板読みトレード|売買タイミングを知る
板読みトレードは、目をかなり使います。
慣れれば、そんなことない、という人もいるかもしれませんが、 四六時中、点滅している数字を見続けて、値段を追いかけるため、
瞬発力
決断力
動体視力
が必要になります。
ですので 「誰にでもできる」「気軽に」というイメージとは違います。
主に、寄り付き〜長くて1時間の取引をすることが多いようです。
デイトレードでチャートでの売買タイミングを判断している方は多いでしょう。
チャートだけのデイトレは、売買タイミングがつかみにくいことがあります。
そこで便利になるのが、板の読み方です。
場の雰囲気や売買の強弱の感じがわかるようになってきます。
板読みはチャート分析よりもわかりやすいことがたくさんあります。
このページでは板読みの基本のテクニックを説明してみました。
ぜひご覧下さい。
板の読み方 (基本編)
板とは、買う人と売る人の指値された株価とその数を並べて見せる場所です。
市場参加者のその瞬間の注文状況がわかるようになっています。
板は常に変化、変化をしていますので、売買したい値段がコロコロと変わるのが見てわかります。
次の株価の動きが予測しやすくなります。
では実際に板の画像を例に見てみましょう。
上記の画像が通称「板」です。
これは大王製紙の板の画面です。
(※カブドットコム証券のパソコン画面のものです)
現在の株価が「1527.0」円ならば、直前の約定価格が1527.0円だったことがわかります。
株価のとなりにある数字が、注文の入っている株数です。
たとえば、この画像の板情報を例にしますと、1526.0円のところには300株分の注文が入っているのがわかります。
もしこれからあなたが100株の注文を指値注文をすれば、指値した株価の買い注文の株数に100株分が加わります。
あなたが1526.0円のところに、同じ瞬間に100株の買い注文を出していたなら、この画像では300株となっている注文数は、あなたの注文数が足されて、400株になるので「400」と表示されます。
買い注文の板に、現在の株価より下の方に大きな注文が入っていたり、 売り注文の板に、現在の株価より上の方に大きな注文が入っていたら、それは その値段になったときに抵抗がある、ということになります。
しかし、現在の株価と離れているため、注文が取り消されて、新しい値段で指値が入り直すことも多々あります。
【板読みの指値あるある】
節目の数字を狙う
1250円、1255円、1260円などのキリのいい数字に指値をする人が多い。
→意識されている線、意識されている数字を板で見つけておく。
買いたい人が多ければ株価は上がり 売りたい人が多ければ株価は下がり 両方がいれば、売買したいときに約定するための取引相手が見つけやすいといえます。
つまり、人が多くて板が厚い銘柄の取引が有利ということになります。
直近株価に近い値段で、どっちが優勢かを見てみますと、勢いのつよい方向性が見えてくると思います。
「板が厚い」の意味とは?
注文がたくさん入っている状態を、「板が厚い」といいます。
板の厚い銘柄はデイトレーダーにとってやりやすい銘柄です。
なぜなら、売り手も買い手もたくさんいるため、損切りしたいときに売り手や買い手がつきやすく、約定しやすいからです。
反対に、注文の少ない「板の薄い」状態では、そもそも売買する相手が少ないため、 「株価も上がったし条件のいい指値で売りたい」「この価格で指値して売ってしまいたい」ときに 売買する相手は、ぜんぜん違う値段で欲しがっているので約定しないことが多いからです。
そうなると「売買して手放したい時」に「成り行き注文」をするしかなくなり、思わぬ価格で約定するしかなかった、という結末になりやすいのです。
板が薄い銘柄は、基本的には長期投資向けであり、それも、かなり下げきって枯れきった銘柄でないと危ないといえるでしょう。
下げるときも、値段が飛び飛びになり、危険な下げ方をするからです。
寄り付き前の板は信用できにくい
寄り付き前の板では買い板に勢いがあったにもかかわらず、いざ寄り付き・前場がはじまると、逆方向に株価が向かうことはよくあることです。
デイトレードの場合の板読みは、寄り付き前の値段の監視は3分前から行いますが、実際に取引を開始するのは前場がはじまってから、板の点滅を眺めて流れに乗る方が安全でしょう。
寄り付き前の板は、「見せるためだけの注文をする」という騙しが大変多いといわれています。
板読みトレード中級編(歩み値)
歩み値(歩値)の読み方 見方
★歩値は、わたしが使っているカブドットコム証券では、パソコン画面にログインして、カブボードフラッシュを開いて、銘柄名の2行下の行にある「板」というボタンをクリックすることで閲覧できます。
その他の証券口座をご利用の方も、歩み値を見ることのできる画面があれば、確認してみてください。
歩み値とは、売買が成立した株数を、約定した時間ごとに表示させたものです。
上の画像はカブドットコム証券のパソコン画面から、カブボードフラッシュをクリックし、銘柄名の2行下にある「板」ボタンをクリックして表示させた歩み値が読める画面です。
画像左側の歩み値と書かれてる文字の下に、一列に数字が並んでいるのがわかります。
左の画像のうち、一番上が1528円、一番下が1527円となっている列のことです。
これが歩み値の画面です。
1527円の約出来(約定したときの出来高数)が600となっている箇所があるのがわかります。 これは、その瞬間に1527円で600株が約定したことを表します。
このような歩み値に突然、数万株の買い注文が現れたりします。
これが大口の投資家による注文であれば、キリのいい数字であることが多いようです。
大口投資家の注文の場合は値段が大きく動く可能性が高いため、売買の方向性に注意が必要です。
自分の動きが見破られないように、賢いトレーダーは注文を大きく出さずに、買い注文をします。
しかし、歩み値には約定した株価や出来高株数がはっきりと明示されています。
大口投資家の注文が入ったかどうかが歩み値を見ることで把握できる場合があります。
その流れについていくと、一緒に売買のどちらかで抵抗している反対の動きの壁を突き抜ける可能性があります。
うまくいくと、ブレイクしたときの利幅で利益を得ることができます。
板の上では、売りと買いの勢力が常に競っています。
ブレイクか、買い崩しか。
それを歩み値を使って判断材料にしていきます。
チャートで優位性を確認してから、歩み値で実際の約定を確認するという使い方をお勧めします。
いかがでしたか?
トレード塾ロゴスでは、常時、投資スクールのお申し込みを受け付けております。
「板読みはちょっと難しかった」「もう少し簡単なやり方はないものだろうか?」
「こんなに忙しいトレードは自分には向かない」
という方にはピッタリかもしれません。
板読みは誰にでもできるトレードではないようです。
もし板読みでトレードに挑戦される場合には、
しっかりとトレード環境を整え、秒速で相場に入って行ける時間のゆとりも必要です。
「板読みには優位性を感じるから絶対にできるようになりたい」
という方がいらっしゃいましたら、
板読みに優れた先生を探して、門を叩いてみるのはいかがでしょうか?