小津安二郎監督の『東京物語』
2024.01.19 07:30
今月、オフィスの近くにある神保町シアターで、小津安二郎生誕120年・没後60年を記念して、「フィルムでよみがえる―白と黒の小津安二郎」という特集をやっています。
先日観た『PERFECT DAYS』のヴィム・ヴェンダース監督が敬愛する小津作品を観ておきたいなーと思ったので、今日は『東京物語』を観てきました。
時代は終戦からわずか8年の1953年。舞台となっているのは尾道と東京なのですが、尾道から東京まで列車で来るにもこんなに時間がかかるのであれば、必然的に心の距離も遠くなり、それぞれで暮らす人たちの感覚も違ってきますよね。
それと同時に、今も昔も変わらない「薄れゆく親子の関係」があり、、「でも、人間関係ってそういうもんだよなー」とちょっと諦観のようなものも感じたりして・・
同じ週に『PERFECT DAYS』と『東京物語』を観ましたが、どちらも自分の人生を思い返す良い機会になるような年始の映画2本でした。