祈りの一年

　新年もすっかり明けましたね。

　2024年の幕開けが、まさかの地震で始まるとは誰も予想しなかったですよね。

　おめでたいはずの元旦に、あんなに恐ろしい事が起きて、更に翌日には事故まで。

　この2024年、良い年になると予感していただけにショックが大きく、自分でも気づかないうちに精神的なダメージを受けていました。私に限らず同じような感情をお持ちの方がいるのではないかと、『自分はお正月を楽しんでもいいのか？被災している人のことを思ったら、笑っていられないのではないか？』と。

　2日の朝、何気なく蛇口をひねって、温かいお湯が出てくることに、涙が出るほど感謝しました。

　あーまたこういう何気ないことの幸せや感謝の気持ちを忘れかけていたのかもしれない、と気付かされました。

　もうすぐ1月17日がやってきます、そして、3月11日も、忘れられないと思っていたのに、いつの間にか17日の事を忘れかけていました。個人的に上京した日（震災の後です）で、絶対忘れない日にちだと思っていたのに。

　いつもそのことばかりを念頭に入れる必要はないけれど、日々の感謝の気持ちが、もしかしたら以前より薄れていたのかもしれません。当たり前だと思うことで、感謝の気持ちが薄れていって。

　いつものことながら、あたしには祈ることしかできません。ただ、祈りというのはとても強いパワーを持っているのだと聞きました。

　そして、私は私らしく、今できる事を精一杯やり、感謝の気持ちを忘れずに今年一年、明るく元気に、そしてそのパワーを皆さんに送り続ける事、それがあたしにできる事。

　私は神社仏閣巡りが好きです。そこに流れる空気と木々たち全てに挨拶をします。色々な形で返事をしてもらうこともあります。

　一番多いのは風が吹くことです。

　今年は、少しそんな時間を増やした方がいいのかもしれません。

　2024年についてまだまだ書きたいことはあるのですが、少しずつ書いていきます。

　まずは祈りから始まる一年となりました。

　今年もどうぞよろしくお願いいたします。