とりあえずホッとしたアメリカ中間選挙

アメリカの中間選挙に、これほどハラハラしたことはいままでになかった。トランプ政権が、これからも世界の政治・経済を揺るがすため、その行方が気になって仕方がないからである。共和党が上院、下院の両院を制すれば、トランプの暴走は益々エスカレートし、世界的な緊張が高まっていくだろう。また、巨額の財政出動により一時的には株高となっても、金利上昇を招き、やがては大暴落に繋がることは間違いない。一方で、もしも両院とも民主党が制すれば、アメリカの政治は事実上機能不全に陥り、政治・経済ともに全世界が困難な状況に直面するだろう。

そして結果は、予想通り上院は共和党、下院は民主党が勝利した。もっとも望ましい結果になったと思う。アメリカに、自由と民主主義が根強く残っていることを確認できてよかった。特に、女性と若者が反トランプの中心になったことは、これからのアメリカにまだまだ希望が持てる。トランプの暴走に、一定の歯止めがかかることを期待したい。

ところで、トランプさんのアタマの中は、いったいどうなっているんだろう。とても理解ができない。きっと、後世に渡って、精神医学の世界で話題になって止まない歴史上の人物になるに違いない。彼の暴言・放言・虚言に陶酔し、その扇動的な政治に流されていくのが一番怖い。かつてのナチスのように・・　穏やかで平和な社会になることを願って止まない。

おわり