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11月2日 南魚沼市→十日町市→津南町(40km) 〜「はらんなか」農園の宮崎君宅を訪ねる〜

2018.11.08 01:05


今日は、津南町で、雪下人参、大豆、さつまいもなども栽培し、豆腐やジュース、チップスなどの加工品販売までを手掛ける農業経営者・宮崎朗君のお宅にお邪魔させていただく予定。

(宮崎君のホームページ「はらんなか」)



午前中はMドナルドとラーメン店、ドラッグストアなどが集まる比較的大きな駐車場をお借りし、Kは作業、Yは読書。


午後、津南町へ向けて移動開始。走行途中の十日町市で洗濯をしてから、津南町の温泉・竜神の館で体を清める。


夜、満を持して、大学の寮の3年後輩にあたる宮崎朗君のお宅を訪問する。



竜神の館の駐車場に迎えに来てくれた彼は、浅黒く焼けた顔に無精髭を伸ばし、握手した手は農業者のそれだった。


寮時代に同じ部屋(半年毎に部屋替えがある)になったことはなく、親しく話した記憶もないが、彼と同期の横山君が「奴の作る雪下人参は、生でかじっても、ジュースにしても最高。サトイラズという地場産の大豆で作る豆腐や、炒り豆や、さつまいもチップスは、お世辞抜きに逸品です」と絶賛するので、思い切って連絡をとった。




雪国らしく、自宅の玄関は二階にある。冬は一階の天井あたりまで積もるという。

靴箱の脇には、お子さんのノルディックスキーが無造作に立て掛けてある。


奥さんと3人のお子さんを交えた賑やかな食卓に加えてもらい、鍋を囲みながら特別豪雪地帯・津南町での生活や、大豆栽培や農産物加工などの話を聞く。


彼は千葉県出身で、大学卒業後にIターンで津南町に就農してから20年以上が経つ。ここ津南町は当時、彼のような就農希望者は少なかったという。現在は高齢化が進み空き家も見られるが、若手の新規就農者が増え、農地は不足気味とのこと。


彼は当初小規模志向で、切り花栽培を中心に経営していたが、その後大豆を作りたくなった。ところが、大豆はどうしても規模が大きくなる。そして、大豆は連作障害対策で隔年栽培となるため、輪作作物の野菜も自然と大規模になり、8haという現在の経営規模になった。


家族経営の農園「はらんなか」の一風変わった名前の由来は、「わたしたちの家のある場所の近所の人だけが呼ぶ、地図にも載ってないミニ地名」とのこと。


「はらんなか」で検索すると、農園のホームページが最初に出てくる。農園の栽培品目や栽培方法などが詳細に明記されている。

(「はらんなか」ホームページより、転載)



無農薬・無化学肥料での栽培を中心にし、一部の品目でJAS有機認証で認められる農薬などを最低限使用する。主要品目である「雪下人参」や在来大豆「さといらず」は、完全無農薬・無化学肥料での栽培だ。


長岡出身の奥さんは、彼と知り合った当時は伝統工芸縮織りの機織り職人だった。さすがに今は時間がないが、今でも屋根裏部屋に織り機が置かれているとのこと。




ご夫婦が「さといらず」で作った豆腐はほんのり甘く、自家製の炒り豆やさつまいもチップスは食べ出すと止まらない。久しぶりのアルコールにほろ酔い加減で、懐かしい寮生の名前も飛び出しつつ、夜は更けていった。


この晩は、近くの温泉竜神の館の駐車場に宿泊。(Y)