University College London(UCL)留学記:授業で『論文の重要度の判断の仕方』を議論しました。
こんばんは。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
今日の授業は、『どのように重要な論文かどうかを評価するか?』という内容でした。
結論から言うと、結局は『内容を読んで判断する』ということになるそうです(*_*;。。。
まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが。。。
事前に課題が出されていて、「出されたお題に関する『最も重要な10論文』を自分なりに調べてリストを作ってきなさい」というモノでした。
私たちのクラスには「前十字靭帯損傷の予防」というお題が与えられていました。各自でデータベースを使って調べて、お互いに比較しますが、まぁ、お互い被らない(;'∀')。。。
という所から講義がスタートしました。
先生から論文の「重要性を決めるのは何か?」と聞かれて、
引用数、掲載された雑誌、著者、研究デザインなどが学生から発言される。(私は、研究デザインと言いました)
先生の解説のうち、引用数に関する話の概要を書きます。
インパクトファクターに代表されるような、引用数を指標にした論文の評価はナンセンスであるというのが先生の話でした。
理由としては
1.明らかにとんでもない内容の研究は反面教師的に引用されやすい
2.良く引用される雑誌や論文は人の目についてさらに引用されやすくなる(スノーボール効果なんていうみたい)
3.オープンアクセスの雑誌は引用されやすい。
4.著者の知名度や所属機関が有名だったりすると引用されやすくなる。
などがあるため、引用数を鵜呑みにするとその論文の価値を見誤ってしまうことになるということでした。
授業後に、「あなたの話はよくわかったんだけど、何も指標がなく、『読んでみないと最終的なジャッジができない』となると、極端に言えば全部の論文に目を通さないといけなくなる。そんな時間は当然ないんだけど、どうやったら効果的な検索ができるかな?」と質問しました。
その答えはまた機会があれば書きます。そこまでトリッキーな内容じゃないのと、課題作成に追われて書く時間がないためです( ;∀;)
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
理学療法士 倉形裕史
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