見返すから

たくさん集まっているカラスや

足元のドングリ、

それから枯れている紫陽花。

目についたモノを撮って歩いて、

集まった写真をあとで見返す。

カメラを持っているから、

目線が上に下に忙しかったんだなとか

同じような写真を何枚も撮って、

この場所には留まっていたんだな

たくさん撮る要因があったんだなとか

記憶と照らし合わせて

この日を追体験する。

イギリスに行って

アメリカに行って

日本に戻ってきて

またイギリス。

時代も行きつ戻りつして

その全てが歩いているうちに起こって、

のんびり歩いていたけど

結構目まぐるしかったのだなと振り返る。

そういえば、

どこともわからない国のお祭り騒ぎにも

出くわしたな。

ヘンテコな影の集合写真を撮ったけど、

今度からは

ちゃんとその日一緒にいた人と

写真を撮っておこうと思う。

確か、この日もそんなことを

言ったような、思ったような気がした。