トラウマは武器になる

人生が行き詰ったとき、

いろいろ模索して「トラウマが原因」だということに

辿り着く人は少なくないと思います。

けれども、実際にはどっちでもいい。

原因でも原因でなくても、

今現時点で自分はどうしたいのかが大事なのです。

もしも今、

トラウマと向き合い色んなワークをやってみても

いまいち変化を感じられていないのであれば

その原因は、

『人生が上手くいかない原因をトラウマにしていること』

それがきっかけで幼少期から生きづらさを感じたり、

他の出来事の根底にあったり、

トラウマと向き合うタイミングは人それぞれです。

けれどもそれを理由にフォーカスした瞬間から

解決したかった問題は悪化するし、

他にも広がって人生は落ち込んでいく道に入ります。

そこは被害者意識の環境にある。

自分以外の誰かや何かのせいにして

自分から逃げられるから心地いいのだけれど一向に抜け出せない。

自分では解消するために向き合い、

涙して、癒されたと思うのだけれど、不安は消えない。

私もそうでしたが、

完全に自覚するまでは終わらないのです。

生きていれば誰でも

強烈に苦しい体験や辛い時期を経験しますが、

そんな苦境は自分だけではないからこそ

受け入れることで真に変化していける。

その時に感じた痛みを今掘り起こして

今の自分を痛めつけることをやめていきましょう。

それは確実に身体エネルギーを低下させていき、

気力を奪う行為だから。

多くは幼少期に体験するであろう痛みが、

自分にとって最大の武器であることに気づけば

軽やかに囚われから解放されます。

【トラウマから武器を見つける】

わたしたちは

『痛みから逃げるか快楽を求めるか』の二極を繰り返しますが、

その痛みから逃れるために何をしてきたでしょうか？

そしてどんな快楽を求めてきたでしょうか？

強烈な痛みや恐怖は瞬間的に強い意志力を発揮するため、

自分では気づかないほどの原動力をもって進んできたはずです。

感情を外して客観的に思い出してみてください。

悲しみや苦しみに向き合うのではなく、

その瞬間の自分の声を思い出してください。

そしてその後何をしてきたか、そこに宝があり、

その宝は今の自分がもっている唯一無二の武器です。

自分だけの武器を見つけたら、

痛みと快楽の二極から抜け出すことができ、

もう答えの見つからない何かを探し求める必要はなくなります。

これまでの人生経験と今の自分の存在そのものが

誰かの役に立つ有難いものに変わっていきます。

トラウマに囚われた過去の自分と決別すれば

堂々と生きらるようになります。

Hatsumi Yamamoto/Bodymaster