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キット紹介 - スペースマリーン「タクティカル・スカッド」

2018.11.08 14:50

WARHAMMER 40,000 のゲームの主役たるシタデルミニチュアは、どのような形にキット化され、どのようなパーツが封入されているのか。


今回は40kの中でも最も代表的な、スペースマリーンの「タクティカル・スカッド」を開けてその内容を紹介していきます。

ユニット名:タクティカル・スカッド

陣営:スペースマリーン

価格:5,500円


【キット全体の内容物】

・スプルー(ランナー) × 3枚

・ラウンドベース × 10枚

・トランスファーシート(デカール) × 1枚

・取扱説明書 × 1部

このキットにはタクティカル・スカッドの兵10体分のミニチュアと、ゲーム上選択できる多種多様な武装が含まれています。


10体のミニチュアは3枚のスプルー(ランナー)に分割されて配置されています。

早速それぞれのスプルーを見ていきましょう。



・スプルー(1枚目)

頭、胴体、バックパック等が配置されています。

スプルー1枚目は顔と胸部のパーツの正面が、表裏それぞれ反対に向いているため、両面から撮影しています。


パーツの内訳は2枚目準拠で上段左側から

・頭部パーツ × 16

・胴体パーツ背面側 × 10

・バックパック × 10

・パワーソード × 1

・チェーンソード × 1

・胴体パーツ表面側 × 11

・ピュリティーシール(装飾品) × 10

・グレネード × 10


……作れるミニチュアの数は10体のはずなのに頭部は16個も封入されていて早速数が合いませんね。


実はこれらのパーツ、同じように見えてもひとつひとつ細部が異なります。ミニチュアを組み立てる際には、好きなデザインのパーツを選択して、自由に組み合わせることができるようになっているのです。


頭部だけでも標準的なヘルメット以外に、素顔のもの、側頭部にスコープのついたもの、鳥の頭のような形状のヘルメット等、多種多様です。


これは設定上、スペースマリーンの着込むパワーアーマーが製造された年代や個人の功績により、形状や装飾が異なることを再現したものです。

また、パワーアーマーは非常に貴重な装備であるため、破損した箇所は別のパワーアーマーの部品で補ったり、戦死した仲間のパーツを譲り受けたりするため、同じアーマーでも個人により細部はそれぞれ別物になっています。


ゲーム上ではサージェントを除いてタクティカルスカッドの兵1体1体に性能上の差異はありませんが、これらのパーツを組み合わせるだけでそれぞれに個性と物語ができるのがシタデルミニチュアの魅力です。



・参考:サージェントとは

タクティカル・スカッドのデータシートを見ると、ユニットのうち1体はサージェント(=軍曹)と呼ばれる兵になります。

部隊を率いるリーダーたる彼は、ユニット内の他の兵よりも装備に多くの選択肢を持ち、外観もいくつかの装飾の違いにより差別化されています。


ちなみにヘルメットパーツでは、額に髑髏の装飾がついているものがサージェント用になります。

また、素顔の頭部もゲーム中に遠目から見てもわかりやすく、個性も出しやすいためか、公式作例含めサージェント用に選択されることが多いです。

(設定上でも偉い人ほど味方の戦意高揚のためにヘルメットを脱ぎたがる傾向があるようです)



・スプルー(2枚目)

こちらは主に武器や装飾品が配置されています。

細かいパーツが多いため、種類別に紹介します。

・本体パーツ

・右腕 × 12

・左腕(手首あり/射撃武器保持用) × 10

・左腕(手首なし) × 3

腕パーツは、頭部や胸部ほどの装飾の大きな差はありませんが、武器を保持する角度が違うため、1体1体に違うポーズをとらせることができます。

左腕は大きく分けて2種類、射撃武器を持たせることのできる手首ありものと、白兵戦武器等を持った手を自由に接着できる手首なしのものがあります。後者は様々なアップグレードのあるサージェント向きです。



・ボルトガン

・ボルトガン × 10

タクティカル・スカッドの兵が標準的に装備している射撃武器、ボルトガンは10体全員分付属しています。



・スペシャルウェポン

左から

・フレイマー × 1

・メルタガン × 1

・プラズマガン × 1

・グラヴガン × 1

ユニットのうち一定数の兵が装備できる特殊な射撃武器です。



・サージェント用のウォーギア

サージェント用の武器としてピストル、コンビウェポン、白兵戦武器のパワーフィストが付属します。


・グラヴピストル × 1

・プラズマピストル × 1

・ボルトピストル × 1

至近距離での射撃戦に向いたピストルです。


・コンビウェポン下(ボルトガン)側 × 1

   - コンビグラヴ用パーツ × 1

   - コンビメルタ用パーツ × 1

   - コンビプラズマ用パーツ × 1

   - コンビフレイマー用パーツ × 1

ボルトガンとスペシャルウェポンが合体した複合武器です。上記の4種類から1個を選択して組み立てます。


・パワーフィスト × 1

白兵戦用武器で、左腕と一体化しています。

スプルー1枚目のチェーンソードやパワーソード もサージェント用の白兵戦用武器となります。



・装飾品

・サージェント用の腰布 × 2

・アウスペクス(旧オプション) × 1

・ナイフ持ち手首 × 1

・弾倉持ち手首 × 1

・指差し手首 × 1

・グレネード持ち手首 × 1

・射撃武器用スコープ × 2

・ナイフ × 2


これらの装飾品は40k第8版ではゲーム上の性能に影響しないもので、兵の個性づけに使われます。

ただしアウスペクスをはじめとする一部のパーツは、過去の版や、エキスパンションゲーム「キルチーム」等で特殊な効果をもたらすオプション装備となっています。見た目上、特にピンとこなければ、いつか役に立つときのために取っておくのも良いでしょう。



・スプルー(3枚目)

肩パッド、脚、ヘヴィウェポンのミサイルランチャー等が配置されています。

・本体パーツ

・肩パッド × 22

・脚 × 10

肩パッドはシンプルな形状のものに加え、レリーフやスタッズが施された特殊形状のものも用意されています。

脚パーツも細部の形状やポーズの違うものが10個。


・ヘヴィウェポン

・ミサイルランチャー × 1組

 ユニットのうち一定数の兵が装備できる重火器です。ランチャー部品、専用腕、専用バックパック等のパーツから構成されます。


・装飾品

・メルタボム(旧オプション) × 1

・サージェント用装飾品 (旗、装飾等) × 4

・その他装飾品(ポーチ等)



・組立説明書/ベース/トランスファーシート

・組立説明書

ミニチュアをどのように組み立てれば良いかを図解で解説している冊子です。内容としては一般的な国産のプラモデルのものと大差ありません。

冊子の最後の方に、簡易的なものながらミニチュアのデータシートも付属します。


・ラウンドベース

ミニチュアを支える台座部分です。

ミニチュア1体につき1個、このキットでは合計10個付属しています。

現行のパワーアーマー装備のスペースマリーンは、32mmラウンド(円形)ベースが標準となっているようです。


・トランスファーシート

いわゆる水転写デカールです。

このタクティカル・スカッドの兵が所属する戦団や、小隊番号、ユニットの役職等を表すマークが収録されています。ペイントが完了したら各部に貼り付けてやりましょう。


※これらは発売されたタイミングによって、内容、サイズが異なる場合があります。


【参考:ビッツパーツ】

組み立ての際に豊富な選択肢から外れてしまったパーツにも、まだまだ活躍の余地があります。

余剰パーツ(=ビッツパーツ)は、同じ陣営の兵同士であれば概ね互換性があるため、捨てずに保管しておくと他のキットの作成時に転用できます。



【タクティカル・スカッドの誕生】

スプルーから各パーツを切り出し、組み上げたものがこちらです。指の1本やダクトの奥まで抜かりない、驚異的な精密さですね。


複数組み上げて並べるとこの通り。

一気に「部隊」感が出てきたんじゃないでしょうか。

細かな違いではあれど、1体1体に個性があるとゲーム上で活躍させるのが一層楽しみになりますね。



以上、タクティカル・スカッドを使っての、シタデルミニチュアの簡単な紹介でした。


豊富なパーツから世界にひとつだけ、自分だけのユニットを編成して、戦場に赴きましょう!