ワイドパンツとスキニーパンツ
2016年 VETEMENTS以来ワイドシルエットは定着しました、いまだにトレンドですね。
ハイブランドがこぞってストリートに転び始め、ラグジュアリーで高潔なイメージが消えてしまったブランドも多くあるようにおもいます。
塗り替え続けることこそがモードなのです。
今日はワイドシルエットのコーディネート、実はとても簡単にまとまることをお伝えします。
ワイドシルエットの前はスキニーシルエットが流行っていました。ディオールオムとサンローランを務めたエディスリマンというデザイナーの影響が大きいでしょう。
ストレッチ素材を使用することで体にフィットするズボンは、まるで履いていないかのような楽さと、スタイルアップが狙えるとして爆発的に流行しました。街を歩けば黒スキニーのメンズだらけでした。
ですが日本人のスタイルには限界があり、スタイルの悪さを露呈することも。メンズは細い脚を求めました。
2010年代スキニースタイルの理想シルエットは I シルエット。
胴が長く脚が短い日本人体型は、トップスが大きくなりがちです。
そのため実際はYシルエットになりがちでした。そもそもIシルエットはスタイルが良いことが前提にあるからです。
ファッションはシルエットが大事です。
少し大きめのトップスを着るYシルエットは、中性的な男性として受け入れられました。
2020年代はワイドパンツが流行。
日本人にはワイドパンツが合います。
ワイドシルエットのパンツというのは下に比重がかかるので、Aラインシルエットを作りやすく、バランスが良い。バランスが良いということは、まとまってみえる、ということです。
袴を履いてきた民族です、よっぽど体型が良くない限り体型は隠すほうがまとまるのです。
大きめの服というのは子供っぽい印象を生みますが、色を寒色にすることや、ウエストマークをすることなどで払拭できます。ベルトを見せるなどです。
そういった工夫を含めてどう見せるか、ファッションが楽しいところですね。
ワイドパンツはだいたいトップスが何でも合うのです。女性ならスカートの汎用性を知っていると思います。
どこの量販店に行ってもまずワイドパンツはありますから、試してみてくださいね。
アジア人だからこそ似合うファッションがあるということ、ヨーロッパの選び方を真似するだけでは永遠にしっくりこないでしょう。