意味では赤ずきんのお祖母ちゃんであるグランマよりも相応しいでしょうから、当然のチョイスではありますよね。

 ただ、モチーフ被ってるヒトいるなぁ。まぁアリスもですけども。

 さて皇巫シリーズ、そして間もなく第1弾のガンナーが発売される新素体、BLOCK2を採用したバスタードールシリーズが今後台頭していくなかで、今回のクイーン・オブ・ハートがいわゆる旧素体ベースの正規ナンバリングとしてはおそらく最後のキットになるんではないかと思っています。

 SOLの系譜の新作を望む声も多いと思いますが、もし来るならばそちらもきっと朱羅からの皇巫のような、完全新素体で来るでしょうし。

 カオプリ3周め2人めにして、旧素体最後のメガミデバイス・・シリーズ開始から7年が経過したところで一つの時代が終わり、新たな段階に移る節目のクイーンという感じですね。


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。


パッケージ

 厚みはアリスと一緒でした。

 グランマよりもわずかに厚いです。


女王型 クイーン・オブ・ハート

 アリスをベースに新設計パーツとM.S.G エクシードバインダー2を組み合わせた機体。

 クロノレプスとの連携運用をコンセプトにしていたアリスとは異なり、単体での近接攻撃力と空中機動力が引き上げられています。

 モチーフになっているのはその名の通り、ハートの女王。

 いわゆるヴィランキャラクターで、メガミデバイスのモチーフとしては珍しいタイプだと思います。

 首がほとんど動かせないのでパッケージイラストのポーズ再現が微妙ですね。

 目線が合わせられない・・


素体モード

 今回は素体モードとして2つのパターンが提示されています。

 まず基本となるだろう、ティアラとスカートを身に着けたパターン。

 襟やスカートは武装パーツの一部という解釈もできますが。

 なお、赤ずきんからの流用だった前回のグランマについては、カオプリ共通の素体パーツを除き、赤ずきんの前身であるマジカルガールからのパーツ流用はありませんでしたが、今回はアリスの前身であるウィッチからのパーツ流用がけっこうがっつりあります。

 スカートやブーツがまさにそうですし、なんならアリスでは余剰扱いだったパーツも、武装モードでは使っていたりもします。

 逆に(?)グランマで新規造形されたパーツの流用はごくわずか。

 赤ずきんとアリス共通で追加されたパーツも、手首のリングや一部ジョイントパーツくらいしか流用されていません。

 アリスからの流用は多めです。

 髪(頭部)パーツも成型色が変更されただけでアリスとまったく一緒。

 これは赤ずきん⇒グランマでもそうでしたが、あちには血縁関係があったのでまぁ・・と思うところ、今回はまったくの赤の他人のはずなのに。


 女王の証でもあるティアラは新規造形。

 中央頂点部にはちゃんとハートの意匠が再現されています。

 ハート部分にメタリックシールとかを貼ってもよさそうですね。


 前髪パーツはティアラなしのものも付属。

 後ろ髪は球体ジョイント仕込みで可動します。

 なお、今回この後ろ髪含め、首周りの可動がかなり窮屈です。

 というのも、この襟パーツですね。

 襟パーツはアリスのフリルパーツの流用なんですが、ジョイントを1つ追加することで向きを変えています。

 白から黒に成型色が変わったこともあって、同じパーツながらガラリと印象が変わっているのが面白い。

 ただ、長い上に横に広がっている後ろ髪と干渉するため、首周りの可動がかなり制限されます。

 ほぼ上向きには動かせないと思ってください。

 襟パーツ自体はこのように2軸で可動し、ある程度逃がすことはできるのですが、そうするとシルエットが変わってしまいますしねぇ・・

 後ろ髪を外せばなんの問題ないんですけどね。

 刈り上げヘアも案外可愛らしいし(笑)。


 フェイスパーツは3種類付属。

不敵な笑み顔

蔑み顔

キーッ悔しい顔

 顔付きはけっこうアリスに似てるんだよなぁ。赤の他人のはずなんですが・・

 蔑み顔や悔しい顔は、高慢なハートの女王らしい表情。

 でも、アリスもけっこう高飛車っぽい感じでしたし・・なに? 似た者同士なの?

 ただグランマがそうだったように、今回のクイーンもけっこうメイクが濃いです。

 グランマはチークでしたが、クイーンはルージュ。

 薄い紫が妖艶な印象です。

 

 胸部パーツ、

そしてスカートはまんまアリスの流用ですが、

やはりともにカラーリングの変更でまったく違う雰囲気になっています。

 また、腹部のゴールドは塗装されています。


 太腿は黒色成型で、ロール部のスペーサーにはグランマと共通のフリル状のパーツを使用。

 同じようにドロワーズを穿いている感じになります。


 足許はウイッチから流用のブーツ。

 ツートンカラーがお洒落ですね。

 なぽ、今回パンプスは付属していません。


 もう1パターンの素体モードは、襟とスカートを外し、ティアラをアリスと同じウサ耳カチューシャに交換した状態。

 こうなるともう、アナザーカラーのアリスですよ。

 まぁ、さっきもそうでしたけどね。

 正直、ほぼほぼ黒いアリスなんですよ。

 もうちょっと独自色が欲しかった気はします。


 ウサ耳カチューシャはティアラと交換。

 前髪パーツは共用です。


 胸部パーツはリボンの有無で2種類組めるので、こちらはリボンなしで。

 アリスは素体モードではリボンなし、武装モードでリボンありと使い分けていましたが、今回素体モードでどちらを選ぶかは任意。


 ハンドパーツは手首の軸一体型の持ち手2種含め、全9種が左右分付属。

 ピース手や指差し手ももはや標準装備になりましたね。


 また、余剰扱いですが、手首リングなしの腕部や裸足の足(つま先は指造形のあるなしを選択)も組めます。

 肌色成型の太腿スペーサーも付属するので、おおよそ交換すると・・

 女王さまのオフショット。

 ジムで身体を動かしてるという感じでしょうか。

 手袋するよりも先に覆わなきゃいけないところがある気がするけど・・


武装モード

 まずは本体のみで。

 最初の素体モードからほとんど変化ないですね。

 胸のリボンを大型のものに、手首のリングパーツを3㎜軸ありのものに交換し、ガントレットを装備します。

 あと太腿のリングも、メカタイプのものに交換します。

 グランマと一緒ですね。


 そこに、ウィッチ、アリスからの流用パーツに新規造形パーツ、そして専用カラーのM.S.G エクシードバインダー2を盛って基本の武装モードとなります。

 一気にど派手に。

 3種6枚のブレード状パーツを組み合わせて頭上に巨大なハートを描くクイーンホーンが最大の特徴。

 首やっちゃいそうで、ちょっと心配になりますけども(笑)。

 そのハートホーンの頂点まで含めた全高は、既存のメガミデバイスでもトップクラス。

 最初見たときはなんだこのふざけた被り物は・・と思いましたが、実際に見るとなかなかどうして、普通に凶悪な印象です。

 漆黒をベースに鮮血のように散った赤というカラーリングも、トランプのイメージでもあるんですが。「首を刎ねよ!」が口癖のハートの女王らしい禍々しさだと思います。

 全備重量はそれほどでもないんですが、とにかく縦に長いうえに足許がハイヒールなのでバランスをとるのが大変。

 それでもスタンドなしで自立できるんだから、メガミデバイスはさすがです。


 後頭部にはハートホーンの基部も兼ねるヘッドギアパーツを追加し、後ろ髪はその下に付け換える使用。

 クロノレプスと合体したときのアリスと同じ格好になるわけですが、素体モード時以上に襟パーツと干渉するため、首周りの可動はかなり厳しいです。

 ちなみに、僕はこの撮影時に後ろ髪接続用の球体ジョイントを折りました。

 首を回す、動かすたびに襟と後ろ髪を引っかけて、接続軸に負荷をかけていたようで・・

 予備でもう一つジョイントが組めるので幸いでしたが、皆さんは慎重に・・

 

 胸部のリボンは大型のものに交換し、さらにハート型のアクセサリパーツを追加。

 襟と一体化して口許まで隠れる感じになります。


 ガントレットはアリスでは余剰扱いだったウィッチの肩アーマーを流用。

 新規のジョイントを組み込むことで3㎜軸での接続が可能になっています。


 エクシードバインダー2は新規のフレームおよびジョントパーツと組み合わせてスカートに接続、ロングスカート風のシルエットになります。

 バインダーはそれぞれ可動。

 なお、先の画像でも再現したパッケージイラストではバインダーの向きが逆になっていますが、説明書に準ずるとこの向きでの装備となります。

 まぁ、ご自由にというところですね。

 バインダーは正規のM.S.G版と違って、1個ずつ完全に独立した状態で組むかたち。

 もちろん、正規通りに折りたためる2個一組の状態にも組めますが、これはこれで汎用性は高まった印象。

 表面のクリアパーツはスモークブラック成型です。


 背中には、アリスから流用のクロノバックラー(時計型パーツ)を、エクシードバインダー2のジョイントパーツを介して装備。

 ハートの女王と時計はとくに関係がなかったと思うけど・・


 ゴールド整形のアクセサリパーツは胸に付けるハートのほか、スペード、ダイヤ、クラブと、トランプの4つのマークを象ったものが2つずつ、計8つ付属。

 3㎜軸で、エクシードバインダー2の表面などに任意で取り付けることができます。

 でも、基本的にハート1つは本体に使うので、ハートだけでも3つ付けておいてほしかったなぁ。


ハートホーン

 後頭部に装備する巨大なブレード状の武装。

 基本形態では左右6枚のブレードでハートを描くわけですが、とくに固定用のジョイントなどはないので、綺麗なハート型にするのは地味に難しいです。

 ブレードは基部ジョイントを含め、各接続部でフレキシブルに可動。

 こうなるともうハートでもなんでもなく、悪魔的な印象になりますね。

 全体のシルエットも大きく変えることができます。


キーランス

 アリスのキーアックスにエクシードバインダー2由来の2種6本のブレードと新規造形のロッド、ジョイントパーツを組み合わせた長尺の槍タイプの武器。

 先端部はなかなかに痛そう・・

 全長はクイーンの身長以上ですが、基本の武装モードだとクイーンホーンのインパクトにちょっと負けている感があります。

 でも、ロッドはランナー都合で2本付属するので、継ぎ足すことでさらにリーチを伸ばすこともできます。

 まぁ、基本の長さでも片手で持つと腕がへたりますけどね。


 先端のブレードに代えてクイーンホーンを取り付けることもできます。

 一気に凶悪さが増しますね。

 殺傷力増し増しの刺股かな。

 

 以上の基本の武装モード(便宜上、パターンAとする)以外に、各武装パーツの装備位置変更、組み換えについては公式で2例ほど紹介、説明書にも記載されています。

 グランマのように固有のモード名はないようですけどね。なんか適当に付けとけばいいのに・・


パターンB

 クロノバックラーを外した位置にバインダーを取り付けたハートホーンを装備し、巨大なウイングとした空中戦特化の形態・・だと思います。

 もはやハートの女王とかではなく、普通に悪魔っぽいシルエットになっていますね。

 まぁ、格好いいとは思うけど・・


 ウイングはかなりフレキシブルに可動します。

 もちろん、バインダーもそれぞれ可動。

 ウイングをまっすぐ広げた状態の全幅はかなりのものになりますが、重さはそれほどでもないので基部がへたるということはないかと。

 ただ、エクシードバインダー2由来の根元のジョイントパ-ツがクリア成型なので、強度的にちょっと不安はあります。


パターンC

 先の形態とは逆でハートホーンの位置にクロノバックラーを取り付け、バインダーはフレームを可動させ、4組のうち2組を肩アーマーに移設した形態。

 これはなんだろうな・・防御重視の形態でしょうか?

 バックラーがシールドの役割を果たすイメージかなぁ。

 シルエット的にはなんとなくイカタコ系か、もしくは植物モチーフのなにかという感じになっています。


 頭部左右に装備されたクロノバックラーのおかげで、ちょっと昆虫っぽい雰囲気もありますね。

 基本形態同様、こちらもなかなか首に負担がかかりそう・・


 肩、

そしてスカートのバインダーはフレームを可動させただけです。

 しかしこれが、触手のようにウネウネ動かせて面白いです。

 フレームに伸縮機構などあればもっと楽しかったでしょうね。

 そのへんは個人でアップデートしてください、ということですね。

 なんにしても、やはりすでにハートの女王感はほぼないです。


その他付属品

 シリーズ共通の簡易スタンドが付属。

 スカートが干渉するため、使用の際は延長パ-ツが必要になります。


 ウィッチやアリス、エクシードバインダー2由来の余剰パーツもちらほら。

 ほかにもジョイントパーツ類もいくつか余りますね。

 ウィッチの帽子、兎の頭や足はパーツは足りないので完全な状態にはできません。

 アリスのときも思いましたが、せっかくなんで帽子はなんとか有効活用してほしかったかなぁ。


比較画像

 まずアリスと。

 アリスは通常の素体モード、クイーンは余剰扱い含め、そんなアリスとほぼ同じ構成で。

 これもう双子やん・・

 顔付きにもう少し変化があれば、もっと別人っぽくもできたと思うんですが、あえてなのかな?鏡写しの存在的な?

 ハートの女王が出てくるのは鏡の国じゃなくて不思議の国だけども。


 本体のみの武装モードで。

 こちらも、額の飾りと首(肩)周りの装飾、履き物とカラーリング以外はほぼ同じ。

 白アリスと黒アリスと言われても納得してしまう感じですね。

 そうもハートの女王というとディズニーアニメのイメージがあるので、今回のクイーンは若過ぎるんだなぁ・・


 フェイスパーツは、左と真ん中の2つで同じものを使用しています。

 右はそれぞれ別のパーツ。

 あくまでカオプリシリーズからの流用で、新規造形はされていません。


 アリスはクロノレプスと合体したワイルドモード、クイーンは基本の武装モードで。

 こうなると全高はほとんど変わらないんだなぁ。

 アリスがかなりメカ要素強めなのに対し、クイーンはまだファンタジー風味が濃いです。

 そう思うと、エクシードバインダー2の適応性は高いんだなぁ。

 グランマと。余剰パーツ含め、できるだけシンプルな素体モードで。

 うん・・なんというか、アダルティ(笑)。

 ジム通いしてるマダムの2人組かしら?

 あ、腕部をリングなしのものにするの忘れましたね。


 本体のみの武装モードで。

 あらためて見ると、グランマの格好はちょっとおかしいな・・


 基本の武装モードで。

 カラーコーデもほぼお揃いの2人。ヴィランコンビ感が強いです。

 しかしグランマを悪役と見なす場合、これは赤ずきんのお祖母さんではなくお祖母さんに化けたオオカミのほうという解釈をしなければならないので、そうなるとけっこう扱いが変わってくるんですが・・どうしたものかな。

 ともあれ、バディとしては中距離射撃型のグランマと近接格闘型のクイーンでバランスがとれていると思います。

 同じハートの女王モチーフの、FAG ドゥルガーⅠ ダークネスクイーンVer. と。

 女王っぽさは闇ドゥルのほうがあるかなぁ。

 今回のクイーンはまだ、クイーンというよりはプリンセスっぽい感じがするんですよ。

 そういえばこの闇ドゥルのカラバリがつい先日発表されましたが、一般販売とはなぁ・・


以下、画像

 まず素体モードで。

 女王さまらしく、脚を組んだ状態で椅子に座らせてみました。

 蔑み顔とのマッチングが絶妙。

 あくまで旧素体なので、脚組みはギリ可能というところ。メガミM.S.Gに換装すればより自然に決まるはずです。

 撮影終わってから、もっと相応しい玉座あったわ・・と思い出しました。


 剣の練習をする女王さま。

 高貴な者の嗜みの1つですね。

 エクシードバインダー2には小振りな刃物が複数付いてくるのでお得感がありますね。

 ただ、メガミの手に持たせるには柄が太めなんだよなぁ。


 これは、ちょっと気紛れでバニーコスをしたらお腹が冷えてしまった女王さま。

 しゃがんだ状態のつま先立ちで自立できるバランス、すごい。


 武装モード パターンAで。

 悪の女幹部感がすごい・・

 でもなんかポンコツっぽいんだよなぁ。

 ハートホーンを後ろに薙がすとツインテールっぽくなって女子色アップ。

 からのランスに移設で急に三国志っぽい感じに(笑)。

 こうなるとティアラも兜みたいに見えるんですよね。


 クワガタ~。

 これはやっておかないとね(笑)。


 パターンBで。

 完全に悪魔です。あるいはガーゴイル型とか?

 キーランスもよく似合います。

  ウイングを前に回すことでポンチョのように本体を覆うことも可能。

 これで大気圏突入も問題ない・・わけがないが。


 パターンCで。

 バインダーが指のように、そしてクイーン自体が巨大な手のようになって標的を捕獲する・・秘技、クイーングリップ!

 いや、さすがに無防備過ぎるか・・

 たぶんちょっと痛い目に遭ったんでしょうね。

 延長したヤバめの刺股を持ってきました。

 バインダーはそのまま機動装備という解釈のほうがいいのかも。

 頭の時計はわからんけど・・


 武装パーツ組み換えチャレンジ。

 恒例のお遊びの時間。まずはハートの女王のお供としてなくてはならない彼らから。


トランプの兵隊

 エクシードバインダーにトランプマークを付けて、そのままドローン兵器に見立てるのもいいですが、一歩進めてよりそれっぽい雰囲気に。

 武器もそれぞれのイメージに合ったものを持たせてみました。

 手軽ですがいいものができたと自負しています。


キング・オブ・ハート

 女王の傍には王もいるだろう。

 実際、物語にもハートの王は登場しますからね。

 女王のクセが強過ぎてすごく影が薄いですが。

 ということで、クイーンの武装パーツ(余剰含む)で人型ゴーレムを作ってみました。

 たぶん今回のクイーンはまだ未婚なので、彼女の理想とする男性のタイプをイメージしてみました(適当)。

 案外しっかり人型にできたなぁ・・

 可動性もそれなりです。保持力なさ過ぎなのでポージングは維持できませんが。

 クイーンと並べてもなかなかいいサイズ感だと思います。


パピヨン・ジョーカー

 最初に組み換えた蝶型支援メカ。

 これは、とくに物語上でのモチーフはないです。

 ハートホーンと時計パーツで蝶の翅っぽい感じにできるな・・と思って、あとはもう手癖のようなもので。

  芋虫は出てきたけど、蝶にはならんかったと思う・・

 そしてハートの女王とはとくに関係ない・・はず。

 でも、とりあえず雰囲気で一緒に撮っておきます。


 グランマと。

 うん。色味が完全にヴィラン。

 共通の意匠はごくわずかですが。


ア「うわ・・また変なとこに出ちゃった。

  なんか派手はおばさんいるけど・・

ク「おばさん!? 妾のことをおばさんと言うたか!

ク「不敬罪である!

   兵隊どもよ! あの小娘を捕らえて首を刎ねよ!

ア「いきなり首を刎ねる!? 不思議の国どころかヤバイ国じゃん!

ア「えぇい、逃げてるばっかじゃ埒が明かないか。

  ウサギさん、わたしに力を貸して!

ク「妾に刃向かうとはいい度胸じゃ! 妾が直接その首を刎ねてくれる!

 死闘は三日三晩にわたって続けられた・・そして。

ア「フッ、惨めなものね・・

ク「キーッ!

 敗れた女王はすべてを奪われ、国を追われることになった。

 めでたしめでた・・くはないな。

 もう少し穏便に。


アリス・イン・ワンダーランド

 そんなわけで(?)、アリスをベースにクイーンの武装パーツも盛り込んだ最終形態。

 こうなってしまうともうアリスみもハートの女王みもほとんどなく、それこそジャバウォックかバンダースナッチカという感じですね。

 そっちは鏡の国だったか・・

 後ろ姿もかなりカオス・・

 まさにChaos & Pretty。

 最後を飾るに相応しいのではないでしょうか。


 以上、“メガミデバイス Chaos & Pretty クインーン・オブ・ハート” でした。 


 流用基のアリスとは真逆のブラックコーデと新規造形となるハートホーンの禍々しさがまさしく悪の女王を思わせるクイーン・オブ・ハート。

 旧素体ベースの最後を飾る(はず)に相応しい貫禄に仕上がったのではないでしょうか。

 ただ、M.S.Gを纏うという提案の一環としては、あまり捻りはなかったかな、という印象ですね。

 というか、アリスのときのレイジングブースターでウサギを作るという発想がすご過ぎてほかが霞んでしまう感はあります(笑)。

 それでも、赤ずきんではフレキシブルアームを使ってケープに見立てたり、グランマではガトリングガンに新規フレームパーツを組み込んで武器腕にしたりと、カオプリグリム系ではそれぞれにかなり特徴的なことをやっていたと思うのですが、今回のクイーンのエクシードバインダー2は、ぶっちゃけほかでも代用可能だったかなぁ・・と。

 折りたたみギミックを廃して完全にバインダー1枚ずつで独立させたことで汎用性は向上したとは思いますが、基本の武装モードでの配置もわりと普通というか・・いやまぁ、ハートホーンがインパクトあり過ぎって話なんですけどね。

 あの役目を、なんらかのM.S.Gで実現できていればよかったのかな?

 まぁ、逆に換装、組み換えの自由度は高く、エクシードバインダー2もわりとなんにでも見立てられるので遊び甲斐はあるかと思います。

 クイーン本体については、ほぼアリスのままであることはいいとして、顔もかなり似ているのはどうなんだろうか? とは思いましたね。

 赤ずきんとグランマの関係性とはまったく違うわけですからねぇ。

 まぁ、対極的な存在として、そこはあえた似せたということなのかもしれませんが。

 ただ表情の方向性も近いので、キャラもちょっと被ってるんだよなぁ・・


 さて今後のメガミデバイス・・もう今月末に新素体BLOCK2を使ったバスタードールシリーズがスタートしてしまいますね。

 発表から随分待たされた感もありますが、気付くとあっという間でしたね。

 これまで以上のカスタマイズ性を秘めた新シリーズ、楽しみです。

 また、先日の7周年配信では予想通りに3人めの皇巫、ツクヨミも発表されましたね。

 しかし、レガリアじゃないアマテラスはいつ来るんだろう・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。