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181020 北三陸「階上エリア」ジオ拠点交流ツァー(三陸ジオパーク北部ブロック)

2018.11.07 14:19

 10月20日(土)三陸ジオパーク北部ブロック会議と北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会主催で、北部ブロック(青森県八戸市・階上町・岩手県洋野町・久慈市・野田村・普代村)階上町エリアジオサイトを周り、参加した久慈広域住民の皆さん、北部Bのジオパーク関係者等が現地確認研修と「ハマの駅」での階上町エリア紹介などジオ拠点・交流事業を実施しました。


 階上エリア現地の行程と案内役については、階上エリアまでの出入り行程と下見状況をお知らせして協議し、エリア案内・行程については現地階上町担当課さんの意向を尊重させていただきました。

 おかげさまで二大イベントの最中、スムースに事が運びました。感謝致します!


 北部ブロック会議として初企画、久慈市役所前をスタート、久慈市地下水族科学館「もぐらんぴあ」のアースコーナーで北上山地の成り立ちと北部・南部の違いなどについて北三陸認定ジオガイドクラブの島川が解説を行うなど、ジオツァー全体の案内役を務めました。


 久慈市「もぐらんぴあ」からR45号を北上、洋野町八木地区乗車の方を加えて階上町入り、階上岳麓(ふもと)の鳥屋部登山口でエリア案内役・北奥羽自然史研究所所長 高橋晃さんと合流(高橋さんはジオパーク認定ガイド資格者)、階上岳放牧場の石倉周辺から北に広がる北上山地の一角~八戸キャニオンなどの石灰岩体、八戸市街地、八戸港、蕪島、芦毛崎、種差海岸、大蛇、階上、小舟渡方向へと続く段丘・地形を確認・解説していただきました。


 天気に恵まれ晴れ晴れと広がるパノラマ風景の壮観さは、現地に足を運ばなけれ実感できないと参加の皆さんは思いを新たにしたようです。


 今回は残念ながら昼食までの行程が、当日階上町ニ大イベント進行中という時間押し状態で、大開平からの観察は適いませんでした。次回に期待します。


 階上岳から茨島の栃の巨木(幹周り約7m、樹高28.50m、樹齢約850年)を観察、今は少しおとなしい感じだが支柱で支えられていて、樹勢の盛んな時期には青森県内最大級というトチ古木の壮観さは見事なものでしょう!


 この茨島家のトチ古木の奥には、素晴らしいイチイ並木のトンネルがあります。

 樹齢は定かではないが、まるで映画のシーンに出てくるような光を帯びた時の光景を想像すると思わず楽しくなる感動ものの出会いです。

 栃の花の咲くころ、また訪れたいものです。


 次に茨島から向かったのは寺下観音、八戸藩時代の内陸部主要街道筋に当たる要所=階上岳東麓に位置する同観音は神亀元年(724)行基開山と伝わる八戸地方信仰の拠点、境内には八戸藩主俳諧奉納額や4代藩主肝入りの江戸神田鋳物師作・梵鐘(ぼんしょう)が据えられた鐘撞堂(かねつきどう)などがあります。


 潮山神社の坐する日向山の麓、その山頂には海上を往来する諸国船舶の安全のため津要(しんよう)和尚が建てた灯明堂(享保5年1730)また中腹は中興の祖でもある「津要玄梁」和尚の墓所があります。


 寺下観音鐘撞堂脇の「ヤマフジ」は根周り合計2m、樹高25m(樹齢不明)、参道の「杉」は幹周り合計4.50m、樹高35.0m、推定樹齢300年、潮山神社の「銀杏」幹周り合計10.10m、樹高23.0m、推定樹齢800年、「龍神の松」幹周り合計1.94m、樹高2.00m、推定樹齢300~400年で赤松の幹から左右に真横に長く幹を伸ばしていて18mほどになる珍しいものです!?


 寺下観音から昼前は階上海成段丘の連なる形状を観察しながら、その突端・小舟戸海岸へ、「いちご煮まつり」や「階上岳横断ウォーク」などのトレイルウォーク他各種イベントの会場・出発到着地点として頻繁に利用されています。


 青森県最東南端の「赤石灯台」や岩手県・青森県境の目印「堺石」、県境の洋野町角の浜地区境から続く石畳の遊歩道~寺下の観音様が牛の背に乗って現れたという観音平、いつまでも観音様のお供をしたいという波間に見える牛の化身=赤石(べこ石)など確認し、浜街道を南部の小舟渡から道仏・榊・追越各漁港~一番北の大蛇漁港へ到着する。


 大蛇漁港そばの今春オープンした「ハマの駅あるでぃ~ば」は、1Fが階上産生鮮魚介類中心の産直店とレストラン、2Fはフリースペースに階上近海で漁獲できる魚介類や3・11大津波被災状況展示などがあり、町内外の団体・グループなどのコミュニティースペースや観光客の昼食や休憩場所として活用されています。


 駐車場には先着のバス、巨木めぐりの人達か階上岳ウォークか定かではありませんが階上町産業振興課のニコラス君もお手伝いなようです。


 2Fで全員昼食のお弁当をいただく、結構ボリュームもあり急な増員分も快く応じていただいて満足でした。


 食後は、引き続き階上町産業振興課の商工観光グループリーダーで、今回のジオツァー行程など調整にご協力いただいた大谷地尚子総括主幹より、トレイルや巨木めぐり・ジオパークなどを中心とした階上町の取組みなど紹介していただきました。

 水産グループリーダーの鹿原昭副参事にも施設のスムースな利用にご協力いただきました。

「銀杏木窪の大銀杏」推定樹齢約1,000年~解説中の高橋晃先生

 銀杏木窪の大銀杏観察で階上エリアジオめぐりは終了~最後の立寄り処は「道の駅はしかみ」です。

 こちらは特産品・地場産品店舗の物産が充実し品ぞろえも階上・八戸圏・青森県南東部の産品豊富です。広場周りには各種フード店があり、賑わいの元となっています。


 10月20日当日は「新そば祭り」と「巨木めぐり」など同時開催で皆さん大忙し、フォレストピアでジェラートを食べ逃したので、ここで新そばに挑戦「盛り」で腰の強い新物を十分に噛みしめ噛みしめ美味しくいただきました。蕎麦は喉越しよく「ツルリ」と流し込んではいけません。階上早生そばの味と腰を噛みしめて味わうこそ、生産者への感謝の証です!


 この後ジオ交流ツァーはR45号を南下、種市海浜公園に立ち寄り、あいにく観光物産館は1Fが休み、2F・3Fは営業中でしたが屋上閉鎖中につき20分ほどの休憩後帰路につき、17:00ちょっと前に久慈市役所帰着となりました。

 今回の北三陸ジオ拠点交流ツァー、階上町の濱浦幸夫産業振興課長はじめ森さんなど同課の皆さん、ハマの駅あるでぃ~ば浜谷さん、レストランの坂さん始めスタッフの皆さん、寺下観音・潮山神社の桑原さん、いろいろとお世話くださいましてありがとうございました。 


 また、階上売り込み隊・有谷会長に変わり急きょピンチヒッター案内役を務めていただいた高橋晃さん、ありがとうございます!


 北部ブロック会議の皆さん、事務局の皆さん、三陸ジオパーク推進協議会さん、無料で3Fアースピア見学にご協力いただいた上、ツァーにも参加の「もぐらんぴあ」宇部修館長、いつもご協力ありがとうございます。


 久慈市バスでツァー運行ご協力の下畑さん、以前も北三陸ジオ巡りでお世話になりました。今回も大変ありがとうございました。


 三陸ジオパーク北部ブロック圏域住民の皆さま、これからもジオパーク推進活動へのご支援よろしくお願いします。