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職種やプロジェクトの垣根を超えて、スキルを高める取り組み。Unityデザイン合宿!

2018.08.16 01:37

7月某日。アプリボットの一部のデザイナーは、渋谷南平台のオフィスではなく、多摩にある宿泊施設にいました。夏休みに仲の良いメンバーで遊びに来たわけではありません。彼らは、二泊三日の集中形式で、Unityをマスターすべく合宿に来たのです。

今回の研修「ユニデザ合宿」は、アプリボットの経営戦略などを議論する最も重要な会議「みらい会議」で実施が決議された企画です。今後Unityを使用しているプロジェクトに異動した時などに、デザイナーがすぐに活躍できることを目標にしています。デザイナーがUnityを高いレベルで使用できるようになると、結果的に同じプロジェクトのエンジニアの業務負担が減ったり、その減った負担分で質の高い開発ができるようになると考えました。


・ミッションの関係で現在業務でUnityを使用していないデザイナーを対象に実施

・普段所属しているプロジェクトには事前に調整を行い、完全に二泊三日合宿に集中できる体制

・エンジニアが独自カリキュラムを作成し、業務で即戦力レベルのスキルを身に付けることを目指す


という形式で実施されました。アプリボットとしてももちろん初めての取り組みです。エンジニアたちが作り上げたレベルの高いカリキュラムをこなし、デザイナーたちは即戦力レベルのスキルを身に付けることができたのでしょうか?


◆事前に週に一度のプレ講習を実施

合宿形式で集中してUnityの実践的な作業を行うのにも関わらず、基本的な使い方をその場で学んでいると効率が悪くなります。そのため、参考書を読んでおけばわかるような基本的な操作方法などは、事前に1コマ1時間半ほどの講義を3回実施して学べるようにしました。


・基本操作:Canvasの配置と設定、などなど

・アニメーション:Animatorについて、などなど

・発展的なUIについて:9スライス、UVスクロール、などなど


上記のカリキュラムに加え、事前に課題図書となった2冊の参考書を読み込んで来ていることが合宿に参加する前提となりました。


◆ついに合宿スタート

プレ講習を終え、ついに合宿当日。会社から遠く離れた研修施設でしたが、業務環境を限りなく再現し、作業効率も高めるために、デスクトップの持ち込みも行いました。

発表されたカリキュラムは

「実際にリリースされているアプリボットのゲームのUIやアニメーションを完全に再現する」

という本格的なもので、カリキュラムの達成個数に応じて得点が加算され、参加者同士が競い合う仕組みもあります。

カリキュラム作成や、採点、質疑応答を行う担当エンジニアも業務スケジュールを調整してフルコミットしてくれました。

途中、缶詰になりすぎてもよくないので、1時間ほどスイカ割りなどで気分転換もしました(笑)


◆結果発表

二泊三日の研修の最終日には研修の最終結果発表も行いました。設計したエンジニア曰く「10万点越えは出ないような難易度にしていたんだけど、、、」とのこと。「3日目に出た質問は、マルチ解像度の対応、プレハブを用いた再利用性など、初心者の域を超えていました。」とエンジニアも驚くレベルになっていたそうです。

参加したデザイナー側も、「業務から隔絶されて作業に集中すると、ミーティングで時間を取られたり、差し込みタスクが発生しないので、二泊三日の合宿形式はオフィスで十日分ぐらいの研修を行うより、濃い密度でこなせた」という感想が聞けて、非常に効率が高い企画になりました。


◆まとめ

今回のように「職種、プロジェクトを超えて」「合宿形式で二泊三日」という形式で行った研修は初めてでした。しかし、予想を超える成果が生まれたように感じます。今後形を変えて、別のカリキュラムなどで実施していきたいと思います。

スイカ割りのスイカを食べながら休憩中の一枚です(笑)