行ってきました『自閉症スペクトラムと性教育』
2018年11月7日『自閉症スペクトラムと性教育』 @ラポールひらかた
講師は京都市立総合支援学校支援部 MWC 平木真由美先生
(MWCとは、Medical Welfare Coordinator 医療福祉コーディネーター、らしいです!)
自閉症や発達障害の臨床において、思春期や前思春期のお子さんたちと関わる機会はありましたが、性教育に関して耳にしたことはなく、当然自分がしたこともなく、親御さんとの相談の中でもそういった話題は出たことも出したこともありませんでした。
しかし、自閉症だろうが発達障害だろうが思春期は訪れるわけで…
変化や予期しないことに弱いスペクトラムの子たちが自分の第2次性徴や、それにまつわる様々な自分の変化、周囲への関心の変化、周囲との関わり方への変化にどう対応しているんだろう。支援者や親がそれに向けてどう教えてあげればいいんだろう…。そんな思いもあり、今回の講座に参加しました。
内容はとても素晴らしかったです!
・タブー視されがちな性だが、性教育を受けることは権利である
・性教育をする際は客観的に科学的に伝えること
・性にまつわるルールやマナーを伝えつつ、嫌な時に「No!」と言える練習をすること
個人的にはこういったメッセージが胸に残りました。
自閉症スペクトラムの子たちが自分の体の変化に戸惑わないように、それを否定しないように
予期しないことにパニックを起こさないように
”知らない”が故に、誤った解釈や行動をしてしまわないように
他の支援と同じく「事前に客観的に伝える(教える)」ことが大事なんだと思いました。
そしてもう一つ思ったのは
・自閉症スペクトラムだろうが、定型発達だろうが、性教育を思春期前に行うべきだ
ということ。
一般的に、発達障害の人たちへの支援は、他の定型発達の人たちにとっても非常に世の中やルールがわかりやすくなる、どちらにとっても良いものだということが言われています。
性教育に関しても、全く同じだと思いました。
誰に対しても分かりやすく、客観的に事実を伝えておくことは大事だと思います。
日本の文化はそういうことを公にすることにとかく抵抗がありますし、「余計な知識を与えないでほしい」と臭いものには蓋をしろ的な文化も根強くありますが、
まずは自分から、やっていきたいと思いました。
もちろん、自分の子どもにも(もうちっと先になりますが…)
今後、発達相談をする中で、思春期や前思春期の方・保護者様と相談するとき、こちらがそういう意識とアンテナをもって、話題を振れるようにしたいです。
(クライエントから上げられる困りごと以外にも、広く家族全体を見る視点、ここでも大事ですね)
さて、この講座、なんと全2回で、2回目は思春期以降の性教育をお話しくださるそうです。楽しみにしています。