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もうすぐ節分!京都・長岡天満宮「節分祭」のポイント解説

2024.01.17 07:15

長岡京市を代表する名所の一つ「長岡天満宮」。歴史をはじめ、四季折々の植物が彩る境内の素晴らしさはもちろんですが、この季節にぜひ訪れてほしいのが「節分祭」です。今回は、長岡京市観光のエキスパートである長岡京市観光協会さんに長岡天満宮の節分祭を楽しむポイントを教えてもらいました!


まずは基礎情報!長岡天満宮へのアクセス、ご祭神、四季の見どころをご紹介

阪急長岡天神駅より徒歩約10分、JR長岡京駅より徒歩約20分に位置する長岡天満宮は、学問の神様として有名な菅原道真公をお祀りしています。学業成就や合格祈願に、毎年多くの参拝者が訪れているんですよ。

 

長岡の地は、かつて道真公が六歌仙の一人である在原業平らと共に訪れ、度々、詩歌管弦を楽しんだ縁深い場所といわれています。太宰府へ左遷される際にもこの地に立ち寄り、都を振り返って名残を惜しんだ事から、長岡天満宮は別名「見返り天神」とも呼ばれています。

 

長岡天満宮の創立は定かではありませんが、道真公自作の木像を御神体として祀ったのが始まりと伝わっています。応仁の乱の際、兵火によって社殿が消失しましたが、明応7年(1498)に再建した記録が残っていることから、少なくとも500年以上鎮座していることがわかっています。

一年を通してさまざまな植物が咲く美しい風景も見どころです!

境内では2月下旬から3月中旬にかけて、長岡天満宮の社紋でもある梅が咲き誇り、4月下旬には、長岡京市の天然記念物に指定されている樹齢約170年の「キリシマツツジ」が八条ヶ池周辺を真紅に染め上げます。

また、11月下旬から12月上旬には、境内の紅葉庭園「錦景苑」がライトアップされ、幻想的な風景が広がりますよ。更に昨年は、八条ヶ池の大鳥居から社殿までの参道を灯籠で照らす「京都西山 長岡天満宮花灯路」が初開催され、訪れる人たちをより一層楽しませてくれました。


「節分祭」ってどんなことをするの?

画像提供:長岡天満宮

例年、立春の前日に行われる節分祭。そもそも「節分」とは季節の分かれ目である“立春・立夏・立秋・立冬”の前日のことをいい、年に4回あります。特に春の節分は旧暦の大晦日にあたり、その翌日の立春は一年の始まりとして大切にされてきたそうです。現在ではこの立春の前日を「節分」といいます。

つまり「節分祭」とは、寒い冬の季節が終わり、木々が芽吹く暖かな春を迎えるにあたって、“厄除けを祈願”し、来る年の“幸せを祈る”前祝いのお祭りなんですよ。

節分の日は年によって変動しますが、今年は2月3日。長岡天満宮でもこの日に節分祭が行われます。


ポイント1:破魔矢で邪気をはらう「鳴弦神事」と「放射神事」

左:鳴弦神事 右:放射神事/画像提供:長岡天満宮 ※写真は令和5年のもの。新型コロナウイルス感染予防のため神事のみ本殿で行われましたが、通常の節分祭では特設ステージで行われます。

14時30分からは本殿で節分祭の神事が行われます。その後、外の特設舞台 で「鳴弦神事(めいげんしんじ)」という弓に矢をつがえずに弦を引き、音を鳴らすことによって邪気をはらい厄除招福を祈念する神事を行い、次に、東北・南東・南西・西北の四方に破魔矢を以て邪気をはらう「放射神事(ほうしゃしんじ)」が行われます。実際に矢が放たれることはないので、一般の方も安心して見ることができますよ。


ポイント2:境内が盛り上がる!年男・年女による鬼退治

画像提供:長岡京市観光協会

宮司さんの神事の後には追儺式(ついなしき)が行われます。追儺とは平安時代初期から大晦日に宮中で行われていた鬼払いの儀式のことで、鬼遣(おにや)らい・鬼儺(おにやらい)・儺(な)やらい・大儺(たいだ)・駆儺(くだ)などともいわれています。

長岡天満宮では金棒を持った鬼が参道に姿を現し、暴れながら参拝者の前を行き交うと一気に場が盛り上がります。

画像提供:長岡京市観光協会

確かに、こんな怖い鬼は早く追いはらって安心したいですね。

画像提供:長岡京市観光協会

追儺式で鬼を追いはらう豆まきをしてくれるのは、事前に募った年男と年女たち。鬼が豆を投げつけられて追いはらわれていくと、ホッと一安心です。

毎年、長岡天満宮では追儺式に参加する年男・年女の募集をホームページで告知しているので、「追儺式で鬼をはらってみたい!」という方は、ぜひ自分の干支の年に応募してみてくださいね。

 

ポイント3:たくさん拾うことができると評判の福豆

鬼が追いはらわれた後は、いよいよ「福豆」がまかれる豆まきです!ゲストに市内在住の演歌歌手・西小路 一葉さんが迎えられる予定だそうですよ。

長岡天満宮の豆まきは、毎年多くの福豆がまかれるので、たくさん拾うことができると評判!また、福豆を拾うことの難しい方のために、手水舎近くの白梅殿(絵馬殿)では手渡しで福豆が配られます。

豆まきは15時頃から予定されていますが、進行具合によって流動的になるそうなので、早めに来ておくのがお勧めです♪

 

ポイント4:景品が当たる福引券が入った「福豆」もお見逃しなく!

画像提供:長岡天満宮

節分祭では1月30日から2月3日までの期間、数量限定で「節分限定御札(1,000円)」、「宝船色紙(2,000円)」、「福豆(福引付き/500円)」の特別授与品が社務所にて授与されます。福豆は各企業からの協賛品が当たるそうなので、ご希望の方はお早めにチェックしてくださいね。

 

節分祭を楽しんだら、近隣のスポットも巡ってみてください!

長岡京市観光協会のHPでは観光のカテゴリーごとにお勧めスポットを紹介しているので参考にしてくださいね。ビジュアルで探したい人はInstagramもありますよ。

 

◆長岡天満宮「節分祭」

・令和6年2月3日(土)
・神事:14時30分~ 
・豆まき:15時頃より

 

◆年男年女募集中

・参加料:5,000円(撤下品:節分御札、宝船色紙、福豆、恵方巻付き)
・お申込み 令和6年1月20日までに社務所までお申し込みください
 ※今年は辰年の方が対象になります。定員になり次第締め切り。
 ※節分祭について詳しくはこちら


INFORMATION

長岡天満宮
電話:075-951-1025
住所:長岡京市天神2-15-13
拝観時間:境内自由
拝観料:無料
アクセス:阪急「長岡天神」駅から西へ徒歩約10分、JR「長岡京」駅から西へ徒歩約20分