子どもの発達段階の年齢とは?子どもの成長について!
子どもの発達について、親御様はある程度把握されておりますでしょうか?
発達といっても様々な種類が存在しており、身体の発達・言葉の発達・運動の発達・知的発達など子どもは日々刺激を受けて成長していくことで能力が身についていきます。
今回は子どもの年齢委とともに発達する部位や能力についてご紹介いたします。
1.身体の発達について
身体の発達については下記の2つのパターンに分けられます。
・粗大運動
・微細運動
粗大運動とは、立つ、座る、姿勢を保つ体幹など体の大きな運動のことを指します。微細運動とは、物をつかむ、持つといった手先の運動のことを指します。
粗大運動
生後3か月~1歳までに首座り、寝返り、つかまり立ち、一人で立てるところまで発達していきます。
1~2歳までに歩く、走る階段を上るといった行動ができるようになります。
2歳~5歳ごろまでにジャンプする、建研ができる、片足で立てるようになります。
微細運動
生後1か月~5か月までにものを握ったり、物に手を伸ばす行為が見られます。
5か月~2歳ごろに親指まで使用しものつかんだり、殴り書きを行い、積み木などのものを積み重ねることができるようになります。
2歳~5歳ごろに線をかけるようになり、徐々に丸、四角、人をまねして書くようになります。
2.知的の発達
知的分野においては、問題や課題解決能力、学力の発達、思考力、想像力にもつながる力です。知的能力は今後の人生に影響する判断力が養われます。
・声を出す、笑う
・声が聞こえるとそちらを向く
・上下左右を向くことができる
・話しかけるように話す
・おもちゃに手を伸ばしてつかむ
・いやいやと言ったりする
・手を振ったり、笛を与えるとふく
のように生後3か月ごろから1歳までに発達に合わせて行動が見られます。
3.感覚の発達
・耳の発達
耳の発達には聴力と聴覚があります。
聴力は音がどのくらい聞こえるのか、聴覚は音の意味や聞き分けができるかといった力になります。
胎生のころに「コルチ器」・「ラセン器」が完成します。また音を感知でき、反射的に反応するようになります。
「聴力」
生まれてすぐには、脳の聴覚皮質で音の処理が始まります。
生後10か月ごろから言葉を音として認識していましたが、母国語を理解するようになります。
4歳ごろまでに0dBの音が聞こえるようになります。この数字は小さいほど聞こえが良いとされています。
「聴覚」
胎生時に音を感受する。
出生時には聴覚器は解剖学的に完成します。
生後0~3か月ごろには原始反射が見られます。
・モロー反射 突然の音にびくっとする
・眼瞼反射 突然の音にまぶたがぎゅっとなる
上記の反射は3か月ごろにはなくなります。
3~6か月ごろには音に対して反射ではなく反応と変化していきます。
・周囲の音に関心を示しだす。
・人の声に反応する
・音の特性に気づく
・音や声の聞き分けができる
・唐突な音に驚くようになる
6~9ヶ月ごろ
・母国語の言葉を聞くための耳へ変化する
・言葉の内容を聞き分ける
・声をかけると振り向くようになる
・言葉を理解できるようになる
このように変化していき、おいで、バイバイといった言葉が理解できたところで初めて言葉として発します。
・目の発達
目の発達には2つの種類があり、視力と視覚があります。
視力はどのくらい見えているか、視覚は見たものを理解できているか、見分けられるか。といったような力になります。
「視力」
生まれてすぐは光と闇を認識するようになります。まぶしいものには反射的に目を閉じます。また、20~30㎝程度のものに焦点を合わせられるようになります。この時の視力は0.01~となります。
生後2~3か月にかけては人や手の動きを見て追視するようになります。また、頭を動かして物を見ることや、小さなものも目で追うことができるようになります。この時の視力は0.02~0.03になります。
生後4~7ヶ月にはすべての色を見分けることができ、手を伸ばし視覚と運動が連動しだします。それにより、硬い・重い・丸いなどの見分けがつくようになります。この時には両目をしっかり使えるようになり、立体的なものを好むようになります。この時の視力は0.04~0.08が一般的になります。
1歳以降は徐々に視力が高くなり、3・4・5歳ごろには1.0の視力となります。1歳ごろには3mくらいの奥行きを見分けられます。3歳で5m弱の奥行き、4歳で6m先の奥行き、5歳ごろには広範囲にあるものを意識でき、周辺の視野が広がります。
「視覚」
生まれてすぐは20~30cm先しか見えません。
3か月ごろに上下左右に動くものを目で追うようになります。また、近づく・離れるものを目で追う両眼運動制御ができるようになります。
4か月ごろにすべての色が見分けられるようになります。
5~7ヶ月には物の位置が把握しやすくなります。奥行きや位置関係を把握する能力や粗大運動と微細協調運動の能力が発達していきます。
1歳ごろにはイメージ力を働かせ、動きやパターンを模倣できるようになります。
まとめ
本日は子どもの年齢や時期に合わせて発達する仕組みについてご紹介いたしました。この中で紹介した年齢や時期はあくまでも目安ということを認識しておいていただけると幸いです。ぜひ、本記事を読んでいただきお子様の成長を見守るうえでの知識としていただけると嬉しく思います。